地方創生の活性化、どうなっている??
ご機嫌いかがでしょうか。
視界ゼロのミコばあちゃんです。
安倍総理は安定政権を確保し、やるべきことに心血を注げる環境にある。
地方創生の看板はどこに行ったのでしょう。
都市圏と地方とではあまりにも暮らしにおいても格差がある。
地方に人口がとどまらないのは働く場所がないからである。
省庁の移転問題も看板倒れ。
農林業農業の大企業化の旗もどこへ行ったやら。
豊かな林業が育つことで,熊、猪被害も少なくなり農業の出費も抑えられる。
田舎において素晴らしい自然環境のもと
輸入だよりしなくて済む、おいしい野菜が日本において生産可能な
食料自給率のアップにつながる未来図が望まれます。
山陽新聞より。
首相所信表明 地方創生はどこへ行った
衆院選の大勝で安定した政治基盤を継続させた安倍政権が、日本をどう導いていくのか。看板は
いくつも上がっているが、実現に向けた具体策が見えづらい。第4次安倍内閣の発足を受け、
首相が、北朝鮮の核・ミサイル問題とともに国難の一つと位置付ける少子高齢化問題では、「人
づくり革命」の一環として、選挙戦で公約の目玉に掲げた幼児教育無償化の推進を強調した。
2020年度までに、3歳から5歳の全ての子どもの幼稚園や保育園の費用を無償化し、0歳か
ら2歳児は所得の低い世帯で無償化を実現するというものだ。待機児童解消のため、32万人
分の受け皿を整備するとも述べた。
高齢者に偏りがちな社会保障の給付を、手薄だった世代に広げる考え方は分かる。与党はその財
源として、再来年秋の消費税の10%への引き上げを当て込む。増税分のうち1兆7千億円を
使うという。
だが、その多くは本来、国の借金返済などに充てるはずだった財源である。危機的状況にある財
政の立て直しに水を差す政策変更だが、演説は財政健全化の具体的な道筋には触れずじまいだ
った。
今回は安倍政権ではこれまでで最も簡略な演説だった。ただ、言葉の数の問題ではなく、内容が
政策の羅列にとどまり、実現のための具体論に乏しかった印象は否めない。
加えて残念なのは、かつて政権の大看板だった「地方創生」の影が、すっかり薄くなってしまっ
た点だ。
演説では、質の高い農林水産物の輸出増加の実績や、新規の若手就農者の増加を挙げて、若者が
将来に希望を持てる「農林水産新時代」を切り開くと述べた。地方創生については、その中で
「農政改革が地方創生の大きな切り札」と触れたにすぎない。
安倍政権は、首都圏に本社機能を置く企業の地方移転へ旗を振り、国が模範となるとして中央省
庁の地方移転も進めようとしてきた。しかし、省庁の抵抗に遭って、全面移転が決まったのは
京都府に移る文化庁だけにとどまった。地方から首都圏への人口の転入超過を解消するという
目標も掲げたものの歯止めはかからず、掛け声倒れの感が強まりつつある。
ここは一度、政策を厳しく検証し、見直すべきは見直して策を講じる時期のはずだ。だが、演説
からは地方創生の推進に向けた意気込みは伝わらなかった。この問題に対する本気度が疑われ
よう。
首相は再三にわたり、建設的な政策論議を野党に呼び掛けた。国会では、ともすれば批判に終始
しがちな野党と、まともに答えようとしない与党との、かみ合わない論戦が目につく。来週か
ら代表質問が始まるが、まずは自民党が1強におごることなく、謙虚かつ丁寧な姿勢で論戦に
臨むことが求められる。