うまい投資話に騙され続ける富裕層。

  ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

おはようございます。

バックは雷様「ドロドロのと落ちるのではないかと思うほどの振動音です。

菅総理のギリギリの決断に

株式は500円も上げて反応しました。

政治家の孤独の一面をかいま見る思いでした。

役員人事の決定が、決定打になったのではと想像します。

っ月見団子がうれしい季節となりました。

肌寒さと蒸し暑さのはざまにすず蒸し「

」のような暑さを実感しています。

 お金儲けもあらぬ話のセルフ投区に「自分だけは」と思いつつ

きれいに騙されているケースは山のようにある。

まず元本保証と8割の配当金に頭をくらくらさせる人は少なくない。

100万円の利息が10円でしかない現代において行き場を失ったお金がなんと

大飯野だろうとあきれ返る。

8割もの配当金を出す企業であれば顧客など集める必要もないということだ。

うまい投資話に乗る人がこうも後を絶たない理由 森永 康平

「元本保証」と「毎月8~10%の配当」を約束――。今月に入りあるニュースを目にして

驚いた。

金融商品取引業の登録をせずに株式投資名目の出資を募ったとして、8月、金融商品取引

法違反容疑と詐欺容疑で投資運用会社「リプラス」の社長らが逮捕された。

報道によると、セミナーなどを通じて勧誘し、関東を中心に約1500人から総額約80億円

を集めていたという。単純計算で1人あたり500万円以上を出資したことになる。これだ

けを見れば「よくある金融詐欺じゃないか」と思う読者もいると思うが、私が驚いたの

はそのセールストークの内容だ。

セールストークのなかで「元本保証」と「毎月の8~10%配当」を約束していたという。

そんなおいしい話がこの世にありうる訳がない。それにもかかわらず、ありえないはず

のセールストークでも約80億円も集められてしまうというから恐ろしい。これはひとえ

に出資者の金融リテラシーの欠如からくる現象であろう。

金融リテラシーとはいったい何か?

「金融リテラシー」とは、投資知識だけでなく、家計管理や生活設計など身の回りのお

金に関する知識や情報を正しく理解し、主体的に判断することができる能力のこと。日

本では欧米諸国に比べて遅れていたが、2022年より家庭科で「金融教育」の授業が行わ

れることになっている。

なお、本連載(『「お金で損しない」森永康平のマネーリテラシー講座』)では金融リ

テラシーを身につけないまま社会人になってしまった人へ向けて、お金で損しない人の

正しい知識をお届けする。第1回目の今回は金融詐欺から身を守る思考法を紹介する。

ニュースではよく目にするが、実際に金融詐欺をもちかけられたことがないという読者

も多いと思うので、最近筆者のところに相談が来た2つのケースを紹介しよう。

1つ目はまさに冒頭のニュースと同じケースである。前出のケースでは「元本保証」と「

毎月8~10%配当」を約束して株式投資を名目に出資を募ったということだが、「絶対に

儲かる未公開株への投資」や、「元本保証を約束した不動産投資」などセールストーク

の内容は多様である。

投資対象は違えど、非常に高い利回りを約束し、「元本保証」や「絶対に儲かる」とい

う常套句がついてくることは共通して見られる傾向だ。

2つ目のケースはUSBメモリーに入っている投資システムを利用すれば儲かるというケー

スだ。これは特に大学生の間で流行っているのだが、この詐欺の場合は日経平均先物やF

X、バイナリーオプションという投資手法の名前がよく出てくる。さすがにこのケースで

は元本保証は提示されないが、やはり高い確率で相当な勝率を残せるというセールスト

ークがなされるようだ。

これらの詐欺はタチが悪く、いわゆるネズミ講の仕組みも持っている。自分が出資した

り、USBメモリーを買ったりした後に騙されたと気づいても、何人かを勧誘すれば、キッ

クバックによって支払った金額が回収できるのだ。

実際の数字で計算をしてみる

たしかに、元本が保証されていて、非常に高い利回りが約束されていると言われたら気

持ちが揺らぐのもわからなくはない。まして、知人や友人から勧誘されれば、ついつい

警戒感も薄れてしまうだろう。しかし、そういう時は実際の数字を使って計算してみて

ほしい。

例えば、元本保証されていて、毎月出資金の10%が配当として払い出されるという冒頭

のケースを考えてみよう。手数料や税金などの細かい話は抜きにしてシンプルに考える

。仮に10万円を出資した場合、翌月から1万円が配当として口座に振り込まれる訳だから

、10カ月経てばすでに配当だけで元本を回収したことになる。

冒頭のケースがどのような契約になっているかはわからないが、仮に出資金を引き出せ

るのであれば、10カ月後には元本の10万円と配当の累計10万円で合計20万円となるから

、この投資はたった10カ月で2倍に増やせたということになる。

また、「月利5%」という条件が提示されることもよくあるが、なんとなく「5%ぐらい

か」と思ってしまうかもしれないが、実際に計算をしてみれば「月利5%」がとんでもな

い条件ということがわかる。例えば10万円を投資すれば1年後には約18万円、2年後には

約32万円になる。つまり、たったの2年で投資資金が3倍以上になるのだ。

ちなみに、預金保険制度(※)によって元本1000万円までと利息が保証されている銀行

の定期預金の年利は、ネットバンクの高いところで0.1~0.2%、メガバンクだと0.002%

だ。「元本保証の月利5%」がいかに大きな数字か少し冷静になって考えてほしい。

元本保証されていて、かつこれだけのリターンが本当に実現するのであれば、わざわざ

あなたに営業をせずとも、世界中から資金が集まってきて、すぐに数千億円、数兆円が

集まるのだから、やはりこんなおいしい話がある訳はないのだ。

そもそもシンプルに考えれば、おいしい話なんてないということはすぐに理解できるは

ずだ。少しでも高い利回りで資産を増やしたいという投資家が世界中にいるのだから、

仮においしい話があったとしても、すぐに世界中から投資家が殺到していずれはなくな

ってしまう。このことをより理解するために簡単な例を1つみてみよう。

海沿いのA村では魚がいっぱい獲れるので魚は1尾100円で売っているが、隣のB市では魚

が1尾500円で売られているとする。賢い人はA村で魚を買って、B村で売れば苦労するこ

となく400円の利益を得ることができることに気づくだろう。

しかし、多くの人がその行為をすると、次第にA村で魚の量が減り徐々に値段が上がって

いき、B村では魚の量が増えていくことで値段が下がっていく。そして、どこかのタイミ

ングで両方の村における魚の値段は等しくなる。

このように、仮においしい話があったとしても、すぐにそのような話は知れ渡ってしま

い、結局は長続きしないのである。このように何かしらの理由であるモノの値段に価格

差がある場合などにおいて、安いほうを買い、高いほうを売ってリスクなく稼ぐことを

裁定取引アービトラージと言うが、市場が効率的であればそのような機会はすぐにな

くなってしまうのだ。

そう考えれば、ノーリスクでハイリターンを得るというのはほとんどが詐欺案件でしか

なく、だいたいはリスクとリターンがおおよそ比例しているという認識を持つべきだと

いうことがわかるだろう。

資産運用にも活きる考え方

この内容は金融詐欺から身を守るという意味では防具としての金融リテラシーというこ

とになるが、当然ながらこれらの知識は資産運用にも活かすことができる。資産運用を

する場合、ほとんどが老後資産の形成など投資に失敗して投資資金の大半をなくすよう

なリスクの高い投資はできない。しかし、前述のようにリスクを取らなければリターン

を得ることはできない。

そこで、期待されるリスクとリターンがそれぞれ違う資産をうまく組み合わせながら、

自らの資産運用の目的に適したポートフォリオを組んでいく必要がある。最も代表的な

ものは国内外の株式、国内外の債券という伝統的な4資産を組み合わせたものになるが、

昨今では手数料が非常に低いバランス型の投資信託も数多くあるため、リスクとリター

ンを意識しながら自分にピッタリの商品を探すとよいだろう。これらについてはまた別

の機会に詳述したい。

このように、金融リテラシーを身につけることは資産運用にも、詐欺から身を守ること

にも重要であり、運用の世界では基本であるリスクとリターンの関係を知っておくだけ

でお金に関する苦労は大きく減らせるということを頭に入れておきたい。

森永 康平さんの最新公開記事をメールで受け取る(著者フォロー)「天高く馬肥ゆる秋

」何度迎えられるだろうと健康年齢から想像を巡らせてみる。