北朝鮮 統制力の切断を・・・。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのミコばあちゃんです。

 あちこちで戦争の悲しい流血戦は起きてます。

戦いを決定する人は、戦線の真っただ中にいる人ではありません。

現場で命を燃やしきる人は命令の名のもと動かされているに過ぎない

集団でしかありません。

どちらの命も大切です。

それぞれに家族も両親もいます。

北朝鮮だって、駆り立てられる人は命令でしか動けない人です。

北朝鮮の全員を恨むことはできないはずです。

軍隊として出動するその人も犠牲者です。

憎きはトップである指導者です。

統制力の破壊こそが目的であってほしいと思います。

 日本もミサイルの保有自民党は公的に主張しています。

被爆国である日本が考えることではありません。

国境を越えて戦う命は皆同じです。

ミサイルにこだわることなく日常が支えられることが望まれます。

北朝鮮を攻撃しても、トップが生き続けたのであれば何ら意味などありません。

被爆国であるが故の姿勢は堅持していただきたいものです。

 漂着戦も命令かです。

これの切断こそが望まれます。

還付なきまでにたたくは、トップだけにお願いしたいものです。誰の命も大切です。

     東京新聞より。

週のはじめに考える 母親を泣かせるだけや

七十六年前の師走十二月。この国であの戦争が始まりました。国中の熱気に包まれて。その日を

想像してごらん。あんな戦争、誰が始めてしまったの?

ことし九月の敬老の日、「聴かせてよ、宝の言葉」と題する社説を書いて、戦中戦後を生き抜い

た皆さんに、戦争のリアルな空気や手触りを、次世代へ積極的に語り伝えてほしいと呼びかけ

ました。

それに応じて読者から、一冊の自著を送っていただきました。

岐阜県各務原市の加藤昇さん(84)が八月に出版した、「歌文集 君は、戦争を選ぶか」とい

うタイトルの非売品。二百冊印刷し、広島、長崎、そして沖縄の高校や図書館へ寄贈しました。

◆今と未来も語りたい

「昭和ヒトケタ老人は、記憶だけでなく現代と未来を語っておく責任があると私は、自覚します」

その本の冒頭近く「ぼくの戦中・敗戦直後のこと」という章があり、「ここにだけは、視線を届

けてもらいたい」と、同封の手紙にありました。

引き込まれ、とにかく一気に読み終えました。

加藤さんは、九人きょうだいの八番目。長男は学業を終えると間もなく応召し、中国戦線に送ら

れ、戦死しました。

加藤さんが小学三年生の時でした。秀才の誉れも高く、裁判官をめざしていたそうです。

その本の初めの方に、加藤さんは書きました。

<長男である息子の戦死を知らされた時の母の泣き声のすさまじさは、いまもぼくの耳の底にこ

びりついています−>

長兄の死から半年ほどたったころ、母親のゆくえさんが加藤さんを縁側に座らせて、言いました。

「お前の兄さんは優秀な機関銃隊員だったから大勢の敵を殺したはずや。兄さんに殺された敵の

兵隊にも親があり子もいたはずや。その人たちの辛(つら)さを思うと、わいは泣いてばかり

いては恥しいと思うんや」

一八九一年生まれ、生まれてこの方、一冊の本も読んだことがないという母親の理性と深い愛情

、そこから生まれる想像力に、加藤さんは圧倒されました。

母は、語り続けます。

「どんなことがあっても、お前は人を殺したらあかん。人を殺したらあかんのや、絶対にあかん

のや。そんなことをしたら何人もの母親を泣かせるだけやんか」

殺すのも殺されるのも真っ平だ−。この時の母の記憶が、七十年余の時を経て、加藤さんに、そ

の本を書かせたと言ってもいいのでしょう。

◆母親の涙を忘れない

忘れがたい母の涙に、加藤さんは自作の短歌を添えました。

戦死した機関銃名手の息子に撃たれた敵兵にも親あり子ありという母の涙の撫子(なでしこ)の花

戦争を始める人たちは、自らの手を汚しません。

戦場に身を置いて、殺すこと、ましてや殺されることには思いが及びません。

勇ましさにわれを忘れて、負けることなど考えない。もし想像力が働けば、殺し合いなど始める

はずがないでしょう。

こんなふうにも書いています。

<国民が戦争を『選択』する時代です>

先の大戦は国家が始め、国民に強いたものかもしれません。

しかし、もしも近い将来、再び戦争が起きるとすれば、私たち国民自身が、それを選んだことに

なる。

もう二度と、戦争という未来が選ばれないようにするために、体験者のリアルな記憶が、もっと

もっと必要です。

記憶という過去に学んで未来を選ぶ。選択をするのは今、現在しかありません。

選ぶのは私たち。想像力も必要です。

加藤さんは、次の世代に訴えます。

<だから、君たちがいま直ちにやっておくべきことは、戦争で死なないことをココロにキメテお

くことです−>と。

この次は戦争か平和かを君自身が選択するのだ 神よ みくびるな

北風に震える師走。戦争の足音は、本当に近づきつつあるのでしょうか。

◆荒野を想像してみれば

「イマジン」、想像してごらん−。開戦と同じ師走八日に非業の死を遂げた、元ビートルズのジ

ョン・レノンの名曲です。

♪想像してごらん、すべての人が平和に暮らしていると…。

クリスマスに浮かれる街に、穏やかなジョンの歌声が流れます。

しかし時には、戦争の荒野、あるいは焦土にひとり取り残されて、恐怖におののき、命と向き合

う自分自身を、思い描いてみるべきなのかもしれません。