排尿も我慢も…

  ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

おはようございます。

 世界の食糧危機が叫ばれています。

チッソ リン酸 カリの輸入が難しくなってきています。

 花暦は、折り重なるように 大急ぎで過ぎ去っていきます。

 今我が家には昔ながらの金魚層が

風にそよそよオレンジの小花を揺らしていることでしょう。

 みこちゃんは排尿は外出時は行くことはありません。

 だけれど布団に入ると1時間おきの回数は8回ほどでしょうか。

これはメンタルがかなり影響しているとは思いながら

通院することもありません。

 昔は尿の業者が

糖尿病の診断もしてくれるなどと聞いたこともあります。

それは正確な情報ではありません。

「おしっこ」は、ある程度我慢したほうが体にいい 「OCEANS」編集部

毎日、当たり前のようにしている「おしっこ」。

こちら

「おしっこがきちんと出るということは、腎臓という工場が正常に稼働している証拠。

しかし、年齢を重ねていくうちに、工場のラインのどこかに異常が起こる場合があり、

尿は点検ランプのように我々にその異常を知らせてくれるのです」。

そう語るのは、みうら泌尿器科クリニックの院長を務める三浦徹也先生。今回のテーマ

は、おしっこが教えてくれる病気のリスクについて。

話を聞いたのはこの人!

――そもそもなぜ、おしっこの色は変わるのでしょう?

色は水分量によって変化します。水分をたくさん摂取すれば尿の色は薄く透明に近くな

り、反対に水分量が少なくなると尿は濃くなり、赤褐色に近い色になります。

ちなみに褐色とは暗めの茶色といえばわかりやすいでしょうか。脱水症状になると、赤

褐色のおしっこが出るのはそのためです。

――朝イチのおしっこがいつも「赤褐色」なのですが。

それは正常です。就寝中、脳は抗利尿ホルモンを分泌して、腎臓という工場に「おしっ

こを作るな」という命令を出します。

なぜなら、寝ているときにおしっこが出ると眠りが妨げられるから。つまり、睡眠中は

抗利尿ホルモンによって腎臓のはたらきが最小限に抑えられるため、尿の量は少なくな

ります。

そのため、起きてすぐの尿の色はかなり濃くなり、赤褐色になるというわけです。

――では、逆に朝イチのおしっこが「透明」ということは……?

あまりよくありません。前述した抗利尿ホルモンの分泌量が、加齢や生活習慣の乱れな

どによって低下していることが考えられます。

そうなると、睡眠中もどんどん尿が作られるため、色も薄く透明になるんです。また、

夜間に何度も排尿のために起きる「夜間頻尿」という症状の原因にもなります。

「赤」「白」「濃い黄色」はカラダの警告ランプ

――では、いちばん危険なおしっこはどんな色ですか?

もっとも危険度の高いサインは「赤」です。ピンク、赤、赤味がかった黒の場合、血尿

の可能性が高いでしょう。これは腎臓から膀胱や尿道のどこかで、出血が起こっている

ということ。

血尿には大別して2つのケースがあり、「痛みを伴う血尿」と「痛みを伴わない血尿」が

あります。このうち痛みの伴う血尿では、尿路結石や前立腺炎尿道炎(性病)などの

感染症が疑われます。

一方の痛みを伴わない血尿は特に注意が必要で、腎臓や腎盂、尿管、膀胱、前立腺の悪

性腫瘍の可能性があります。

いずれにせよ、赤い尿が出た場合は、速やかに泌尿器科医に相談してください。

――ほかに危険な色は?

白っぽく濁っている尿の場合は、性感染症による尿道炎、具体的にいうと淋菌性尿道

クラミジア尿道炎、マイコプラズマ尿道炎の可能性があります。また、前立腺炎

などの尿路感染症や尿路結石の場合も白っぽい尿が出ることがあります。

また、「濃い黄色」「黄色がかった褐色」といった尿が毎回出る場合も要注意。これは

ビリルビン尿の可能性があり、肝臓や胆のう、膵臓に重大な病気がある場合に出ること

が多いです。

ただ、こうした場合、皮膚や目の色に黄疸症状が起こって黄色くなるため、そちらの変

化で異常に気付くケースがほとんどです。

色以外の病気のサインとは

――最近おしっこが泡立つんです……。

「尿が泡立つ」といって泌尿器科に来る方はけっこう多いです。原因としては、糖尿病

や蛋白尿、感染症などが考えられますが、こうした病気の場合は、痛みなどほかのさま

ざまな症状が表れるはず。

そう考えると、尿が泡立つという症状だけで泌尿器科を受診された方に異常が見つかる

ケースはほとんどありません。ほかの症状が伴わない限り、それほど気にすることはな

いでしょう。

――おしっこのニオイが病気のサインになることは?

ときどき尿の刺激臭を気にして来院される方もいますが、サプリの影響がほとんど。感

染症による尿道炎の場合には、ニオイの強い尿が出ることがありますが、男性の場合は

ニオイよりも先に痛みを感じるはずですので、それほど心配する必要はありません。

また、「糖尿病患者の尿は甘いニオイがする」というウワサを耳にすることがあります

が、そもそも糖はほとんど無臭ですし、何よりとんでもない量の糖が尿に含まれないか

ぎり甘いニオイなどするはずがありませんので、尿のニオイで糖尿病の有無を診断する

ことはできません。

――では、「おしっこが出にくい」「出るときに痛い」は病気のサインになりますか?

男性の場合、尿が出にくくなる「排尿困難」は前立腺肥大症の可能性が考えられます。

ちょうど45歳くらいになると、前立腺がその後肥大していくか、萎縮していくかが決ま

ります。

通常は萎縮していくのですが、遺伝などの影響によって肥大していく場合があります。

残念ながら、前立腺は、一旦肥大の運命をたどると、途中から萎縮することはありませ

ん。

肥大の速度には個人差がありますが、生涯、肥大していくこととなります。前立腺が肥

大すると、尿道のトンネルが狭くなり、尿が出にくくなります。放置すると完全に尿が

出なくなることもあるので、早めに泌尿器科へかかってください。

尿をするときに痛みを感じる「排尿時痛」は、性感染症による尿道炎や前立腺炎などが

原因の場合が多いです。ただ、まれに膀胱がんや進行した前立腺がんでも起こりうる症

状ですので、こちらも早めの受診をおすすめします。

――「尿の回数が多い」のはどうでしょう?

尿の回数が多い「頻尿」は病気のサインになる場合が多いです。ただ、単に排尿の回数

が多いだけの場合は問題になりません。排尿の回数は尿の量によって決まりますから、

飲水量が多ければ多いほど、尿の回数や量が増えるのは当たり前。

そこで泌尿器科医が重視するのが、「尿意切迫感の有無」と「1回の排尿量」の2点です

トイレに駆け込まないと漏れそうになる尿意が何度も小刻みに訪れるにもかかわらず、1

回の排尿量が少ない。これは「過活動膀胱」と呼ばれ、膀胱がおしっこを貯蔵する容量

が少なくなってしまった状態です。

原因は前立腺肥大症や過度なストレスのほか、間違った排尿習慣なども考えられます。

おしっこを我慢することはカラダにイイ?

――「間違った排尿習慣」といえば、やはり「我慢のしすぎ」とか?

それが違うんです。よく「尿を我慢すれば膀胱炎になる」という人がいますが、それに

は何の根拠もありません。なぜなら、尿は便と違って無菌ですので、いくら我慢しても

感染症の原因になることは考えられないからです。

膀胱炎になってしまった女性の場合は、尿を我慢することはよくありませんが、健康な

男性であれば、むしろある程度我慢したほうがいいかもしれません。

ちょっとでも尿意を感じたらすぐにトイレに行ったり、尿意がないのに時間を決めて頻

繁にトイレに通ったりしていると、膀胱の容量がどんどん小さくなっていってしまい、

結果的に過活動膀胱になってしまう可能性があるんです。

――おしっこはある程度我慢したほうがいいとは、目からウロコでした!

膀胱は筋肉でできているので、ちゃんと尿を貯めて伸縮させて、しなやかさを保つこと

が大切。しっかりとした尿意を感じてから排尿するよう心がけましょう。

「排尿は毎日、一生涯行なう人間の生命活動のひとつ。正しい尿の知識と排尿習慣を身

につけることは、生活の質を高めるうえで重要なことです」と三浦先生は語る。

さぁ、今日も体に異常がないか、おしっこをチェックしよう。

(取材・文/押条良太)