巡り巡って…

  ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

おはようございます。

バックには「コーラスガール」が流れています。

今日は快適なスタートです。

深い深呼吸が気持ちよい…

これから卵ご飯で貧しい食卓を楽しみたいものです。

暑さに加えて湿度が体力を失います。

食事と睡眠がけんこうのはしらです。

 一汁一菜にして、お仲はペコペコ悲鳴を上げています。

わが両親は弁が立つ母に圏かにもならずちゃぶ台が投げたりする経験などはしていませ

んけど

価値観が一番とは心にとめて過ごしてきたように思います。いまがたえしのぶ時期なの

だと自覚してっもいます。 …

文章に触れ、同じごろのお年かしらと

思い知らされてもいます。

【朝晴れエッセー】巡り巡って・4月23日

夕食時、些細(ささい)なことで夫とけんかになり、腹が立ったので、無言でいつもよ

り少し乱暴に食卓に食事を並べた。

それに怒った夫は「要らん」と言って、奥の部屋に引っ込んでしまった。

「しめた。敵は籠城だ。私の天下だ」と一人で音楽を聴きながら、ゆっくり食事を楽し

み、いつもよりたっぷりのデザートとコーヒーもお代わりし、満ち足りた気分になった

。新聞も隅から隅まで時間をかけて読み終えてひと休み。

さて洗い物でもと台所で片付けをしていると、ガタンと音がして、おなかを空かせた敵

が籠城から出てきたようだ。

「三日天下」ならぬ、「三時間天下」だったなあと思いながら片付けを続けていた。そ

のときふと、そういえば、昔けんかをしている父と母に「もう年なんだから仲良く暮ら

したら」などと偉そうに意見していたことを思い出した。

長期戦になると疲れるし、けんかの原因も何だか忘れ、そろそろ停戦に持っていこうか

と果物を用意し、そっと居間に行ってみた。

食卓に置いてあった食事は全部無くなり、満腹になった夫はこたつで平和な寝息を立て

ていた。寝首を?(か)こうかと思ったが、武士の情けで止めにしてそっと毛布を掛けて

おいた。

ふと目を上げてみると、仏壇の父母の写真がニッと笑っているような気がした。

私もそのうち、娘に同じことを言われるのだろうと思い、写真の父母に笑い返した。

渡辺陽子(71) 横浜市都筑区