喫煙者にはがんの生存率は難しい。

  ご機嫌いかがでしょうか

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

おはようございます。

「約束」がバックに流れています。

新たな日の始まりです。

どのように過ごせるのでしょうか。朝と日中の気温差はまだまだ続くのだろう。

 これからは朝を 待つかのような草取りが始まります。

 パーフェクトなるがん家計です。

それも誰もが死ぬる運命なら 受け入れてゆこうと覚悟もあります。

兄はがんの治療で便秘に苦労しているようだ。

 兄は長く喫煙者でもあったので 肺がんには惨敗であろうと 想像しています。

 みこちゃんは甘いものが手放せなくて これが毛細血管を通り

肝臓やらすい臓やらに行くのではと覚悟もあります。

[死亡数が多い部位]

・男性 1位:肺 2位:胃 3位:大腸 4位:膵臓 5位:肝臓

・女性 1位:大腸 2位:肺 3位:膵臓 4位:胃 5位:乳房

ついでに罹患りかん 数が多い部位も紹介しておきましょう。

[罹患数が多い部位]

・男性 1位:前立腺 2位:胃 3位:大腸 4位:肺 5位:肝臓

・女性 1位:乳房 2位:大腸 3位:肺 4位:胃 5位:子宮

罹患数と死亡数は、必ずしも一致しませんね。

女性の罹患数1位の乳房、5位の子宮ですが、

死亡数では、乳房は5位、子宮は5位以内に入っていません。

乳房も子宮も検診で発見できるタイプのがんであれば、

決して悲観する結果にはならないということです。

男性1位の前立腺は、死亡数では5位以内から外れています。

再三書いてきたように発見はしたけれども、治療の必要がない、

つまりほとんどが、命に関わりのないがんであったのでしょう。

前項で触れた膵臓がんは、罹患数では男女ともに5位以内に入っていませんが、

男性は4位、女性は3位の死亡数です。

見つけにくく、見つかったときには、治療が難しいことが、数字にあらわれています。

さて、前置きが長くなりましたが、「肺がん」。

肺がんの死亡数は、男性で1位、女性で2位と高い位置につけています。

罹患数も男性4位、女性3位なので、

きちんと発見されているように見えますが、

無事に発見されて治療の成果が出やすいのは、非喫煙者の肺がんです。

欧米では、非喫煙者の肺がんは、珍しいのですが、

日本をはじめ中国や韓国など東アジアでは多く見られます。

ただし、非喫煙者の肺がんは、単純X線検査でも見つけることができる場合があるので、

速やかに治療をスタートできます。

また、イレッサという肺がんによく効く薬ができたのも、安心材料として挙げられます

しかし、喫煙者の肺がんは、そうはいきません。

まず、見つけにくい。

肺の構造が壊れてしまって、わけのわからない炎症のような影が、よく出るのです。

そのなかに突然「ポンッ」とがんがあらわれ、

気づいたときには、手の施しようがない状態です。

さらに、肺がんによく効くはずのイレッサが使えません。

イレッサは、非喫煙者に見られるEGFR遺伝子の異常がある場合に、

初めて効果が出ます。

喫煙者の肺がん患者の多くは、この遺伝子異常がなく、薬の効果はありません。

もし薬を使ってしまうと、副作用で激しいアレルギー性肺炎を起こすことがあり、

命の危険があります。

今は患者さんも、インターネットで情報を仕入れる時代です。

イレッサを知っている方も多く、診察室ではよくこんな会話をしました。

「先生、イレッサやりたいんですけど」

「よく勉強されてますね」

「肺がんに、効くんでしょ」

「効くんですが・・、タバコを吸ったことがない方の場合です。

あなたのようなタバコを一日何箱も、何十年も吸うてはった方が肺がんになっても、

この薬が効く遺伝子の異常が起こっていないのです。

そういう方に限って、イレッサの副作用が強烈に出ます。

それこそ命に関わるくらい」

だからこそ、タバコはすぐにやめてほしいと、

講演などでも、口を酸っぱくしてお願いしているのですが、

最近「でも加熱式タバコは、大丈夫ですよね?」

と聞かれることが増えました。

メーカーは、タールが少ない、ニオイがない、

とメリットを挙げています。

成分の分析研究が進み、普通のタバコと比べて、

少ない成分もあれば、多い成分もあることがわかっていて、

発がん物質については「多分少ないんだろうねえ」という想定はされています。

加熱式タバコに切り替えた人の追跡調査は始まったばかりで、

本当に普通のタバコよりも、発がんが抑制されたのか確認できるのは

20、30年後。

結果は神のみぞ知るです。