さがみはら事件がもたらす影?

   ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 時の流れは速いもの。

田んぼには水が張られ、ゲゲゲげとカエルの大合唱

静かな田園風景に時を告げている。

 さがみはら事件は社会問題の影の事件として

注目したくは思いますが、犯人である植松容疑者をヒーロー化しようとする

ネット社会もあることに、社会はいろいろな人の中に存在するのだと

改めて複雑な思いが漂ってしまう!

 今のみこちゃんに言えることがあるとしたなら

雑草のようにはいつくばって生きてきたからこそ

地面に残された多くの足跡からの

心からの選別と、幅広く人の魂に触れることの代えがたい財産もあると

はっきり言葉にできる

            神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、1

9名が殺害された大量殺人事件の植松聖容疑者をヒーロー視する声が後を絶たない。神奈

川県警には「いつ植松に面会できますか?」という問い合わせが重なっており、その中

に「労いの言葉をかけたい」とか「応援してるので、差し入れしたい」といったことを

述べる者がいたというのだ。

事件は、就寝中の重度障害者を次々に刺し殺すという残忍極まりない犯行だが、ネッ

ト上でも植松容疑者をたたえる声は見られた。Twitterでは「よくやった」などと信じが

たいつぶやきが続出、「遺族は自分で面倒見きれないから、金を払って施設に押し付け

てたんだろ。殺してくれた植松に感謝すべき」「人に危害を加える重度障害者に、人権

なんて与えなくていい。犯人はよくやったと思う」「植松はぶっちゃけ、障害者という

税金食い潰すだけのやつらを殺処分した英雄」と、目も覆いたくなる発言があった。

このあたりは匿名をいいことに無責任に書く幼稚な言動とも思えるが、植松容疑者は

事件前、心身障害者20万人を殺害したとされるアドルフ・ヒトラーの思想に共感すると

発言していたことが伝えられており、これが同様に短絡的な思考の持ち主の共感を呼ん

でしまったのだろうか?

ただ、中には「知的障害者による犯罪被害者」で、心情の深い部分で植松容疑者を支

持してしまう人もいる。数年前、重度の知的障害者に顔面をカッターで傷つけられ、い

まも鼻の下からアゴにかけて傷跡が残る20代女性は「心情的に、どうしても植松容疑者

を支持してしまう」と語っている。

女性は通勤途中に知的障害者の男性が泣きながら歩いているのを見かねて声をかけた

ところ、カッターで顔を切られた。しかし、男性は「心神喪失者の行為は、罰しない」

などと規定される刑法39条に沿った刑事責任能力の喪失と判断され、無罪になったとい

うのだ。

「せめて医療刑務所で教育を受けさせるとかにはなると思っていましたが、IQ30前後

の重度で行動制御能力がないって判断でした。さらに裁判官には、私が声をかけたこと

で感情を興奮させ、攻撃的衝動につながったとまで言われてしまいました……」

女性は女優の中越典子にも似た美人だが、顔に大きな傷を負ったことから「コンプレ

ックスになって仕事も辞め、恋愛もできず引きこもりになってしまい、知的障害者を憎

むようになった」という。

知的障害者による犯罪で責任能力が争われた裁判では、殺人、放火、強盗、強姦など

重大犯罪が多いためか、女性の事件は小さなローカルニュースでしか取り上げられなか

ったことも「同情の声が届いたりすることもないから、孤独感が増した」と女性。

その被害はあまりに気の毒なのだが、だからといって植松容疑者のような凶行を肯定

するのは極論すぎる話だ。

「それはわかってます。わかってはいるんですけど、本音がどうしても『知的障害者

を殺してくれてよかった』って思っちゃうんです」(同)

女性は今でも、街中で知的障害者を見かけると「怖くて逃げ出してしまう」というが

、その反動からかTwitterでは「植松はヒーロー」と書いてしまった。

大事件の犯罪者が英雄視される傾向はほかでもあり、海外では30年代にアメリカで強

盗や殺人など無法の限りを尽くしたボニーとクライドがダークヒーローとなり、のちに

何度も映画化されているのは有名で、現代は多くの犯罪者をヒーローに祭り上げるサイ

トが存在。日本でも酒鬼薔薇聖斗秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大らをカリスマと呼

ぶネットの声が散見され、収監中の凶悪犯にラブレターを出すような者もいる。

ただ、植松容疑者の場合は病院の精神科に強制的に措置入院した経緯があり、本人も

また精神疾患を疑われている。ほぼ神奈川県の最低賃金(時給905円)で重労働の介護職

に就いていたことで精神を病んでしまったのではないかと同情する声もあり、こちらも

刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置の実施が検討されている。メンタルカウンセラー

の野村高一氏は「事件前の言動は正気とは思えないものが多々あり、さらに大麻の陽性

反応が検出されていたことなどから犯行時の精神状態が慎重に判断されることになるで

しょうが、正常者と変わらない会話自体が成立し、日常生活も送れていたのなら責任能

力がないとまでは判断されないのでは」と話している。

いずれにせよ、この事件を語る上では、容疑者を英雄視する人々などといった安易な

テーマではなく、知的障害者をめぐるさまざまな視点から議論されるべきかもしれない

相模原障害者施設殺傷事件 - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E6%A8%A1%E5%8E%9F%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%

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