懐かしの通勤風景。
ご機嫌委がでしょうか。
視界ゼロのみこばあちゃんです。
おはようございます。
今日は雨予報となっています。
バックには島のブルース」が流れています。
肌寒い朝のスタートです。
みこちゃんもよく電車で眠りこけ3駅くらいの紀子氏は常習犯でした。
「男性の膝枕はしょっちゅうでした。
お尻がポカポカする冬は17日くらいは根少しでした。
それほど忙しい時間を過ごしていたことも今では懐かしいくらいです。
【朝晴れエッセー】どっちが赤い?・4月15日
通勤には地下鉄の東西線を利用していた。三十数年前のことである。その日は朝の出勤
時に小雨が降っていた。最寄駅の西葛西まで10分程度の道のりを小さな折りたたみ傘
を差して歩いた。
日中、一時雨脚が強くなったものの夕方にはすっかり上がっていた。傘は折りたたみ、
手に持ったまま駅に向かった。
木場駅から西葛西まで乗車時間はそれほど長い方ではなかったけれど、その日は乗車し
てすぐに空席に恵まれ座ることができた。
いつ眠りに落ちたのか、隣駅の東陽町までもいってなかったのでは? 突然、バタンと
大きな物音がしてハッと目を覚ますと、足下の床に1本の長傘が倒れていた。
あわてて拾い起こし柄の部分をしっかり握りしめて寝たふりを続けた。
ほどなく隣に座っていらした年配の男性が立ち上がる気配がした。
「あの、私は次の駅で降ります。傘をありがとうございました」。びっくりして見上げ
ると、にこやかに私の握りしめている黒い長傘を指差している。
「あっ…あぁ…そうでしたか、どうぞ」と手渡しながら、ひざの上にちょこんと置いて
おいた自分の折りたたみ傘を見つけた。恥ずかしさが一気に込み上げ、その後も西葛西
まで寝たふりを続けた。
降りようと立ち上がったとき、車窓に真っ赤な夕焼けが広がっていた。
私の顔とどっちが赤い? こらえきれない笑いを駅の階段で一歩、一歩抑えながら歩い
た。
河野やす子(71) 東京都大島町昼間に買い物をして それを電車において来ること
はしょっちゅうでした。