第二夕張は、地方の未来像!

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 夕張と言えば「幸福の黄色いハンカチ」や夕張メロン

あまりにも有名です。

 今まさに、地方選の真っただ中です。

 国は地方創生を政策に掲げ、選挙期間中だけの連呼の声が

空しく農山村に響くことも少なくなりました。

県議会選においても、選挙カーが来ることはありません。

そのような地方は山のように存在します。

これからは、このような地方には、政治の流れも

生活のライフラインまでも厳しく

医者に行くにもタクシー

わが市には経済を潤す、企業もなく

あるといえばそこここに老人施設のみ

おかげで介護保険は上がるだけの住まいになってきています。

未来の夕張はどこにだって存在します。

市役所職員、消防といった存在までも削られずにはいられない現実が

ちほうにはあるといえるのではないのでしょうか?

生活の足も奪われ、駅前はシャッター通りで閑散そのもの! 

炭鉱も鉄道もない夕張、元炭鉱マン「夢にも思わず」

 「夕張の炭鉱は250年以上掘れる資源がある。子や孫、ひ孫の代まで続く、会社の

ため働いてほしい」

 1956年、18歳で北海道炭礦汽船(北炭)夕張第一鉱で働き始めた安部秀一(ひ

でいち)さん(81)は、こう訓示を受けたのを覚えている。250人の中から選ばれ

たのはたったの20人。厳しい選考をクリアしての採用だった。

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 この4年後、夕張市の人口は最多の11万6908人になった。「盆踊りの輪が何重

にもなって。商店街には人がひしめいて身動きもとれなかった」。炭都・夕張の最盛期

だった。

 夕張の繁栄は鉄道が支えていた。安部さんらが1日8時間ずつの三交代労働で休みな

く掘った石炭は、鉄路に乗って室蘭の製鉄所まで運ばれていった。

 「貨車がものすごい列になって。20両くらいあった。蒸気機関車も1両じゃ足りず

、2両で引っ張っていた」

 安部さんは幼いころ、新聞配達で家計を支えていた。朝4時半には夕張駅に向かい、

列車に積まれてきた新聞を歩いて配達して回り、その足で学校に出かけるのが日常だっ

た。炭鉱に勤務するようになってからも、荷物が届くのは夕張駅だった。

 「どこかに行くのも夕張駅。どこかから帰ってくるのも夕張駅。いつもたくさん人が

駅に集まっていた。駅は夕張の玄関口だったね」。夕張市民にとって、鉄道はなくては

ならない存在だった。

 だが、夕張の最盛期はそう長くは続かなかった。81年には、北炭夕張新鉱のガス突

出事故が発生し、93人の犠牲者を出した。坑内にいた安部さんも一時気を失ったが、

外気が入る坑道にいたため、すぐに意識を取り戻し脱出。からくも一命をとりとめた。

 その翌年、新鉱は閉山になり従業員は解雇に。夕張の炭鉱は90年までに全て姿を消

した。250年続くはずだった炭鉱は、あっけなくなくなった。

 その後の夕張は迷走した。観光で生きて行こうと、テーマパーク「石炭の歴史村」や

、特産の夕張メロンをアピールする「めろん城」などの「ハコモノ」にすがった。

 だが、その戦略は裏目に出た。2006年。夕張市財政破綻(はたん)を表明し、

翌年には財政再建団体(現在は財政再生団体)に転落した。市民は借金返済のために、

日本一の負担を強いられる一方、公共施設は次々に閉鎖され、公共サービスは切り詰め

られた。市民は次々に夕張をあとにした。

 夕張市は、経営難のJR北海道から提案を受ける前に、自ら石勝線夕張支線の廃止を

提案した。バスなどの交通網確保に有利な条件を引き出す「攻めの廃線」とアピールし

た。

 「炭鉱もなくなって、国鉄がなくなった。そのうえJRの線路までなくなるって。日

本の縮図だね」

 安部さんはやり場のない無念に、苦笑いする。

 安部さんの住む夕張市清水沢清栄町には、コンクリート造りの炭鉱住宅が所狭しと立

ち並ぶ。しかし、今は人影はほぼ見えない。木で窓をふさぎ、放棄された住宅もあちこ

ちに見える。石炭を満載した貨物列車が終日行き交った鉄路は、一日数往復のディーゼ

ル車が寂しく走るだけだ。

 かつて11万人を超えていた夕張市の人口は、今年2月28日現在で8111人。「

鉄道が廃止になってしまったら、若い人はここに住んでいられなくなる」

 愛する夕張。いつも暮らしのそばにあった鉄道が消えてしまえば、まちの未来も消え

てしまうような気がする。そして               、こう言った。

 「夕張の駅は、まちの中心だった。炭鉱がなくなり、鉄道までなくなるなんて。夢に

も思わなかったよ」(平賀拓史)

   わが心のエッセンス

壁はどこにでも誰の前にも現れるもの。それでも模索していく心が、やがて本当の強さ

を作っていくんですね。