杵で着いたお持ちの思い出。

  ご機嫌いかがでしょうか。

 しかいぜろのみこばあちゃんです。

おはようございます。

朝市の外気は身震いします。

奥日光の紅葉が見ごろとか…

ボージョレが入荷するようになりました

今年は、天候不順でワインも高値水準のようです。。

 原油高にも身構えてしまいます。

 カセットコンロの賞味期限は

製造から10年ともいわれています。

それは接続部分のパッキンの劣化が言われています。

注意したいものです。

昔は家々でペったんぺっ単は日常茶飯事でした。

母は仕事に加えてもち米の世話やらあんこをこしらえたらと

想像以上の作業があったような気がしています。

それに後始末も遅くまでやっていたような気がしています。

も炉蓋に積み上げられるお餅は20日分くらいは備蓄されてもいました。

割り気を使っていたのですから、電気代は少なかったと思います。

火鉢一つで生活していたのですから

それを考えれば節約余地はあるのではと思えます。

【朝晴れエッセー】タアちゃん・10月21日

寒くなると、子供のころの餅つきを思い出す。私の家は米屋で、年末になると親戚総出

で餅をついた。

「工場(こうば)」の中に、高さ3メートルくらいの餅つき機があった。重い杵が上か

ら「どすん、どすん」と落ちてくる。祖母が手を真っ赤にしながら「ぺたん、ぺたん」

と返す。

「どすん、ぺたん」「どすん、ぺたん」の繰り返しで、ホカホカの餅ができるのが、面

白かった。

庭でもち米をふかすのは、父の弟であるタアちゃんの役目だった。大きな蒸し器に火を

つけ、セイロを重ねる。その間、私は横の石段にちょこんと座り、タアちゃんと喋(し

ゃべ)るのが好きだった。

私はどんくさかったので皆にからかわれることが多かったが、タアちゃんはそういうこ

とはしなかった。私が「お父さんの髪は薄いのに、なんでタアちゃんはフサフサなの」

と聞くと、タアちゃんは丸い目をさらに大きくして、派手に驚き、笑った。

そんなタアちゃんの反応がおかしくて、私も笑った。米ができあがると、タアちゃんは

パッと真剣な顔になり、急いで祖母のところに運んだ。

冗談好きだが、人を傷つけることは言わないタアちゃんと、セイロからあがる白い湯気

。私には、安心で温かな場所だった。

まだ残暑が厳しかった今月上旬、なぜか餅つきのことを思い出していた日の夜、母から

電話があった。「タアちゃんが亡くなったよ」。コロナ禍のため、葬式はごく内輪で。

私も東京から来なくていいと言う。

こんな別れになるなんて、思ってもみなかった。