平和から遠のいた祖国。

  ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

おはようございます。

4時の深呼吸は緑の風とは

ほど遠いけどおいしく感じています。

庶民の味方の小麦粉が12月には恐ろしいほど上がるのではと言われています。

 いついつまでもウクライナの実態を 心に寄せてほしい。

祖国守る父を「抱きしめたい」、戦禍逃れ滋賀へ

「愛している」-。ロシア軍の攻撃にさらされるウクライナ中南部の都市、クリビリフ

から母親らとともに、滋賀県栗東市で暮らす親族のもとへとたどり着いたチュプリーイ

・マーク君(8)。1カ月ほど前、駅のホームで別れた父親の言葉が、頭から離れない

。父親は近く、地域防衛隊を志願し、祖国防衛の任務に当たるという。理不尽な形で奪

われた日常。祖国に再び平和が訪れ、家族や友人と笑って過ごせる日が来ることを、た

だただ願っている。

父のぬくもり

マーク君はロシア軍の侵攻が激しさを増した3月上旬、母、チュプラ・イリーナさん(

31)と、祖母の3人でクリビリフを離れた。向かった先は西部の都市、リビウ。列車

には通常の4倍の人が乗り込み、戦闘地域を避けながら進んだものの途中、何度も空襲

警報が鳴り響いた。その度に停車し、到着まで20時間以上を要したという。

父親のチュプリーイ・ヴァディームさん(37)とは、クリビリフの駅のプラットホー

ムで別れた。

平和だったころ、父親のチュプリーイ・ヴァディームさん(右)に遊んでもらうマーク

君(チュプラ・イリーナさん提供) 平和だったころ、父親のチュプリーイ・ヴァディー

ムさん(右)に遊んでもらうマーク君(チュプラ・イリーナさん提供) 発車直前まで涙

を流し、つないでいた手のぬくもりは今も記憶に残る。無事でいてほしいと願うが、ま

もなく地域防衛隊に入って、町の警備や不審者の取り締まりに当たる。戦況次第では、

武器を手に取ってロシア軍の攻撃に対処するといい、イリーナさんは「次はいつ、再会

できるか分からない」と声を震わせる。

廊下で寝起きも

戦禍が忍び寄るまで、イリーナさん夫妻は、クリビリフ郊外のリゾートホテルで働いて

いた。

ゼレンスキー大統領も訪れたことがあるという人気ホテル。今年も予約が埋まっていた

といい、マーク君は近くのスキー場での雪遊びを楽しみにしていた。

マーク君は身体を動かすのが大好きで、地元では水泳や柔道に打ち込み、柔道は地域の

大会で優勝するほどの実力だった。

地元の柔道大会で優勝し、笑顔を見せるチュプリーイ・マーク君(チュプラ・イリーナ

さん提供) 地元の柔道大会で優勝し、笑顔を見せるチュプリーイ・マーク君(チュプラ

・イリーナさん提供) そうした何気ない家族の幸せは、ロシア軍の侵攻で暗転する。

南東におよそ100キロ離れたザポロジエ原発が制圧され、近郊でも民間人の犠牲が相

次いで報じられるようになった。

勤務先の食料庫が避難シェルターとなり、自宅マンションにいるときは、爆風から身を

守るため、窓から離れた廊下で寝起きした。

「このままでは命が危ない」。避難を決意した。

さらにリビウから日本へ。経由地のポーランドワルシャワに逃れるまでは、クラスメ

ートとも連絡が取れなかったマーク君。3月22日に迎えた8歳の誕生日には仲良しの

友達から電話をもらった。つらい中にあって、とてもうれしかった。

ロシア支配、受け入れられず

「どうして戦争が起きているの」

マーク君は避難生活の中でイリーナさんに何度もそう疑問をぶつけた。

ストレスからか、だんだんと瞬きが多くなり、不自然に体を動かすようにもなった。

今月2日に成田空港に到着し、日本人の夫と栗東市内で暮らすイリーナさんの姉(34

)のもとへ身を寄せてから、症状は少し緩和されたように見えるが、イリーナさんは「

まだストレスを感じている」とわが子を心配する。

ゼレンスキー大統領(左)とともに写るチュプリーイ・マーク君の父親、ヴァディーム

さん(チュプラ・イリーナさん提供) ゼレンスキー大統領(左)とともに写るチュプリ

ーイ・マーク君の父親、ヴァディームさん(チュプラ・イリーナさん提供) 祖国に残る

父親とは毎日のように、インターネットを通じて連絡を取っているが、「早く家に戻っ

て、パパや飼っていた猫を抱きしめたい」というマーク君の気持ちに変わりはない。

ただ、イリーナさんは、女性や子供にまで犠牲を強いたロシアを決して受け入れること

はできない。

「ロシアが支配したウクライナへは帰りたくない。ウクライナが勝つと信じたい」