那須において登山訓練中の友に思いを残す。
ご機嫌いかがでしょうか。
視界ゼロのミコばあちゃんです。
高校生の登山訓練中、雪崩事故で8名もの尊い命が奪われてしまった。
友と一社に現地那須において自分は雪を食べしのいで助かりはしたが
亡くなられた友のことを思うたびに痙攣などの症状が出て今なお
お苦しみのご様子が「手記」からひしひしと伝わり涙が止まりませんでした。
この事故に当たってはいろいろ報道もありましたが、亡くなられたお方は
再び帰ることはありません。
これから夢いっぱいの人生が描けないままで亡くなられた
8名の若い命、どうかその悲しみ苦しみを8人分、立派にご自分に納得の人生を
全うくださいませ。
陰ながら応援させていただいております。
きっと素晴らしい社会人としての歩みが期待できるように思います。
朝日より。
今日も昨日も亡き友を思い出す 雪崩事故で生徒が手記
栃木県那須町で3月27日、登山講習中の高校生ら8人が亡くなった雪崩事故は、まもなく発生
から半年を迎える。犠牲者らとともに生き埋めになり、救出された県立大田原高校の男子生徒
(2年)が手記を寄せた。全文は次の通り。
〈「生きる約束、親友に誓った」雪崩から救出の生徒が手記〉
〈栃木・那須の雪崩事故〉
◇
メディアの皆様
メディアの皆様にはあの日以来、事故の真相究明に向けた報道をしていただきありがとうござい
ます。また沢山(たくさん)の取材の申し込みを受けながら自分の精神状態を理由にお断りを
し続けて申し訳ありません。まだあの日の事を思い出すと、痙攣(けいれん)等の症状が出る
ことがあり、手記という形での対応をお許しください。
あの日からもうすぐ半年を迎えようとしています。この半年であの日の事を忘れた日はありませ
ん。一生忘れることはないでしょう。
しかし半年という区切りを迎え改めて今思う事は、自分は毎日思い出す亡き友の事が、やはり世
間的には毎日起こる事件や様々な情報の波にのまれ薄れていってしまっているということです。
その事がとても悲しくやりきれない思いです。遺族や被害者とは違い当事者でなければ仕方がな
いことは理解しています。しかし8人もの命が奪われた事故をこのまま風化させてはいけない
と思います。風化させずに語り継いで行く事が、再発防止の第一歩にもなるのではないでしょ
うか。
今日も昨日もみんなの事を思い出しています。テレビを見ても音楽を聴いても何をしても、「あ
いつこれが好きだったな」とかいつも考えてしまいます。みんなが好きだった物の向こうに楽
しかった記憶が蘇(よみがえ)ります。みんなの笑顔と何も言えなくなったあの日の顔が交互
に浮かんでは消えていきます。事故当初は、「なんで生き残ってしまったんだろう」「なんで
みんな助けられなかったのだろう」いろんな、「なんで」ばかり考えていました。生きる事を
諦めたくなる日もありました。でも親友に誓った、生きていく約束を思い出し毎日を過ごして
います。今は普通に生活をする事が自分の精一杯です。
だけどいつかまた会えた時、みんなに笑われない生き方をしようとも思っています。
この事件が一日でも早く解決し、遺族の方が納得のいく結果が出ることを願っています。
もしこの手記を目にする事があったらみんなのことを思い出してください。こんなに悲しいこと
があった事を忘れないでください。どうしたら二度と同じ悲劇がおきないかどうか考えてみて
ください。