風立ちぬに触れ
おはようございます。 災害国日本。
16年前の今日は広島が、土砂崩れに見舞われ71名もの人を
瞬時に飲み込みました。
そこここに山を切り崩して建てられた団地が飲み込まれた。
広島は真砂土が多く、
災害区域にも指定されている。
心なしかセミの鳴き声がトーンダウン。
アスファルトの上にまるで生き得たかのような亡骸に出会うとなんと切ないことか…
出会う旅にそっと土の中に返してやる。
風立ちぬの作品に触れ
熱中症もそう、コロナ脂肪もそう、あまりにもはかない命に遭遇するだけで
ただただ死にゆく彼女のために療養に寄り添うだけの物語ではあるけれども
今だからこそこの作品に今一度であってみたいと恥じることなく思えた一冊。
作者も多くの別れを体験し、自らも死の淵をさまよったゆえの作品かとも想像してみ
作家の師とも仰いだ「芥川龍之介」の自殺のショックはあまりあるものがあったよう
…
起伏のない文脈の中にも愛と抱ければ語ることのできない命の営みがどこか静かに流
季節の移ろいも美しく静かに厳かに流れていく光景は心理描写そのもの。
本当に厳かな何気ない風景が心のれてもいる文面に、想像を たくましくしながら読み
進めた。
生は必ず執着は死であると約束された中での治りえない病
一人でその名が気を背負うにはあまりにも苦しすぎる。
傍らに死に寄り添ってくれる信頼があればその人と来たりとも満たされる心の安らぎ
ただただ、死にゆくだけの病魔の作品がどれほどあっただろうか。
この作品に触れ、長きにわたり闘病生活に常に向き合ってこられた
三浦綾子の生涯をもオーバーラップさせずにはいられなかった。
みこちゃんは常に思いは一つ。
死にゆくテープをだれか傍らにあってほしいとも欲望がどこかみなぎるほどのさみしさ
があることもまた確か。
姪の子は看護師のスタートを切り
結婚よりも仕事を選択し看護師個人として、常に病気の傍らにいつづけてほしいと
出会う旅に話せている関係に感謝しながら聞いてもらえることにどこか安ど感を覚えず
にはいられない
わずか650グラムの誕生は 多くの命のバトンをいただきながらの
本日をどうかみのりある日々でもあってほしいと一番星に願い一つ。?
我が心のエッセンス。
人間はすばらしい。自然はすばらしい。生まれてくるってことはすばらしい。死ぬって
こともすばらしい。病気になるってのもすばらしい