立派な大往生。
ご機嫌いかがでしょうか。
視界ゼロのみこばあちゃんです。
おはようございます。
月見団子はおいしくいただけた幸せに合唱一つ。
今日の15夜のお月さんは曇りの中で雨はありません。
ほっと一息しています。
バックには「枯れ葉」が流れています。…
今日の予報も30度でした。
夏のなごりの残暑はこたえます。
102歳を孫たちに囲まれ「しあわせしあわせ」のだいがっしょうでおえたその人は大往
生そのものだったのでしょう。
孫たちに死に姿を見せたくないと希望する両親はなぜか大飯野に
家族に看取られながら旅立てたことは最高…
このような死に方は誰でもが望みながらそうもいかないのが現実。
【朝晴れエッセー】立派なゴールイン・9月21日
102歳の父が亡くなった。
息子夫婦、孫、ひ孫たちと最後まで家で過ごした父は「幸せだ幸せだ」と言い残し逝っ
た。
92歳で胃がんの手術をして、今年に入り食べ物が飲み込めなくなり、自ら胃カメラ検
査を希望した。
診断結果は再発だった。しかし高齢のため、手術は無理ですと告げられた。選択の一つ
として、少しでも食べられるようにステントを入れる手術をするか、何もしないかを問
われた。父は一週間考え、手術をすると決めた。
病院では自分で何でもできる102歳は初めてだと褒められた。私たちに生きる見本を
示してくれた父。
退院してから、私と昔話をして笑顔を見せていた父だが、日に日に痩せていった。
しかし最後まで会話ができ、亡くなる日に往診に来てくださった医師にお礼を述べ、数
時間後に静かに息を引きとった。
弟は医師から「立派なゴールインでした。最高です」と言われたそうです。
亡くなった後に家族から聞いた話では、前日に、毎日楽しみに見ていた『日本一ふつう
で美味しい植野食堂』の録画を孫の嫁に頼み、嫁は「録画がいっぱいで他のを消してよ
いか」と父に尋ねたら、「それはまだ見るから消さないでくれ」と。
数日前にはテレビ通販で大根おろし器を嫁に注文してもらい、亡くなった数日後に商品
が届いたそうです。
まだまだ父は生きたいと思っていたのでしょう。今頃、35年前に亡くなった母と天国
で再会して、積もる話をしていることでしょう。