冷蔵庫

  ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

おはようご座います。

今日も寒さに身構えています。

新コロナ感染は1万人越えとなりました。

バックには「私のベストフレンド」が流れています。

お腹がすいたのでこれから旬菊 わかめのお雑煮を食べたいと思います。

山々はこの寒さを守ってくれています。

わさわさ揺れています。

一日一番利用するのが冷蔵庫で消化。

我が家のエンゲルケース数は がらんとしています。

れいっぞうこは6か月くらいの使用にしようと思っています。なんせ一汁一菜の考えない

食卓になりました。

お腹ガスくことがネックです。

【朝晴れエッセー】冷蔵庫の中・1月12日

私が子供の頃、冷蔵庫にはいつもいっぱいの食品が入っていた。

ドアを開けてすぐ目に入るのは父の好きな瓶ビールが2、3本。私が毎朝取りに行く牛

乳箱のヨーグルトが2瓶。たまご屋のおばさんが裸電球にかざして中身を確認したたま

ごが数個。

魚屋のおじいさんが「とれとれの手々かむイワシや! いらんかーい!」と名調子で売

っていた魚。夕刻、自転車でパァ~プゥ~と気の抜けたラッパを吹いてやってくるおじ

ちゃんの豆腐。ウインナーソーセージにチーズ、季節の野菜や果物が冷蔵庫にあってそ

れが普通だと思っていた。

ところが、高校3年になってすぐ、父は突然帰らぬ人となった。専業主婦だった母と妹

、幼い弟2人。冷蔵庫の中はみるみるうちに少なくなっていった。

私は冷蔵庫を見て事の重大さを知ることになる。高校を辞めて働くことも考えたが、あ

と1年に迫った卒業を望む周囲の声に諭された。

母は知り合いの紹介で飲食店へ働きに出たが、まだ7歳の上の弟は寂しさから、泣きな

がら叔父さんに「お母さんが家におれへん…」と電話を掛けていたと聞かされた。

母はその後も、子供をみながらいくつも職を変わり、そして冷蔵庫の中を徐々に増やし

ていった。

夜の更けようとする頃、私は仕事から帰宅する。手洗い、うがいを済ませ冷蔵庫を開け

る。いっぱいの食品が今日もそこにあった。

肝月隆(64) 大阪市住之江区