セルフネグレクト「自己放棄」なる疾患もある!

     ご機嫌いかがでしょうか。 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 今年も余すところ少なくなってきました。

 お一人暮らしであれば、意識レベルが下がればそれだけで

ごみ屋敷とごみの山は膨れ上がる。

それに慣れてしまうと、もう違和感さへ感じなくなってしまう!

 いわゆるセルフネグレクト「自己放棄」なる立派な疾患に

陥ることは容易であります。

ごみ屋敷は一週間もあれば立派なものになります。

めんどくさい症候群はいつも立ちはだかってもいます。

これは自己意識と、外出を心掛けたいものだ。

自己放棄をチェックしたい。

こで、気づかぬうちに自宅が「汚部屋」にならないよう、または、体も心も疲弊状態に

陥らないよう10の質問にトライしてみましょう。「自分は大丈夫」と過信せず◯か?で答

えてください。

【10の質問にトライ!】

チェック1/問題が起きたとき、自分一人で解決しようとする

チェック2/入浴や着替えに無頓着になっている

チェック3/新聞や郵便物をポストに取りに行くことが面倒

チェック4/窓ガラスが汚れていても、半年以上その汚れを放置している

チェック5/強いストレスで睡眠や食事が疎かになっている

チェック6/休みの日も家に閉じこもりがち

チェック7/ゴミ箱にゴミを捨てず、どこにでも捨ててしまう

チェック8/部屋ではベッドの上(寝床)を中心に行動している

チェック9/最後に掃除機をかけた日を覚えていない

チェック10/髪を整えたり、身だしなみを整える気が起きない

上記の質問は、あくまでセルフネグレクト(自己放任)がどうかの目安となりますが、

●3つ以上 ◯があった人は、セルフネグレクト予備群かも!

●5つ以上 ◯があった人は、すでにセルフネグレクトかも!

実家に帰省したら、ご両親の心の状態を気にかけてあげよう

     nhkからの引用です。

家がいつの間にか“ゴミ屋敷”になる。

皆さん、ひと事だと思わないでください。」

各地で相次ぐ孤立死

社会問題化するゴミ屋敷。

実はほとんどが、ごく普通の生活をしていた人たちです。

ちょっとしたきっかけで生活や健康が極端に悪化。

それでも周囲に助けを求めない「セルフ・ネグレクト」と呼ばれる状況に陥っているの

です。

セルフ・ネグレクトを経験した女性

「生活するだけでいっぱい。

情けない。」

専門家

「ごく普通の方でも、高齢になって心身機能が低下してくるとか。

非常にショックな出来事があると、セルフ・ネグレクトに陥る。」

阿部

「『セルフ・ネグレクト』とは、生活環境や栄養状態が悪化しているのに、それを改善

しようという気力を失い、周囲に助けを求めない状態を指します。

“ゴミ屋敷”や“孤立死”の原因とも言われます。」

和久田

「『セルフ・ネグレクト』に陥るきっかけは、配偶者や家族の死。

そして、自分の病気や仕事を辞めるなどさまざまで、年齢に関係なく陥ると考えられて

います。

その実態を取材しました。」

孤立死」「ゴミ屋敷」の原因 セルフ・ネグレクト

リポート:小尾洋貴記者(NHK岐阜)

去年(2016年)11月、岐阜市の住宅で70代の夫婦と、40代の息子の遺体が見

つかりました。

両親は死後2か月、息子は死後1週間ほどが経過。

死因は病死か餓死とみられています。

73歳の父親は定年退職。

息子は引きこもりの生活を続けていました。

数年前から父親には認知症とみられる症状があらわれ、周囲の人たちとの交流もほとん

どなくなったと言います。

近所に住む人

「どんな生活をしているとか、私も含めて地域の人もご存じない。」

支援が必要な家族がいるという情報を得た地域包括支援センターは、去年9月から、介

護サービスの申請を促すため何度も訪問しました。

しかし、会えたのは2回だけ。

そのときも親子は支援を断り、それ以上、行政は対策を取りませんでした。

包括支援センターの職員

「無理に申請をしても、いろいろ署名も書いて頂かなければいけないので、いらないと

言われてしまうと、そこからは進めないのが現状。」

“普通の人”がなぜ? セルフ・ネグレクト

生活環境が悪化しても支援を拒むセルフ・ネグレクト。

なぜ陥ってしまうのでしょうか。

かつてセルフ・ネグレクトを経験した60代の女性です。

長年、認知症を患った父親の介護に追われるうちに周囲との交流が途絶えていきました

10年前に父親を亡くし、そのショックに加え、自らも糖尿病を煩って視力が低下、外

出を控えるようになります。

セルフ・ネグレクトを経験した女性

「週に2回、生ゴミを出す曜日があるんですけど、行きはなんとか所定の位置に置けた

のに 帰り(目が見えなくて)自宅がわからなくなって情けない思いがしましたね、外

へ出ちゃいかんのかなって。

生活するだけでいっぱいで。」

次第に生活環境が乱れ、家はゴミであふれていきました。

しかし、周囲への遠慮から助けを求めることができなかったと言います。

「隣の人と交流・会話は?」

セルフ・ネグレクトを経験した女性

「なかったかもしれない。

私の方から働きかけることはできなかった。」

さらに糖尿病が悪化し、地域包括支援センターの職員から治療をすすめられましたが、

本人は深刻な状態だという自覚がなく、断ってしまいました。

専門家は、この女性のようにセルフ・ネグレクトになった人は、社会からの孤立が続く

中で、次第に判断力が低下し、命が危険な状態になっても自覚できないと言います。

東邦大学看護学部 岸恵美子教授

「セルフ・ネグレクトと本人が思っている方は、ほとんどいないと思う。

自分からSOSを出さないので、多くの事例は埋もれていると考えている。」

2年前、女性は自宅で倒れていたところを、訪問した支援センターの職員に発見され、

一命を取り留めました。

今も生活に手助けが必要なため、介護施設で過ごしています。

セルフ・ネグレクトを経験した女性

「やっぱり生きていることに感謝、一番良いことかなと思える。」

あなたは大丈夫? セルフ・ネグレクト

阿部

「取材した岐阜放送局の小尾(おび)記者です。

誰にでも起こりうるようなことがきっかけで、急速に深刻化するものなんですね?」

小尾洋貴記者(NHK岐阜)

「背景には、都会に限らず地方でも家族や地域とのつながりが薄れているために孤立し

たまま状況が悪化していくという現状があります。

また、周囲に迷惑をかけたくないという『遠慮や気兼ね』、人に頼りたくないという『

プライド』、それに生活を見られたくないという『恥ずかしさ』があると取材して感じ

ました。」

和久田

「本人が助けを求めていないのに、それを察知して支援するのはなかなか難しいですよ

ね?」

小尾記者

「行政に頼るだけでは対策が追いつかないのが現状です。

取材した岐阜市にある地域包括支援センターには介護支援や生活保護など通常の相談だ

けで年間およそ3,000件あり、これを職員8人だけで対応しています。

これだけの体制でセルフ・ネグレクトを察知し、対応するのは簡単ではありません。

こうした中、行政と住民が一体となってセルフ・ネグレクトの原因となる“孤立”を未

然に防ごうという取り組みを取材しました。」

セルフ・ネグレクト 未然に防ぐには

人口およそ11万人の岐阜県多治見市。

いたるところに掲げられた孤立死ゼロを目指す協力隊のプレート。

市の呼びかけで、新聞配達や保険会社など86の業種が住民の見守りを行うため結成し

ました。

新聞販売店 経営者

「新聞がたまった家など、地域の異変に気づいたら、本店のほうに連絡をお願いします

。」

協力隊の1人、30年近く新聞配達を続けている永冶佳一(ながや・よしかず)さんで

す。

セルフ・ネグレクトなどにつながる変化を見逃さないよう心がけています。

見守りを続ける中で、いち早く異変に気づき、住民の命を救ったことがあります。

協力隊 永冶佳一さん

「新聞がたまっていて、出かけているかなと思って、一日様子を見て、次の朝、2階の

窓が少し開いていて電気がついていて、これはちょっとおかしいなと思って市役所に電

話した。」

連絡を受けた市の職員が布団の中で倒れている高齢の男性を発見し、救急者で搬送。

男性は意識を取り戻しました。

協力隊が結成されてから2年半。

これまでに3人の命が救われました。

あなたは大丈夫? セルフ・ネグレクト

阿部

「私たちも身近にいるお年寄りに積極的に声をかけることで、セルフ・ネグレクトを防

ぐことにつながるかもしれませんね。」

小尾記者

「多治見市で20年以上民生委員を続けている女性にも取材をしたんですが、その方は

、お年寄りを訪問する際、民生委員だと言わずに、あくまで近所にいる身近な存在だと

感じてもらえるよう工夫していると話していました。」

和久田

「今後、高齢化が進むとセルフ・ネグレクトの人が増える恐れもありますよね?」

小尾記者

「セルフ・ネグレクトについて内閣府が6年前に全国の市町村に調査した結果、およそ

1万1,000人と推計されています。

しかし、当時は4割の市町村が回答せず、しかも同じような調査はその後行われなかっ

たため、専門家は実際にはもっと多くの人がセルフ・ネグレクトになっている可能性が

あると指摘しています。

まずはより詳細に実態を把握し、支援する仕組みを作っていくことが必要ではないでし

ょうか。」

30~40代の「孤独死」が全く不思議でない事情 -

http://toyokeizai.net/articles/-/254447