あおり運転による死傷事件  裁判官が懲役25年の判決。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 あおり運転で嫌な体験をした人は

少なからずおられるのではと思います。

 相手の運転に切れ、嫌がらせの一つで元

罪の意識もなく行動できやすいのが孤立した

社内のドライバーの行動かもしれない。

大きな過失事故を 実感も少ない中で実行してしまう恐ろしさは

社会にも大きな衝撃を与えた事件でもありました。

 裁判を通してその罪深さと家族の苦しみを感じてほしいものです。

  神奈川県の高速道路で起きた「煽り死亡事件」でおきた

犯罪者の男性に懲役25年の刑が言い渡されました。

石橋和歩被告は去年6月、「あおり運転」の末、萩山嘉久さんと妻の友香さんを死亡させ

たなどとして、危険運転致死傷などの罪に問われている。

裁判6日目の10日、夫婦の長女のコメントが読み上げられ、長女は「被告人が何を言った

って、私の大切な両親は戻って来ません。厳罰に処してほしい」と訴えた。

また、嘉久さんの母親も出廷し、「息子夫婦は被告人に殺されたとしか思えない」「何

倍もの苦しみを味わってほしい」と、涙ながらに語った。

検察側は「何度も危険な妨害運転を繰り返し、極めて執拗(しつよう)かつ悪質な犯行

だ」「被告人の行為が決して許されないことを社会に示す必要がある」「被告人が真摯

(しんし)に反省しているとは到底言い難い」などと指摘。危険運転致死傷罪や監禁致

死傷罪が成立すると主張し、石橋被告に懲役23年を求刑した。

     アサヒコムよりの引用です。

     裁判員葛藤「法律、融通きかないのか」 あおり運転判決 (12/14)

 東名高速で「あおり運転」をして一家が乗るワゴン車を停車させ、大型トラックによる追突事故で夫婦を死なせたとして危険運転致死傷罪に問われた石橋和歩被告(26)に対し、横浜地裁は14日、懲役18年(求刑懲役23年)の判決を言い渡した。

東名あおり判決、首をかしげる被告 遺族には目を向けず

父にすごむ男、「やめて下さい」叫ぶ母 東名あおり事故

 判決後、裁判員を務めた相模原市の会社員女性(45)が記者会見に応じ、「前例のない事件。みなで意見交換し、まとめていった」と裁判を振り返った。

 裁判員に選ばれた際は知識がなく不安だったというが、検察、弁護側からの資料や、ドライブレコーダーの映像を参考に理解を深めていったという。

 裁判では、危険運転致死傷罪の適用が最大の焦点となった。女性は「法律にあてはめるとどうしてこうなるのか、もっと融通がきかないかとも思った」と判断の難しさを語った。

 法廷では遺族が重い量刑を求めた。女性は「個人的に被害者に寄ってしまうなか、みなと話し合い、公平に見なければいけないと思った」と述べ、「毎日葛藤しています。まだ整理がついていません」と複雑な心境を明かした。(杉浦幹治)

神奈川県内で発生した東名高速道路で夫婦が死亡した事故で、その危険性が改めてクロ

ーズアップされることとなった「あおり運転」。一般的に「前方のクルマとの車間距離

を極端に詰める」、「クラクションを鳴らして威嚇する」、「前方に回ってブレーキを

踏む」といった行為のことを指しますが、そのような行為を行うドライバーの心理はい

ったいどうなっているのでしょうか。

 今回は日本交通心理学会で事務局長を務め、交通心理学や交通事故防止の研究を行っ

ている九州大学大学院、志堂寺和則教授に話を伺いました。

 実は「あおり運転」は捕まえにくい、調査がしにくいということで、研究もまだあま

り進んでいないのが現状のため、交通心理学による一般的な見解を語ってもらいました

写真:shutterstock.com

より

■交通心理学が解き明かす「あおり運転」の深層

 よくあるのは、急に前に割り込まれたり、脇道から不意にクルマが出てきた、ノロ

ロ走っているクルマがいてなかなか抜けないといった、「きっかけ」があるものなんで

す。そこでムカッとする、ヒヤッとする、イライラするといった感情が起きると、大半

の人は「あ~、ビックリした」とか「マナー悪いな」とか「先に行かせてくれないかな

あ」と思う程度で終わりますが、なかにはそうではなくて頭に血が上ってしまう人もい

ます。

 そうすると、「カッ」となって仕返ししよう、こらしめてやろうというような行動に

出てしまうんです。

 ではなぜ、そういった行動に出てしまうか? というと、ひとつは「匿名性」です。

クルマは似たようなものがたくさん走っているので、チラッと見たくらいでは憶えにく

く、特定されにくい。歩いている時などにトラブルを起こすと顔を覚えられてしまうこ

とがあるので、あとで報復を受ける、または警察に連絡されるということを考えやすい

んです。しかし、クルマの中に乗っていると、バレないだろうと思いやすくなります。

■カギは「匿名性」と「安心感」

 もうひとつは、クルマに乗っているという安心感があります。鉄の鎧と例えられるク

ルマの中にいると、事故を起こせばケガをする可能性があるのに、自分は安全だと思い

やすい。ちょっと車間を詰めたり、ちょっとパッシングしたくらいでは事故にはならな

いと思って、人に圧力をかけるのです。

 さらには、人がどう感じているのかわからないということもあります。

 人と人のけんかであれば、どれだけ相手がダメージを受けているのかが目に見えるの

で、手加減や度を超さないうちに終わりにしておいたほうがいいというのがわかります

。しかし、クルマであおっている状態では、相手が前を走っておりドライバーの表情を

窺い知ることができないので、どれだけプレッシャーを与えられているのかがわからな

い。それでやり過ぎるという状態が生まれます。

 また、あおってヤバそうな状況になったら、そのままクルマで逃げてしまえばいいと

いう心理も働きます。そのため、大胆な行動を気やすく起こしてしまいます。そして、

大胆な行動でも、大胆な行動に感じられなくなります。そういうヤリ逃げができる状況

では、普段はケンカをするようなタイプではない人でも、「カッ」となった時にやって

しまうケースも起きてきます。

 こういった心理で「あおる」という行為をしていますが、殴るなどの通常の意味での

、暴力を振るっているわけではありません。やっている本人には、罪悪感というものが

ないんです。気がすんだらあおるのをやめますが、あおったことなどすぐに忘れてしま

います。しかし、やられた側は、もの凄いプレッシャーを受け、精神的に追い詰められ

るので、その違いは大きいですね。

■今と昔で「キレやすさ」に違いはあるか?

 最近の人はキレやすいという話がありますが、運転に関していえばわかりません。

 交通事故統計などを見ると、クルマの安全性が上がったことや、道路環境がよくなっ

たことなどいろいろなことが原因で、交通事故件数は大きく減っています。昔に比べる

と、大幅な速度超過も少なくなってきています。

 しかし、こと「あおり運転」となると、今も昔も実態がわからないので、最近のよう

な事件があれば当然耳に入りますが、昔から変わっているのか? ということを答えら

れるだけのデータを持ち合わせていないというのが正直なところです。

 警察も取り締まりをしていますが、「あおり運転」という取り締まり項目があるので

はなく、「車間距離不保持」や「安全運転義務違反」、そのほかの違反で取り締まるの

で、あおり運転の実態がわかりません。多くのドライバーはあおり運転をされた経験が

あると思います。今検挙されているのは、本当に氷山の一角でしかないと考えます。

■高級車やSUVに乗ると気が大きくなりやすいか?

 高級車や、大型SUVなどに乗っているから「あおり運転」をしやすくなるかどうかはわ

かりません。軽自動車に乗っている人でも「あおり運転」をするケースが結構あります

 しかし、一般的に気が大きくなるということがあるのは確かです。大きなクルマや高

級車などに乗っているドライバーは優越感を感じていると思います。逆にそういうもの

を感じたいから高いお金を出して買っているのではないでしょうか。

 優越感を感じていると、その優越感がどう表れるかというところですが、一部の人の

場合は「俺の前を邪魔しやがって」という欲求のはけ口として、攻撃的な行動に出るこ

ともあると考えられます。

■心を落ち着かせる方法はあるか?

 深呼吸や、家族のことを思い出す(写真を見る、想像する)などと言いますが、どれ

だけ効果があるかはわかりません。できるとすれば、「カッ」となりやすい人は、感情

を自らコントロールする方法を普段からトレーニングしておくことが重要だと思います

ドライブレコーダーは有効か?

「あおり運転」に関しては、個人を特定されない、逃げてしまえばわからないという心

理が、自制を失わせる要因になっていますので、顔やナンバーが写って自分だとバレる

となれば、「こういうことは、やめておこう」と考える人は多いと思います。ですので

ドラレコを装着することは抑止力になると思います。

       こんな安易な行動で、大きな事故を招き,