プーチンにも 核兵器の使用は

  ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

おはようございます。

ばなな3本食べてお腹は下り気味です。

明日は卵がゆのスタートです。粉こんなことは30年ぶりでしょうか。

山々はざわめいています。

我々にも未来は描けるのでしょうか。

プーチンの胸ひとつで核のスイッチがオンになる。

プーチンの核攻撃「以前よりありえる」理由 The New York Times

冷戦中に作られた大型核兵器の破壊力は、広島を壊滅させたアメリカの原爆をはるかに

上回る。アメリカとロシアが行った最大の核実験は、それぞれ広島原爆の1000倍と3000

倍の規模。どちらも相互確証破壊、すなわち核攻撃を行えば巨大な報復によって互いが

確実に破滅するという抑止理論が土台となっていた。核使用の心理的ハードルは極めて

高く、核攻撃はありえないと考えられるようになっていた。

ところが、ロシアとアメリカは現在、広島の原爆よりもずっと破壊力の小さい核兵器

保有しており、核使用のハードルはある意味で下がっている。核攻撃は以前よりも「あ

りえる」シナリオになったわけだ。

こうした小型核兵器に対する懸念は、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンがウクライ

ナ戦争で核戦力をちらつかせ、ロシアの核部隊を臨戦態勢に置き、原子力発電所への危

険な攻撃を軍に命じたことで急激に高まっている。危惧されているのは、プーチンが追

い詰められたと感じて小型核兵器の使用に踏み切る可能性だ。そうなれば、77年前の広

島と長崎以来のタブーが破られることになる。

核兵器は使用するもの」がロシアの前提

ロシア軍は通常戦争から核戦争への移行を長きにわたって訓練してきたと軍事アナリス

トらは指摘する。中でも核は地上戦での劣勢を巻き返す手段と位置づけられてきた。

専門家らによると、核兵器を世界で最も多く保有するロシア軍は、紛争をエスカレート

させる多彩なオプションを探ってきたため、プーチンはさまざまな選択肢を手にしてい

る状況だという。

ハンブルク大学カーネギー国際平和基金に所属する核の専門家ウルリッヒ・キューン

は「確率は低いが、危険は増している」と語った。

キューンによると、プーチンは敵軍ではなく、人の住んでいない地域に核兵器を撃ち込

んでくる可能性があるという。2018年の研究でキューンは、ロシアが恐るべき攻撃が迫

っていると威嚇するために、北海の遠隔地で核兵器を炸裂させる危機のシナリオを提示

している。

「こういったことを語るのは嫌なものだが、そうした可能性が出てきていることは考え

ておかなくてはならない」とキューンは取材に語った。

アメリカ政府も、プーチンがこれから核に関連した動きをさらに強めてくるとみている

アメリカ国防情報局(DIA)長官で中将のスコット・ベリエは17日、下院軍事委員会に

対し次のように述べた。戦争とその影響でロシアが弱体化する中、ロシア政府は「西側

諸国に警告を発し、力を誇示する手段として、核抑止力に一段と頼る」可能性が高い??

かつてアメリカ空軍で中将を務め、バラク・オバマ政権で国家情報長官を任されたジェ

ームズ・クラッパー・ジュニアは、冷戦終結後に軍の統制が乱れたことをきっかけにロ

シア政府は核兵器使用のハードルを引き下げたと話した。クラッパーによると、現在の

ロシアでは、核兵器は使用がありえないものではなく、使用する兵器だと見なされるよ

うになっている。

核兵器は小型でも被害は激烈

「彼らは(核の危険など)おかまいなしだ」。ロシア軍が3月上旬にザポリージャ原子力

発電所を攻撃し、放射性物質を飛散させる危険を冒したことについて、クラッパーはこ

う述べた。ザポリージャ原発は、ウクライナだけでなく、ヨーロッパでも最大の原発

。「彼らは進んで(原発を)攻撃した。これを見れば、ロシアがやりたい放題の態度で

いることがわかる。ロシアは、核兵器についてわれわれが行っているような線引きなど

しない」

プーチンは2月下旬、ロシアの核部隊を「特別戦闘準備態勢」に置くと発表した。ロシア

核兵器について長年研究してきたパヴェル・ポドヴィッグによると、軍の指揮系統が

核兵器使用の命令を受ける可能性を踏まえた態勢に移行したのはほぼ間違いない。

プーチンは核抑止力を使って、ウクライナで物事を有利に進めようとしている」。小

核兵器に関する状況を少し前にまとめたブラウン大学政治学者ニーナ・タネンウォ

ルドは、「プーチンは核をちらつかせて西側の介入を阻止している」と話した。

世界では、小型核兵器の開発競争が激化している。その破壊力は冷戦時代の基準からす

れば小さいが、広島原爆の半分の威力の核兵器をマンハッタンの中心部で爆発させれば

、50万人の死傷者が出ると推計されている。

こうした小型核兵器に対しては、核使用のタブーを弱め、危機的状況をさらに危険なも

のにするといった批判が向けられている。破壊力の小さな小型核兵器は核戦力の抑制的

な使用は可能という幻想をつくり出すが、実際には小型核兵器の使用はたちまち全面核

戦争に進展しかねないという批判だ。

プリンストン大学の専門家らが行ったシミュレーションでは、ロシアが警告として核兵

器を使用した場合、北大西洋条約機構NATO)による小規模な反撃が行われ、それに続

く戦争では最初の数時間で9000万人を超える死者が出る、といった結果が出ている。

小型核弾頭の実戦配備は進んでいる

戦術核兵器、あるいは非戦略核兵器とも呼ばれる小型核弾頭を規制する軍備管理条約は

存在しない。そのため、核大国は小型核弾頭をいくらでも製造して配備することができ

る。

ワシントンに本拠を置く民間団体、アメリカ科学者連盟で核情報プロジェクトの責任者

を務めるハンス・クリステンセンによると、ロシアは約2000発の小型核弾頭を保有して

いるもようだ。

これに対しアメリカがヨーロッパに配備しているのは約100発。国内での政策論争NATO

の同盟国に核兵器を配備する政治的な難しさから、この数にとどまっている。NATOの同

盟国では、核兵器の配備に対する国民的な抵抗が強く、反対運動も少なくない。

ロシアは「エスカレート・トゥ・ディエスカレート」(戦況をあおって収める)という

核戦争ドクトリンを掲げていることが知られている。ロシア軍が劣勢となった場合には

核兵器を使用して敵に圧倒的な衝撃を与え、撤退または降伏に追い込む、という戦術だ

。ロシアは軍事演習で、こうした戦術の訓練を何度となく繰り返してきた。

これは1990年代には「防衛のための演習」だったが、ロシア軍がかつての力をいくぶん

取り戻した2000年代には「攻撃のための演習」に変化したと、ハンブルク大学のキュー

ンは指摘する。

それと並行して、ロシアは小型弾頭を含む核兵器の近代化に着手した。

ヨーロッパ全土が射程圏

刷新された戦力の中でも要の役割を担っているのが、2005年に初配備された弾道ミサイ

ル「イスカンデルM」だ。移動式の発射システムから2発のミサイルを約300マイル(約48

0キロメートル)先にまで撃ち込むことができ、従来型の弾頭のほか、核弾頭も搭載可能

となっている。ロシア発表の数字によれば、こうしたミサイルを使った最小の核兵器

威力は、広島原爆のおよそ3分の1になるという。

衛星画像からはウクライナに侵攻する前の段階で、ロシア軍がベラルーシおよびウクラ

イナ東部と接するロシア国内にイスカンデMの発射システムを配備していたことが確認さ

れている。

ソ連時代に軍備管理条約の交渉を行ったロシアの元外交官ニコライ・ソコフは、核弾頭

巡航ミサイルにも搭載可能だと話した。戦闘機、軍艦、または地上から発射され、地

形に沿って低い高度を飛行し、敵のレーダーをかいくぐるのが巡航ミサイルだ。

ロシア国内から「ヨーロッパ全土を射程に収められる」とソコフは言った。そこにはイ

ギリスも含まれる。

(執筆:William J. Broad記者)

(C)2022 The New York Times Company今日は対面談話が平和裏に進めたらよいのです

が…