男女関係のもつれが引き起こす事件!!

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 男女交際における犯罪事件はあまりにも多く

その結末の悲しさには目を、覆いたくなるほどの事件が

取り上げられる様子に部外者的には,あまりにも未成熟な恋愛の形に

なぜなぜマークであります。

 気持ちのすれ違いが次第にエスカレートし、相手が受け入れられなくなることは

恋愛だけではなく、対人関係においてもよくあることではないのでしょうか。

夫婦であるならば、家族としての受け入れの中で

気持ちのブレーキも少しは利かすことも可能でしょう。

 ですが恋愛となるとそうはいきません。

 失恋は失うものもありますが、またそれにより

人間の成長にも大きくステップアップもするものではないのでしょうか。

  相手に対する思いやりだけは最大限であるべきと思います。

 破壊的な言動は対人関係においても絶対にしてはならない人間としての

最低限のモラルともいえるのではないのでしょうか。

 恋愛が一生続けられるわけではありません。

 やがて終わる恋愛にも、相手の思いに心を寄せ

相手と向き合い、きちんと伝える勇気もいるはずです。

 すれ違いの対人関係は、状にほだされたり、無意味な気持ちをひこづることで 負担

だけが増幅していることに陥りやすいと考えます。

 相手からは少しづつ距離を置くことからのスタートがベストではと考えます

 失恋は、大人への会談でもあります。

 ココアの味から、マンデリンのほろ苦さがわかる大人になっていきたいものです。

 人間の深さは失恋、失望、失敗の中から一皮むけた人間としての

パーソナリティー、すなわち人間の味がブレンドされると感じるものでもあります。み

こばあちゃんの貧しい体験からのつぶやきでございます。

     東洋経済より。

互いの未熟さから修復不可能な関係に陥った 嫉妬に狂った彼氏を最後に刺した彼女の弁

付き合って3カ月で増え始めるケンカ先日見た男女のもつれから起きた事件も、よくある

価値観の違いによるケンカが原因でした。でも最後は女が男を刺し、結果として重症を

負わせるという修羅場に発展。好きあっていたはずの男と女が、なぜ傷つけあうほどの

気持ちに変化したのか。愛と憎しみの境界線を考えてみます。

【事件概要】

罪状:殺人未遂

被告人:40代女性・知子さん(仮名)

被害者:20代男性・純一さん(仮名)

概要:知り合ってから3カ月で交際に発展した2人。交際3カ月が過ぎたあたりから、お互

い束縛や過去の恋愛経験がもとでケンカが絶えなくなる。事件当日も知子さんの元交際

相手との関係に不満を持った純一さんが、怒りから知子さん宅に乗り込み口論となる。

どうしたら解決するのか。混乱した知子さんは刃物で純一さんを威嚇し、事態の沈静化

を図る。しかしその行動に純一さんは激高。結果として知子さんは純一さんを勢いあま

って刺してしまう。

「よく覚えてないんです」

公判中、その言葉を何度も耳にしました。大好きだったはずの男を刺したときのことを

問われ、被告人の知子さんは小声でそう返答したのです。

「カッとなってやった」とはよく言うフレーズですが、怒りを抱くとき、ある人は自己

処理し、ある人は言葉として出すことで解消させます。最悪なのが、行動で表現してし

まうことです。

彼女が男を刺すにいたるには、それ相応のすれ違いと、いら立ちが溜まっていました。

付き合い当初、2人は年齢差こそあるものの、ごく一般的な交際関係にあったようですが

、知子さんの元交際相手というA氏の存在が明らかになってから、関係はこじれ始めます

「毎日私の知らないあなたがいて、今日は家にいるかなとか、考えるとすごく不安なの

「ちゃんと私と会わないときは家にいてよ。友達と遊ぶときは、ちゃんと説明してね」

これは交際の初期に知子さんが純一さんに送ったメールの内容です。知子さんは年齢差

からくる生活の違いや気持ちの温度差に不安を強めていたようです。

文面だけを見ると、よくある束縛であり、ありきたりな女心なのですが、彼女は彼に振

り向いてほしかったのか、このときA氏という元不倫相手が過去にいたことを告白。A氏

とは今は肉体関係がないものの、人生相談の相手としてたまに連絡を取り合うという事

実に、若く恋愛経験の少ない純一さんは困惑します。

元彼との関係を続けることは恋愛に誠実ではないのか

「恋人と別れたら友人関係を続けるか」という問いには賛否あるものですが、許すかど

うかの価値観は根深いので、主張の違いを話し合ったところで、多くは円満に納得し合

うのは難しいものです。

このカップルも例にもれず、純一さんは彼女の告白を受け入れることができず、以降2人

のケンカは増えていきます。

純一さんはケンカの際「A氏と縁を切れ」や、「もっとカネのある奴のところへ行けばい

いだろう!」と、暗にA氏を引き合いに出すような発言をしており、彼女の「私のことを

ちゃんと見てほしい」という当初の目的は、果たされないどころか、より悪化する材料

になってしまったことになります。

法廷で証言台に立った被害者純一さんは、そのときの気持ちをこう述べています。

「A氏との関係を保ちつつ、僕のところに来たのかなと思った」

「元カレと連絡を取り続けるのが嫌だった」

また刺されたときの気持ちを問われると「(A氏と自分を天秤にかけられ)見捨てられた

と思った」とも話しています。

今の恋人ではなく元彼を優先した行動が、怒りでの殺傷だと純一さん側は感じたのです

世の男性たちは、この被害者である彼の気持ちを、どう感じるでしょうか。筆者は刺さ

れたという事実を除けば、「なぜ純一さん側がそんなに元交際相手に嫉妬するのか」と

いう点を強く感じました。

元彼は元彼であり、今好きなのは今の彼なのです。今の彼が一番だからこそ、元彼A氏の

存在を告白したのだし、それを受け止めてほしかった。それを受け止められなかった男

と、受け止めたうえで自分に向き合ってほしかった女。このズレが、悲劇の大きな要因

の1つだったように思います。

増えるケンカの原因は浮気の心配から元彼への嫉妬へ

付き合って3カ月。ヒビの入った関係は、転げ落ちるように悪化していきます。

もともとは純一さん側と連絡がなかなか取れないことや、急な残業がケンカの原因だっ

たものが、しだいにA氏とのことを話題にした口論になることが増え始めたのです。

そしてこの頃から彼女は「別れたい」と何度か打ち明けますが、純一さんはこれを拒否

。話し合いは平行線をたどったまま、ケンカだけがエスカレートするようになります。

この時期から、純一さんが彼女の携帯を奪おうとしたり、知子さんが威嚇のために包丁

を持ち出したりすることも始まったといいます。

なぜここまでこじれているのに別れないのか。素朴な疑問が湧きますが、純一さんの主

張としては、「ケンカの原因がA氏とのことにあったから、そこが解決されれば、やり直

せると思った」と、まだ前向きな姿勢を崩していないのです。

しかし、彼女の考えとしては、すでに彼への愛情が消え失せ、別れたいという気持ちが

勝っていたようです。

事件当日、知子さんは純一さんに関係修復をあきらめてほしいという目的から、2つの内

容が書かれたメールを送っていました。

1つは、今もA氏と連絡を取り合っていること。2つ目は、過去にA氏の子を堕胎した経験

があること。このメールを送ると同時に、彼女は彼を着信拒否し、関係の強制終了を図

ります。

驚いた純一さんは事実確認をしようとしますが、連絡がつかない。混乱した結果、最終

手段として彼女の自宅へと向かい、そして悲劇が起きてしまうのです。

4時間にも及ぶ口論の結末としての殺傷

深夜の彼女宅。彼は家の前でドアをたたいたり大声をあげたりしたのち、部屋に上がり

込みます。コトの真相を問い詰めますが、別れたい気持ちが強い彼女は「別れてほしい

、帰ってくれ」の一点張りです。

彼は処理しきれない気持ちを言葉にする際「今まであげたものを返せ」と彼女に迫りま

すが、奪ったネックレスなどを目の前で引きちぎるなどして、さらに状況を複雑にしま

す。

その後いったんは家をあとにした彼でしたが、やはり納得がいかなかったようで、再び

彼女の部屋へと戻り、「あげた物を渡されても仕方ないし、なんで別れなきゃダメなの

か?」と、再び別れる別れないの口論が始まることに。

そこからA氏に電話しろと要求する彼と、とにかくこの場を終わらせ別れたい彼女のぶつ

かり合いは続きます。

彼はベッドに知子さんを押さえつけたり携帯を奪ったりし、知子さんは「刺すぞ!」と

包丁を持ち出し、またしても威嚇行動へと発展。このときA氏には「この浮気野郎」と男

の声で罵倒する電話があり、その後ろから彼女の「やめろ!」という声が聞こえてきた

そうです。

そして訪問から4時間後、純一さんが知子さんの携帯を奪い、背を向けて部屋を出ようと

したところで、知子さんはとっさに威嚇に使った包丁で男の首を背後から刺します。

刺した当時の心境は「『刺そう』と思ったというより、気づいたら刺していた」と、頭

が真っ白だったと、言葉少なく語ります。

刺し傷は7cm。純一さんは救急車の要請を頼むも、容疑者はコトの重大さに不安になり、

自室にこもってしまいます。彼は自ら部屋の外へ出て警察を呼び、一命を取り留めまし

た。

恋愛における怒りはどう付き合うのがよいのか

傍聴席はほぼ満員からスタートしたこの裁判。たまたま隣に座った中年男性と話す機会

があったので感想を聞いてみると、なぜこんなに関係が悪化したのかよくわからないと

首をかしげます。

起こったことは殺人未遂ですが、その裏にあったのは、未熟な男と未熟な女、双方の主

張のズレと修復能力の低さが微妙な形で絡み合っていただけ。そう思うと、テレビでよ

くある凶悪事件ほどの見応えはなく、しかし同時にこのようなトラブルは、いつ何時私

たちの身にも起きるかもしれないという、身近な怖さをはらんでいます。

「怒り」の処理は複雑です。距離を取り、まずは落ち着き、原因が明確にわかればそれ

を取り除けばいいだけなのですが、恋愛という感情が交錯し続ける場面においては、な

にが根本で引っかかっているのかまでは、なかなか理解するのは難しく、わかるには経

験や失敗が必要です。

こじれた痴話ゲンカと、湧き上がる感情をとりあえず鎮める方法。そのいちばん手短な

手段が、声をあげ手をあげること。そして刺すという行動だったのかもしれません。

被害者の純一さんは弁論中「今もA氏を守るために刺されたのかなと思っている」と、胸

の内を話し、被告人の知子さんに対しては「実刑を望む」と語気を強めました。

判決は懲役3年。知子さんは今、塀の中にいます。

これでやったことは裁かれたとはいえ、すれ違いがなぜ起きたのか、なぜわかり合えな

かったのかは、今でも双方が理解できていない気がしてなりません。