赤い眼鏡。

  ご機嫌いかがでしょうか。

視界ゼロのみこばあちゃんです。

おはようございます。

アイスクリームがうれしい季節に差し掛かろうとしています。

日中の日差しの中は 汗ばむ季節です。

 山々も気温が乱高下し戸惑い気味です。

 過ぎからヒノキにと 花粉も移動します。

「はーくしょん」には閉口します。

眼鏡に戸惑う人もあるけれど そのメガネのおかげで大失敗を展開するよりも

気持ちよく目が目もお助けアイテムの自分の持ち物の一つと大切に扱ってほしいもの。

それがげっぴんヲ 下げるのではと卑下することはわがままとしか言えない。

【朝晴れエッセー】赤い眼鏡・赤い糸・4月4日

職場仲間の娘さんが眼鏡をしてきた。

「あれ? 目が悪かったっけ」と聞くと「これダテ眼鏡。彼氏が〝眼鏡っ娘萌(こも)え

〟なんで」。眼鏡っ娘萌えとは眼鏡姿の女性にときめく男性のこととか。そんな輩がい

るのか。亡き祖母や母に教えてやりたい。

子供の頃、女の子の眼鏡姿は嫌がられた。私は目が悪く先生から「眼鏡買ってもらえ」

と言われていたが、祖母の「眼鏡なんぞしたら女振りが下がって嫁にいけん」の一言で

却下。

ようやく買ってもらえたのは小学4年生になってから。黒縁のビン底眼鏡で当然のごと

く「ガリ勉」というあだ名がついた。

自分で眼鏡を買ったのは大学時代。赤い縁の丸眼鏡に一目惚(ぼ)れした。

最初の見合いにもかけていこうとしたら母が「見栄えが悪いで外してけ」。仕方なく眼

鏡なしで見合いの席につくと、相手の顔どころか眼前の料理もよく見えず。

箸をさまよわせていたら仲居さんが「そこはお皿の柄。お刺し身はもう少し右」。小声

で助け舟を出してくれた。

見合い後、近所の公園を散歩していたら途中で相手とはぐれた。

顔がぼんやりとしか見えなかったので、捜すにも捜しようがなかった。帰宅すると「い

くら僕が気に入らんでも途中でいなくなるとは失礼な」と相手から怒りの電話が。あま

りの剣幕(けんまく)に「実は眼鏡が」と言い訳する度胸はうせていた。

その後結婚した旦那は私の赤い眼鏡姿を見て「こういう人と結婚したら楽しいだろうな

」と思ったそうだ。赤い糸ならぬ赤い眼鏡が結んだ縁らしい。

清水奈緒美(64) 愛知県日進市