ネット戦争はあまりにも身近…

  ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんでっす。

おはようございます。

バックには「レインドロップ」が流れています。

今日は深い黄砂が予報されています。

雨も待たれる昨今でもあります。

ネット戦争もまた身近の存在にもなってもいます。

原子力が襲われ一般車の犠牲者も増える一方でしょう。

原子力の破壊はやめなければ…

プーチンの思いはどの方向に向かっているのか。

【家族がいてもいなくても】(725)SNS時代の戦争 (2022年03月04日)

気が滅入(めい)る。

コロナ禍は収まらないし。テレビをつければウクライナの少女が、ロシアの攻撃におび

えて泣いている…。

なんで、なんで、ロシアはこんなことをするの? と思わずパソコンでウラジーミル・

プーチンを検索した。

彼は69歳。元諜報員。筋肉隆々で、全然年を取らないのが謎で、不死身の男と言われ

ているとか。

しかも彼は憲法を変えて、あと14年、83歳まで自分の任期を延長しようともくろん

でいるらしい。

思えば、ロシアといえば、ドストエフスキートルストイを輩出した偉大な国。わが世

代は、よくロシア文学を読んでいた。

エセーニンとかマヤコフスキーとかのロシアの詩人の詩集も出版されていて、若者によ

く読まれていた。

それにしても、当時は「ソ連」だったのに、どうして国名が「ロシア」になったんだっ

たっけ? とふいに思った。

そうだ、ゴルバチョフだ。ペレストロイカ民主化を進め、冷戦時代を終わらせた「ソ

連」の最後の大統領だ。

せっかく、彼が民主化を進めたのに、なんで逆戻りしたわけ? と思って、さらに検索

するとユーチューブに、よくテレビで見ていたあのミハイル・ゴルバチョフが登場して

いた。

御年90歳。

昨年12月当時のインタビュー映像だったが、温和な様子は相変わらずだった。

「西側のメディアがプーチンをこき下ろすと、国民の彼の支持率があがるのですよ」な

んてジョークを飛ばしていた。

そう言われても、ミサイルをいきなり撃ち込んだり、核をちらつかせて脅しをかける大

統領が出現したことの影響は大きい。

30年前、湾岸戦争が勃発したとき、テレビをつけたとたん夜空に閃光(せんこう)の走

る映像が現れた。

戦争が世界に中継されるような時代になったのだ、と思った。

それでもまだ遠い出来事だった。けれど、今回のウクライナへの侵攻は、まるで近くに

住む隣人が危険にさらされているように感じられる。

誰もが情報を送れるSNS時代の新しい戦争の展開。このままだと、世界中の人を敵に

回すことになると、プーチンが気づかないのなら、まさに彼は裸の王様だ。

そんなことを思いながら、一日中、検索し続けてへとへとになった私だった。

(ノンフィクション作家 久田恵)