中国海洋進出、権益拡大に歯止めなし。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 中国の海洋進出は、まるで独擅場ごとくの違法進出である。

 習近平政権が発足して以来海洋開発は常に掲げてきていた。海洋におけるシルクロードを目指

すと平然と言い話す。

 中国との交渉には、融和など通じる相手でもない。

でもトップ会談がもたらされるだけでも良しとすべきである。

 中国会談と事実上の行為はまるで成立など難しいのが実態。

現に、領域の進出のブレーキなど感じることもなく尖閣領域は平然と航行するのが

中国の実力ともいえる。

 対中会談におごることなかれといえるのではないのか?

 引用文です。

【主張】日中外相会談 「平行線」なのに改善とは

日本国民は最近の中国をどうみているか。

尖閣諸島や邦人拘束などの問題で、中国が横暴に振る舞っているのを憂慮する人は多い。だから

こそ、日中関係は冷え込んできたのである。

関係改善には、根本原因を取り除かなければならない。ところが、訪中した河野太郎外相と相対

した王毅外相ら中国側は、態度を改めるそぶりさえ見せなかった。極めて残念である。

懸案は平行線のままなのに、日中関係は改善に向かっているとする政府の説明には、首をかしげ

る。首脳の相互往来といった形式を整えるだけでは、真の友好に結び付かない点を考えてほし

い。

外相会談では、安倍晋三首相と習近平国家主席の相互往来の推進や、朝鮮半島非核化への連携で

一致した。また、李克強首相との会談では、春ごろに日本での開催を目指す日中韓首脳会談に

ついて、出席に前向きな発言を得た。

首脳同士が顔を合わせ、率直に意見をかわす機会は必要だ。だが、最近の対中外交は、その実現

へ融和ムードを醸し出すことに労力を注ぎすぎていないか。

日中平和友好条約締結40年の節目となるが、最近の両国関係は「平和」や「友好」とはほど遠

い。外相会談では東シナ海を「平和・協力・友好の海」にするため努力することや、「互いに

脅威にならない」精神を確認したというが、内実を伴うものなのか。

東シナ海に浮かぶ尖閣諸島は日本固有の領土である。河野氏は中国原潜が尖閣沖の接続水域に潜

ったまま航行した事件に抗議し、再発防止を求めた。中国側から具体的な説明はなかったとい

う。

中国が国際法を無視して人工島の軍事拠点化を進める南シナ海の問題についても、どれだけ話し

合ったのかよくわからない。激しく応酬したなら、公表すればよい。食い違いを隠す配慮は有

害無益である。

中国の新華社電によると、日本側が中国の経済圏構想「一帯一路」建設に参加し、第三国での協

力を模索することに「積極的姿勢を表明した」という。「一帯一路」が中国による覇権追求の

側面を持つ点を忘れてはならない。

王毅氏は、河野氏の訪中を関係改善に資するものとして「評価する」と語った。懸案を先送りし

てしまう姿勢では、相手に「日本与(くみ)し易(やす)し」と思わせよう。

中国の北極白書 権益拡大の動きを警戒したい

海洋強国化の一環として、北極海でも影響力拡大を目指す姿勢が明確になったと言えよう。

中国の習近平政権が、北極政策に関する初の白書を発表した。

北極圏に領海や領土を持たない域外国でも「活動の権利と自由がある」と主張し、幅広い分野で

関与を強める方針を示した。

北極海を通る航路を「氷上シルクロード」と呼び、開発と利用を進めると強調した。陸と海のシ

ルクロードからなる巨大経済圏構想「一帯一路」と結びつけて各国に参加を呼びかけた。

中国は「一帯一路」で、港湾や鉄道などのインフラ整備や投資を積極的に行い、存在感を高めて

きた。軍事拠点確保の狙いもあるとされる。南シナ海東シナ海では「法の支配」に基づく海

洋秩序を蔑(ないがし)ろにしてきた。

北極での動きを関係国が警戒するのは当然だろう。

北極海地球温暖化による氷の減少で、航行可能な海域が増えた。日欧間の距離は、スエズ運河

経由に比べて約6割になる。天然ガスや石油など豊富な資源の存在も指摘される。経済、安全

保障両面で重要性が増している。

問題なのは、各国の利害が交錯する中で、国際ルールが確立していないことだ。領有権主張の凍

結や平和利用を定めた南極条約のような取り決めはない。

米露両国やカナダ、フィンランドデンマークなど北極圏8か国は「北極評議会」を構成し、権

益を事実上独占してきた。

ロシアは北極圏での国益確保を軍事上の優先課題に位置付ける。事故防止を名目に、北極海を航

行する船舶に露砕氷船の同行を義務づける独自のルールで料金を徴収し、経済的利益も得てい

る。

日本や中国、韓国などの非沿岸国は、2013年に「評議会」へのオブザーバー参加が認められ

たが、議決権はない。沿岸国の排他的な動きに歯止めをかけ、北極の自由で安定した利用を確

保することが肝要である。

日本は、15年に北極でのルール作りへの貢献をうたった北極政策をまとめている。

中国が近年、大型砕氷船による北極海横断やフィンランドなど沿岸国との連携を推進してきたの

と比べ、出遅れは否めない。

北極海航路の利用が活発化した場合、中国の艦船が宗谷、津軽対馬海峡を通過する機会が増え

よう。日本の安全保障への影響は計り知れない。政府は戦略を強化しなければなるまい。

2018年02月13日 06時07分

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