娘から孫へそしてひい孫へ…
ご機嫌いかがでしょうか。
視界ゼロのみこばあちゃんです。
おはようございます。
日付を境に秋雨となりました。
予報道理です。
35度の気温は猛暑とはgoodbyと行きたいものですけど…
一日のスタートは朝のすいっっちの切り替えで決まってしまうようなもの…
みこちゃんは汗まみれになることが大の苦手。
早朝の選択もそのためでもある。
昼寝は十分すぎるほどとってもいます。
お茶がおいしい季節が懐かしい猛暑のスタートです。
月下美人は深夜一度だけその花を優美に咲かせる貴重な花です。
そのようなおばあちゃんが長年大切に育てた鉢植えが娘から孫にそしてひい孫にと
おばあちゃんをいとおしく思えるひと時が持てるなんてなんてすばらしいことかと
関心を寄せました。
【朝晴れエッセー】母の月下美人・8月31日
月下美人が今夏初めて四輪の花を咲かせた。香りが家の中にまで流れてきて開花を知ら
せてくれた。
花好きの母が大切にしていた鉢植え。彼女が元気な頃から毎年一夜だけその名にふさわ
しい華麗な姿を見せてくれていた。
40年物の鉢植えを受け継いだ私は、今宵咲いた花を隣に住む孫たちに見せようとした
が下の孫娘たちはすでに就寝していた。
顔を見せた娘は「私が小学1年生くらいの夏の夜、おばあちゃんが『月下美人が咲いた
咲いた』って見せてくれたわね。おばあちゃんすごくうれしそうだったね」と思い出を
語る。
遠い昔のささやかな出来事を胸に留めてくれている娘に、私は心が綻(ほころ)んだ。
今おばあちゃんとなった私も図らずも「咲いた咲いた!」と孫たちに知らせに走ってい
るとは。娘と笑い合った。
折しも一番上の孫が塾から戻り、彼には〝ひいおばあちゃんの月下美人〟を見せること
ができた。思えば母にとってたった1人抱くことができた曽(ひ)孫である。
ひいおばあちゃんに会ったことがあるのは自分だけ、という思いは彼にとって一つの矜
持(きょうじ)となっているようで、自ら墓参を申し出るなど殊勝なところがある。
その日はちょうどお盆のお中日、この香り高い純白の花が母娘三代、四代を取り持って
くれた。
月下美人は亡き母かもしれない。