拉致事件、昨日、今日、明日!!
ご機嫌いかがでしょうか。
視界ゼロのみこばあちゃんです。
拉致事件のその長さは、記者会見される家族の方々の変化である。
政府とはいろんな交渉に臨んでもおられその思いは
当事者家族が一番ご存知であると思う。
折衝交渉は勇み足は禁物。
かぞくにじかんはないのはたしか?
今までのように経済支援ばかりしていたのでは
前回と同じように
引いたり、勧めたりと、交渉のテーブルはなかなか用意されないのが実情?
最後には歴史的問題を浮上させることになりがちである。
政府はいろんな専門家から、意見を求める必要もある。
産経より。
2018年6月16日の産経抄
十数年前とは、様相ががらっと変わった。米朝首脳会談を受け、15日に開かれた自
民党外交関係合同部会の光景のことである。こんな意見が飛び交っていた。 「拉致
問題の解決なしで、北朝鮮に資金を拠出するのは国民の理解は得られない」「やっては
いけないことは、日朝交渉に前のめりになることだ」。
▼平成12年10月の同部会では北朝鮮に対し、世界食糧計画(WFP)が支援要請
した19万5千トンをはるかに上回る50万トンものコメ支援があっさり了承された。
「自らの責任において、 このタイミングで決めた」。河野洋平外相(当時)の鶴の一
声で、何も言えない雰囲気になったのだという。
▼「拉致問題や、その他懸案事項の解決への道筋をつけるため」。河野氏はこう説明
し、金額にして1200億円規模の支援が実行された。だが結局、北朝鮮は翌13年に
は、拉致問題調査の打ち切りを発表した。その後、河野氏が何らかの責任を取ったのか
は寡聞にして知らない。
▼当時は、政府も自民党も北朝鮮に甘かった。コメ支援に反対する拉致被害者家族ら
が自民党本部へ陳情に行くと、党幹部が警察署に「建造物侵入だ。追い出してくれ」と
要請してきたこともある。初代内閣安全保障室長の佐々淳行さんに聞いたエピソードで
ある。
▼現在の政府も自民党も、もうそんな理不尽な北朝鮮寄りの姿勢は改めたが、河野氏
自身は相変わらずだった。13日の都内での講演で、拉致問題解決よりも国交正常化と
戦後賠償を優先するよう唱えていた。
▼「河野さんのような見当違いの話をする人もいる」。14日の安倍晋三首相との面
会後の記者会見で、拉致被害者の横田めぐみさんの弟、拓也さんが実名を挙げていた。
もはや我慢ならなかったのだろう。
【主張】日朝首脳会談 拉致解決へ真剣勝負せよ (2018年6月15日 05:03)
安倍晋三首相は拉致被害者家族と面会し、「拉致は日朝の問題。米朝会談を機会と捉
え、北朝鮮と直接向き合いたい」と述べた。これは被害者全員の帰国へ向けた決意表明
である。
米朝会談でトランプ米大統領は「拉致問題は最重要課題である」とする安倍首相の考
えを伝え、金正恩朝鮮労働党委員長は「安倍首相と会ってもいい」と述べたのだという
。「拉致は解決済み」とする、従来通りの発言もなかったとされる。
日米が主導した国際社会による経済制裁と、強大な軍事力を持つ米国との連携が、つ
いに金氏を引きずり出したといえよう。
この機会を逃すべきではない。独裁国家の北朝鮮を動かし、拉致被害者の帰国を実現
するには、金氏との直接対決が欠かせない。日朝首脳会談は、安倍首相にとって真剣勝
負の場となる。
「対話のための対話」に終わることは許されない。
拉致問題の解決なしに、北朝鮮は未来を描けない。制裁の解除も経済支援も与えない
という原則を貫き、金氏を拉致被害者全員の即時帰国に追い込まなくてはならない。そ
こに至る水面下の交渉と、米国をはじめとする国際社会との連携が会談の成否を分かつ
。
面会の場では被害者家族から安倍首相に、融和論に惑わされず、解決への道筋が見え
ない場合には簡単に動いてほしくない、といった要請もあった。
一番辛(つら)い思いをしてきた家族の言葉である。安易な妥協は禁物である。必ず
拉致被害者を家族のもとに帰してほしい。
懸念すべきは国内世論の分断である。河野洋平元衆院議長は講演で「植民地問題の処
理もできていない国に、ただ(拉致被害者を)帰せ、帰せといっても問題は解決しない
」と述べたのだという。
拉致の解決より国交正常化と経済支援を優先させろというのだ。まさに北朝鮮側の主
張そのものではないか。国内のこうした声は、北朝鮮を喜ばせるだけだ。しかも高齢化
が進む被害者家族らは一日も早い再会を望んでいる。そんな悠長な時間は残されていな
い。
安倍首相による直接交渉は、被害者家族の長く深い悲しみや、国民の総意としての怒
りを背負って行うものでなければならない。拉致問題の解決に向けて、日本人の結束が
不可欠である。