更ける人。

  ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

おはようございます。

 バックには もーつわるとのピアノ曲が流れています。

あの明るい曲の内側で、健康との戦いの中今年の寒さは半端なく寒いです。

 みこちゃんは身を整えるより節約が優先します。

昔 あれほど使っていた服などもったいなくて仕方ありません。

身支度なんてお構いなしのし放題です。

見た目は86歳と言われても平気の平左です。

そんなこと自体変かもしれませんけど…

引退後「一気に老ける人」「若さを保つ人」の差 和田 秀樹

(詩想社)より一部抜粋・再構成してお届けします。いまの70代は若々しくなってきたと

はいえ、この年代ならではのリスクもたくさん抱えています。その最たるものが、「意

欲の低下」です。

脳機能、運動機能の維持には、「使い続ける」ことが重要です。たとえば、40代、50代

の人が何もせずゴロゴロと生活したとしても、足腰や脳機能が衰えることはまずありま

せんが、70代の人がそれをやるとすぐに運動機能、脳機能は衰えてしまいます。

なぜ70代になると「意欲の低下」が起きるのか?

70代というのは、意欲的に身体を動かしたり、頭を使ったりしないと、すぐに要介護に

なってしまうというリスクがあるのです。これは多くの高齢者自身もわかっていること

ではありますが、実際に、「使い続ける」ことを実践できる人はそう多くありません。

なぜなら、頭では理解していても、70代になってくると、意欲の低下が進み、活動のレ

ベルが低下してくるからです。何事にもやる気がわかず、興味がもてなくなって、人に

会うこともおっくうになり、出不精になる傾向も出てきます。

こういった「意欲の低下」は、脳の前頭葉の老化と、男性ホルモンの減少が主な原因と

なって引き起こされます。前頭葉の萎縮については、実は40代からすでに始まっていて

、それが70代ともなると本格化してきます。そこに男性の場合は、男性ホルモンの減少

も進んできますので、それが行動意欲の低下となって現れてきます。

実は、この「意欲の低下」こそが、老化でいちばん怖いことなのです。病気やケガをき

っかけに老け込んでいくということもありますが、加齢とともに老け込んでいくという

ときは、意欲の減退が要因となって一気に年老いていくのです。

結局、どんなに身体を動かそう、脳機能を使おうと思っても、意欲がついてこないから

、いろいろな活動をすることがおっくうで不活発になり、もっている機能が維持できな

くなってくるのです。

こうした「意欲の低下」が顕著となってくるのが、まさに70代と言えます。つまり、70

代から80代に向けて元気に過ごすことができるかどうかは、70代においていかに「意欲

の低下」を防ぐかにかかっています。

「意欲の低下」を防ぐには、日々の生活のなかで、前頭葉の機能と、男性ホルモンを活

性化させることがとても重要になってきます。

前頭葉とは、大脳の前方部分のことで、意欲や思考、創造などにかかわっている部分で

す。また、男性ホルモンも、性機能だけではなく、他者への関心や意欲にもかかわって

います。この2つの要素が、若いときのように維持できていると、日常の活動レベルを保

つことができ、老化を遅らせて、若々しくいることができるのです。

病気やケガで老いることも

「意欲の低下」以外にも、70代を襲うリスクにはさまざまなものがあります。もっとも

わかりやすいのは、病気やケガなどの健康上の問題です。大きな病気や、転倒によるケ

ガなどから、70代の人が一気に老け込んでしまうということはよくあることです。

がんや脳梗塞などの人もこの年代は増えてきますので、そういった病気にどう対処する

かが重要になってきます。

手術をするか、しないか。どういった検査をするか、どういった治療をするかといった

、医療とのかかわり方において、重大な決断を迫られることもでてきます。

意外に知られてはいませんが、うつ病も70代の大きなリスクです。うつになると、如実

に身体を動かすことがおっくうになり、外にも出なくなります。たとえば、以前は頻繁

に参加していた趣味の集まりや、顔見知りが集まる高齢者の「いこいの家」のような場

所にいくら誘っても、絶対に行かないというようなことも起こってきます。

食欲も確実に落ちるので、みるみるやせてしまいます。それも脂肪が落ちるのではなく

、筋肉から落ちるという最悪の状況をたどるので、うつになると一気に老け込んでしま

うのです。女性の場合は、女性ホルモンが減少してきますので、さらに骨粗しょう症

人も増えてきます。

なんらかの持病がある人が70代では増えてきますので、医療とのかかわり方がその後の7

0代を左右する大きなポイントとなってきます。健康問題だけでなく、日々の生活面でも

、70代は多くのリスクに囲まれています。

長寿社会が進んだことで、これまで60代で迎えていた仕事からのリタイアも、今後は70

代でリタイアする人が増えてくるはずです。

介護についても、70代の子が親を介護するケースや、70歳を過ぎて、親との死別を経験

するということも多くなるでしょう。

長寿化によって、これまでは60代で迎えていたような人生のさまざまな節目を、70代に

なってから経験するケースが増えるはずです。これらの節目は、生活環境が一変する可

能性があるという意味で、その後の老い方を大きく左右する危険性をはらんでいます。

人生の節目をどう乗り越えていくかという意味でも、70代をどのように過ごすかが大事

になってきていると言えます。

どうすれば「老い」を遠ざけられるのか

これまで述べてきたとおり、70代にとって重要なのは、身体機能も脳機能もいまもって

いるものを使い続けることです。70代の時期に意図的に使い続けていれば、80代、90代

になって要介護となる時期を遅らせることができます。

まずは、活動レベルを落とさないよう、「意欲の低下」を避け、前頭葉と男性ホルモン

の活性化を促す必要があります。

そして、意欲レベルの維持と同時に、70代にとっては、使い続ける「習慣づくり」が大

切になります。

なぜ70代にとって「習慣づくり」が大事かというと、多くの人が70代前後で仕事からリ

タイアするからです。

働いているときであれば、ルーティンがあるので、必然的に活動せざるを得ませんが、

リタイアをしてしまうと、これといって身体を動かしたり、頭を使ったりする理由がな

くなってしまいます。

つまり、この時期から、意図的に身体を動かそう、脳を使おうと習慣化しないと、運動

機能も脳機能も使い続けることはできないということです。

また、もう1つ、70代の習慣づくりが大事な理由があります。それは、70代で始めた習慣

は80代以降も生涯にわたって続くということです。

たとえば、70代で日ごろから歩こうと心がけて、散歩の習慣がついた人は、それを80歳

になっても続けるものです。

水泳をしよう、山登りをしようと70代のときに決めて習慣化した人は、80歳になっても

、体力のある限りは続けるでしょう。山登りができなくなっても、それに代わる何かを

やって、身体を動かそうという心がけだけは生涯続くに違いありません。

運動だけでなく、観劇や絵画、囲碁将棋、俳句などの趣味の活動でも、70代で習慣化し

ているものは、80代になってそれをやめるということはなかなかありません。

つまり、70代でつくった運動機能や脳機能を維持することに役立つ習慣は、一生涯にわ

たって続くことが多いのです。だから、70代で意図的によい習慣をつけることが大事な

のです。

もし、70代のうちに何もしなかったら、80代になってから新たな習慣をつくることは、

かなり難しいと思います。身体機能は70代のころよりも落ちていますし、新しいことを

始めようという意欲の面でも減退しているからです。だからこそ、現役時代に近い身体

機能や意欲のある70代のうちに、よい習慣をつけることが大切なのです。80代でも元気

さを保つためによく、会社勤めをしていたときはゴルフをしていたが、定年になったら

自腹では行けないのでやめようと考えている人もいますが、そういった身体を動かすよ

い習慣がすでにあるのなら、それは70代になってもできるだけ続けたほうがいいのです

。いまならゴルフ場でも価格破壊が起こっていますから、平日であれば、かなり安くプ

レーすることもできるでしょう。70代の人たちは、放っておけば何もせず、すぐに老け

込んでいく危険性をもっています。だからこそ、機能維持のために意図的に振る舞うこ

とが大切になってきます。このタイミングで、意識してよい習慣をつけることで、80代

も元気さを保つことができるのです。和田 秀樹さんの最新公開記事をメールで受け取る

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