ご都合主義が過ぎる選挙改革法案?

     ご機嫌いかがでしょうか。

視界ゼロのみこばあちゃんです。

 新潟選挙をにらみ、カジノ法案の強行突破を見送った。

 カジノを日本にと政党として推進するのであれば

堂々とじっこうすればよいではないのか?

此のたびも選挙法改正案は、参議院の選挙を

来年に控えての、主権者を愚弄したかのような

党略的次元が透けて見える。

 自民党はきのう、選挙制度改革問題統括本部などの会合で公選法改正案を了承した。この案に公明党は一定の理解を示しつつも議論を続けるとしている。

 どんな案か。参院選挙区の「合区」を維持する一方、比例代表の定数を特定枠として4増する。さらに議員1人当たりの有権者数が最も多い埼玉選に

議席ふやすという!

また特別枠というものが曲者である。

 自民党はこの国難をどのように考え、どのようにぜいきんをつかおうとしているのか?

議員6名分の予算はどこからねんしゅつするのか?

 むしろ議員の定数を30名くらいをめどに削減すべきである。

これも党利党略なのか?      

     アサヒコムより。

参院選挙制度 自民案は露骨な党略だ (6月7日)

 自民党がきのう、参院選挙制度の改革案をまとめた。懸案の「一票の格差」の是正より、現職の「保身」を優先させた内容で、「改正」の名に値しない。今国会で成立をめざすというが、認められない。

 自民案は比例区で4、埼玉選挙区で2、定数を増やす。3年ごとの改選数は比例区が48から50に、埼玉は3から4になる。

 さらに、個人名得票の多い順に当選する比例区に、各党が優先的に当選させられる特定枠を設ける。ここに自民党の露骨な党利党略が見える。

 参院選では前回から「島根と鳥取」「徳島と高知」が合区した。この4県で来年、自民現職が1人ずつ改選を迎える。特定枠は「有為な人材確保」のためというが、選挙区から出られなくなる現職2人を比例区で救済する狙いがあからさまだ。

 比例区はもともと、政党が当選順位を決めていた。それを約20年前、野党の反対を押し切って、得票順に当選する現行方式に変えたのは自民党だ。一部とはいえ、かつて否定した「政党による名簿順決定」の復活など、ご都合主義が過ぎる。

 参院格差是正は長らく、総定数を増やさずに都市部と地方の定数の増減で対応してきた。13年選挙では「4増4減」、16年は「10増10減」のうえ合区を導入した。

 自民党は今回、党内にも異論のある「定数増」を打ち出した。一票の格差は前回の3・08倍から2・98倍へ。3倍未満に収まるというが、埼玉選挙区で激戦を繰り広げる公明党への配慮がにじむ。

 前回の定数是正の際、各党は改正公職選挙法の付則に19年選挙に向けて「抜本的な見直し」を検討し「必ず結論を得る」と書いた。自民案のいったいどこが抜本的な見直しなのか。

 この間、自民党は「改憲による合区解消」を一方的に唱えてきた。強引な改憲案を降ろす代わりが、この案だ。民主主義の根幹にかかわる選挙制度の見直しを、こんな乱暴な議論で進めていいわけがない。

 本来、選挙制度改革は衆参両院の役割分担を踏まえ、両院が一体的に取り組むべきだ。

 参院については、既にいくつか改革案が示されている。選挙区を廃止し、全国を9ブロックの比例代表制にする。全国を10ブロック程度の大選挙区制にする。定数増の場合は議員の経費を大幅に削る、などだ。

 来年の参院選まで残された時間は少ない。付則の約束を果たすため、各党は即刻、真剣に改革論議をすべきだ。