贅沢なほどのお風呂。

  ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

おはようございます。

バックには三味線の「日本チャンチキおけさ」が流れています。

四国では田植えも始まったようです。

季節感がわかりにくいシーズンです。山々は朝霧の中です。

のど越しを 静かに通り過ぎてゆく

味噌汁の味は極上です。

 田舎においては考えられない風景ですが

あると便利で利用したいものです。

 高齢になると掃除も大変ですし

思い切り楽しめる光景も良いですね。

それに湿布も頼める気楽さも裸の付き合いには吉良君なのかも…

【朝晴れエッセー】銭湯・4月17日 (2022年04月17日)

「カーン」。銭湯特有の高い天窓から差し込む朝日の中、風呂桶(おけ)の当たる音が

木霊する。浴槽には並々とお湯があふれ、ジャグジー風呂、薬草風呂、電気風呂と数種

類の湯船からは湯気が濛々と立ち上がっている。日曜の朝の一番風呂、常連客がいつも

の場所で体を洗っている。

近頃のサウナブームで若い人たちも銭湯に来るようになったが、大部分は銭湯を生活の

一部にしている老人が多い。家に風呂はあるものの、一人暮らしでお風呂を掃除するの

が面倒になったとか、銭湯に来ると知り合いと会えるとか。中には風呂に入っている時

間よりも、おしゃべりしている時間の方が長い人もいる。

いつも決まった時間に行くうちに顔見知りになった老女。私が銭湯に到着したときには

、既に風呂から上がって着替え始めている。ある時、背中に湿布を貼ってほしいといわ

れた。そんなことはお安い御用とばかり、今は亡き母の背中を思い出しながら、やさし

く湿布を貼る。こんなささやかな触れ合いが、風呂に入るまでもなく私の気持ちをほっ

こりと温かくしてくれる。

最近は燃料高騰や経営者の高齢化で、昔ながらの銭湯の廃業が続いているという。日本

の伝統文化である銭湯。そこを必要としている人がいる限り、無くしてはいけない、無

くなってはならない場所だと思う。 京都の地下水をくみ上げて使っている銭湯。お湯

は柔らかく肌に優しい。朝から広々とした湯船の中、たっぷりと張ったお湯に体を沈め

、そのぜいたくさと幸せをかみしめる。

菱川二三子(63) 京都市下京区