歴史は繰り返す。

  ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

おはようございます。

 気温差の乱高下に 戸惑いながら今日を

迎えています。 何気ない一日がナント市や早生なのかと

思い知らされてもいます。田舎においては山菜が山のようにあります。

山芋に似たユリ科グロリオサ」の球根、食べた男性死亡…

症状としては下痢と嘔吐の定番の症状とか…

 ウクライナは 歴史の繰り返しなどと思えてもいます。

戦争の反対論はどこでも渦巻いていたことでしょう。

 わが日本でも被ばくの闘病者は、今なお 苦しんでもおられます。

ウクライナ情勢と第2次大戦前との不気味な相似 鈴木 貴博

「欧州情勢は複雑怪奇」

の言葉を残して総辞職した内閣がかつてありました。これからのロシアの状況について

同じような複雑怪奇でサプライズな展開が待っているかもしれません。

世界の希望的観測としては、

「ロシアのウクライナ侵攻から始まった戦争もそろそろ終わりに近い」

というものです。首都キーウ近郊ではウクライナ軍がほぼほぼロシア軍を追い払い平和

が戻りつつあります。

現在と第2次大戦直前の世界情勢に似た空気

一方で、

「目標を達成して戦争を終わらせたい」

という意向がロシア側にはあり、具体的にはマウリポリなど南部・東部に総攻撃をしか

けロシアが部分的に勝利する形に持ち込むまでロシアは終われないという観測もありま

す。そして南部・東部が実質的にロシアの支配下になるとすればウクライナも欧米各国

もそれを容認できないのではないかという展開になります。

ここ数週間、ロシアとウクライナの間で行われてきた停戦交渉は一時期こそ締結間近と

見られていましたが、それが遠のいたという情報も入ってきています。もう一段階何か

が起きて、ウクライナ情勢は世論の期待よりも長期化、複雑化しそうです。

予測できない混迷した未来を考える際に「歴史から学ぶ」というのは私たち未来予測の

専門家が使う常套手段です。そして少し不気味なことを申し上げると「欧州情勢は複雑

怪奇」と言い残して平沼騏一郎内閣が総辞職してから日米開戦に至る第2次世界大戦直前

の世界情勢は2022年現在のロシア情勢と実は似ています。

その後の世界が第2次大戦に向かったことを考えると似ていたとしてもあくまでそちらに

は行ってほしくはない話ではありますが、その奇妙な符合を挙げると3つの類似点があり

ます。

1. イギリスのチェンバレン首相という理想主義者がドイツの世界侵攻を抑えるキーマン

になっているという状況が、ロシアの侵攻に対峙するアメリカのバイデン大統領の態度

と類似している2. 「欧州情勢は複雑怪奇」とまで言われたドイツにとっての抜け道が、

ロシアにも残されている3. アジアで当時日本が欧米各国から受けていた制裁内容が、現

在のロシア制裁と酷似している イギリスのチェンバレン首相はどう動いたか?

今から85年前、欧州での新たな脅威とはドイツでした。第1次世界大戦で失ったドイツ領

を回復させる目的でドイツがオーストリアを併合しチェコスロバキアに侵攻した。その

状況はロシアのクリミア半島占領や親ロシア地域である今回のウクライナ南部・東部へ

の侵攻を思わせる行動です。

この当時、世界でドイツを止める役割を期待されたのがイギリスのチェンバレン首相で

した。理想主義者で宥和政策を採りたがるチェンバレン首相は政治家としては現在のア

メリカのバイデン大統領と似ています。チェンバレン首相は1938年のミュンヘン会談で

ドイツからこれ以上の侵攻はしないことを約束させ「これで危機は終わった」と満足し

て帰国します。

ところでドイツに侵攻されたチェコの首脳はこのときの決定に涙したと言われています

ウクライナにとっては破壊され蹂躙されたキーウ近郊の都市への補償は重要事項です

。そしてロシア軍に実質支配されることになった南部・東部がどうなるのかはこれから

の関心事です。これからの展開が大国の介入する停戦協定となればクリミア半島同様に

ウクライナ南部・東部について現状維持が容認される可能性は十分にありそうです。

さて過去の歴史についての本当の恐怖はこの先です。1939年にチェンバレン首相はドイ

ツに裏切られることになります。ドイツはそれまで犬猿の仲だと思われていたソ連と独

ソ不可侵条約を締結したうえでポーランド侵攻を始めるのです。

この独ソ不可侵条約こそが「欧州情勢は複雑怪奇」と言わしめたサプライズでした。当

時のイギリス、フランスからすればソ連も一緒にドイツを抑えてくれると期待していた

。そのソ連がドイツに協力する側に回ったのです。

実は紳士的で弱腰なチェンバレンを見て「与しやすし」と考えたのはソ連スターリン

も同じだったのです。これを現代に例えるならロシア侵攻で民間人の殺戮や化学兵器

使用が疑われても兵力を投入しないアメリカやNATOの動きを遠くから眺めている国々が

あるということです。

ロシアのウクライナ侵攻では世界が非難に回る一方で、棄権に回った大国が中国とイン

ドでした。もし仮に、欧米や日本がロシア制裁に動く中で、ロ中印相互協力条約が締結

されるようなことがあったとしたら、それは1939年の独ソ不可侵条約と同じインパク

を世界に与えるでしょう。

予測不能なサプライズが起こる可能性はある

中国やインドからすればたとえロシアが悪いとしてもここまでの経済制裁はやり過ぎだ

という立場表明はありえます。ロシアが経済制裁によってデフォルトの危機に陥る前に

、資金や物資を提供することで貸しをつくる一方で、逆に中国やインドが隣国との紛争

で世界から孤立しかけた場合に、金融面や貿易面で協力体制を約束してくれればそれは

国益としてはメリットがある話です。

3月2日の国連でのロシア撤退要求決議では反対ないし棄権に回った国の数は40カ国でし

た。中国とインドはともに棄権です。ところが4月7日の国連人権理事会でのロシアの資

格停止には棄権・反対は82カ国に増え、中でも中国は棄権ではなく反対に回りました。

国際社会の中でロシアを孤立させるべきではないと考える国の動き次第では、1939年の

ような予測不能なサプライズが起きる可能性は十分にありうると考えるべきです。

さて今のロシアへの制裁は当時のドイツ情勢とはまた違う形で、1939年時点で日本が受

けていたABCD包囲網による経済制裁から1941年のハル・ノートにつながる一連の状況と

も酷似していることも歴史の類似点としては不気味です。

当時の日本は欧米から屑鉄の禁輸、石油の禁輸に加えて在米資産凍結までの経済制裁

受けていました。石油を求めて南下する日本に対しての最終通牒がハル・ノートで、中

国と仏領インドシナからの撤退と権益放棄を迫ったのですが、そこまで追い込まれた結

果、日本は真珠湾攻撃へと暴発します。

先ほど中国やインドがロシア擁護に向かう未来について予測しましたが、そのようにロ

シアの支援に回る大国がもし出てこなかった場合には世界にとってもっと最悪の、ロシ

アが暴発する未来が待っているかもしれません。

アメリカや日本から見ればロシアが撤兵してウクライナからいなくなってくれればいつ

でも経済制裁を解除すると考えるところですが、プーチンから見れば得られるものがな

いままでの終戦は自らの立場を危うくするものであり、到底受け入れられないと考えて

いるわけです。

考えたくもないですが、もしもそんなことがあったときに起きうるのが暴発で、世界を

もう一段強い姿勢で脅迫し、そのままウクライナの南部・東部に居座れる状況を保持し

ようとする。プーチンがロシア内での体制を強化する意味で暴発する可能性のうち、最

悪なのは限定核の使用でしょう。そこでNATOが応戦すればそれこそ世界大戦がはじまり

ます。

当時と同じ間違いを世界の首脳が犯さないように

歴史から未来を学ぶということは、1939年当時と同じ間違いを世界の首脳が犯さないこ

とを期待するということです。

もしルーズベルトチャーチルのような強いリーダーが1939年の時点で介入していれば

世界の未来は違っていた。一方でメルケルやトランプなきあとの権力のエアポケットの

ような状況が起きている2022年においても、中途半端な弱腰軍事支援とやりすぎの経済

制裁が1939年のような最悪の世界情勢を生むかもしれないという懸念はどうしても拭え

ません。そうならないようにわれわれも世界を監視すべきだというのが、1939年の歴史

から私たち日本人が学ぶべきことだと私は考えます。鈴木 貴博さんの最新公開記事をメ

ールで受け取る(著者フォロー)水詮とにらと間違えるなどの良く聞く情報でもありま

す。