ガサガサの手。
ご機嫌いかがでしょうか。
視界ゼロのみこばあちゃんです。
おはようございます。
5時の夜明けはまだまだ暗闇の中です。
首都圏を襲った震度5強の地震はまるで
関東大震災を彷彿させられようなたた思いです。
想像するだけで恐ろしいです。これが真昼であったならと…
昔の母の手はあかぎれしもぶくれの中血があふれるような手は
むしろ当たり前でした。
そんな母にどれほど心を 傾けてきたのであろうか…
今は消毒液で 手はガサガサは当たり前の手が母の手です。
これが医療従事者となればその消毒はどれほどだろうか…
【朝晴れエッセー】がさがさの手・10月8日
街中で手を?(つな)いで歩く親子を見ると、ふと思うことがある。そういえば、小さい頃お母さんと手を?いだ記憶、あんまりないなぁ。
思い返せば母の手はいつも何かで塞がっていた。
持ち手が手に食い込むほどパンパンに膨らんだレジ袋、保育所で使う私と妹のお昼寝用の布団、自分のカバン…。母の手は正直すべすべしたきれいな手ではなかった。いつもがさがさしていた。
特に冬になると乾燥で割れて血が出ていて、がさがさというよりぼろぼろだった。小さい頃は、「お母さんの手、がさがさやん」と思っていた。
母は今、私たち3人を育てながら、週5日の勤務に加えて月に1、2回の当直をこなす。ご飯だけはちゃんとしたものを食べさせてあげたいと、母の帰りが遅い日は必ずご飯の作り置きをしてくれる。
洗い物をする手だから冬は乾燥してぼろぼろになるのも無理はない。今はがさがさの手を誇りに思っている。
夏でも、母の手はぼろぼろになっていた。
「もう手が消毒のアルコールでぼろぼろやなぁ。もう水仕事するのも嫌になるなぁ」と母は絆創膏だらけの手を見て苦笑しながら言う。医療従事者である母にここまでコロナの影響が及んでいるとは。
どうかお願いです。一日でも早くコロナが収束して、早く母の手がきれいになりますように。