がんになる前に知っておきたい。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 親しい近所の従妹ががんの手術を受け

早もので、二年を過ぎました。

 職場からは離れはしましたが一週間に

一日だけ務められるようになり少し明るい方向を感じています。

 そんな彼女から、島巡りを誘われているので

みこちゃんも少々馬力なんぞ出したいものと

お尻にバシッと合図を送っているところです「笑い」。

兄のがんは平行線の中命だけは持ちこたえている日々です。

 みこちゃんの人生のゴールは予知できませんが

この世でご迷惑かけてきた人生

やはり胃がんで死ぬのが似合っているのかしらなんて思っています。

胃袋にはいろんな困難を耐え今なお機能していることが

不思議とも思えるほどの紡織三昧でした。「トホ」

でもこの世の皆様には最敬礼だけは忘れないようにしなければ…終末

     毎日よりの引用。

映画 2人の医師に聞く「がんになる前に知っておくこと」

 生涯でがんに罹患(りかん)する割合は、男性で61.6%、女性で46.2%。しかし、い

まだ「自分とは関係のない怖い病気」というイメージを抱く人が多い。「がんと向き合

おう」。義妹をがんで亡くした上原拓治さんはそのような思いで、現在公開中のドキュ

メンタリー映画「がんになる前に知っておくこと」を企画・プロデュースした。【西田

佐保子】

<2人に1人が「がん」で亡くなる「多死社会」に向けて 山崎章郎さんインタビュー>

<心の痛みを“聴いて”がんを癒やす>

 「がんになる前に知っておくこと」は、「乳がんの疑いあり」と判定された経験のあ

る女優の鳴神綾香さんが、腫瘍内科医、外科医、放射線腫瘍医、看護師、がんサバイバ

ー(経験者)ら15人と対話し、がんについて基礎から学んでいく映画だ。監督の三宅流

さんは「これまでがんについて考えてこなかった人たちが、いざがんになったらどうす

ればいいかを学べる映画にしたかった」と語る。

 そこで、この映画の出演者でもある、国立がん研究センターがん対策情報センター長

の若尾文彦さん(がん情報研究者・放射線診断医)と、日本医科大武蔵小杉病院の勝俣範

之さん(腫瘍内科医)に、「がんになる前に知っておくこと」を聞いた。

「がん情報は、懐疑的、批判的に吟味することが大切」若尾文彦さん

 若尾さんは、「がん=不治の病」だと思っている人がいまだ多いと指摘する。最新デ

ータによると、日本人のがんの5年生存率は62.1%に達しているものの、18歳以上の3000

人を対象に内閣府が実施した「がん対策に関する世論調査」では、「5年生存率は50%を

超えている」と知っていたのは全体の29.5%。「日本では、約2人に1人が、将来、がん

にかかると推測されている」と知っていたのも31.3%にとどまった。「がんは身近な病

気で、治療後に社会復帰している人も多いものの、正しい知識が広まっていません」と

若尾さんは説明する。

国立がん研究センターがん対策情報センター長の若尾文彦さん=(C)2018 uehara-shou

ten

 「がんは怖い」というイメージから、いざがんを告知され、頭が真っ白になってしま

うことも多い。そこで、若尾さんが知っておいてほしい「正しい情報のありか」と「相

談できる場所」として挙げるのは、国立がん研究センターがん対策情報センターが運営

するウェブサイト「国立がん研究センター がん情報サービス」(https://ganjoho.jp

)と、専門的ながん医療を担う全国437の「がん診療連携拠点病院」などに設置されてい

る無料の相談窓口「がん相談支援センター」だ。

 がん情報サービスは、がん対策情報センターが2006年に全国の医療者の協力を得てス

タートさせたウェブサイトで、がんの解説や検査、治療、臨床試験のほか、さまざまな

支援制度や予防・検診の情報までを発信。患者の手記にも触れることができる。がん相

談支援センターは、窓口がある病院に通院していなくても利用できる。患者の家族にも

対応しており、トレーニングを積んだ相談員が、医療機関の情報から療養生活、経済的

問題などの相談に応じている。

 また、がんになると生じる悩みの一つが「どこの病院で治療を受けるべきか」だ。国

立がん研究センターは昨年、肺、大腸、胃、肝臓、乳房の5種類のがんについて、診療連

携拠点病院など251の施設における5年生存率を、進行度(ステージ1~4)別に公表した

。若尾さんは、このデータだけで施設を選ぶべきではないと考えている。「同じステー

ジグループであっても、高齢者の割合、合併症がある人の割合は異なります。再発や転

移のある進行がんの患者さんをしっかり診ているかどうかも報告を読めば分かるので、

そのような背景も考えましょう。無理なく通院できる場所にある施設を選ぶことも重要

です」

 テレビ、雑誌、インターネットには、「○○でがんが消える」「抗がん剤は効かない

」など、がんに関する予防法から治療法まで、さまざまな情報があふれている。その中

から情報を見極めるためのポイントは、いつの情報か▽誰が発信しているか▽何を根拠

にしているか――の三つだという。では、医師の発信する情報であれば信頼できるのか

というとそうではない。「必要なのは、懐疑的、批判的に情報を吟味すること」(若尾

さん)なのだ。

 「がんを、人ごとではなく自分事として考えて、いざというときは、がん情報サービ

スとがん相談支援センターを利用しましょう」。若尾さんはこう話した。

「人生を諦めず、がんと共存する」勝俣範之さん

 日本人のがんの5年生存率は年々伸びている。治療法も進歩し、抗がん剤は、ほぼ全て

のがんに効果が期待できるようになった。とはいえ、年間死亡者数は約37万人に達し、

日本人の死因ではトップとなっている。「やはり難しい病気です。残念ながら、進行が

んの場合、治癒する可能性は低いですが、以前に比べ、がんと『共存』できる期間は長

くなりました」と勝俣さんは話す。

日本医科大武蔵小杉病院の勝俣範之さん=(C)2018 uehara-shouten

 勝俣さんによると、「ステージ4=末期がんで、余命は数カ月」という認識は正しくな

いという。ステージ4と診断されても、抗がん剤治療を受けながら仕事を続け、10~20年

生きる人もいる。反対に、ステージ1だからといって、再発の可能性はゼロではない。「

だからこそ、治った、克服したと、簡単に言うべきではありません」。大切なのは、が

んとうまく付き合うこと。勝俣さんが「共存」という言葉を使う理由はここにある。

 がんと共存するためには、診断を受けた後に「緩和ケア」に取り組むことが大切にな

る。緩和ケアと聞くと、終末期やホスピスを思い浮かべる人は多い。しかし、世界保健

機関(WHO)の定義では、「生命を脅かす疾患を持つ患者や家族が、痛み、身体的、心理

的、精神的な問題に早期に気付き、的確に対応することで、苦しみを予防し、和らげ、

クオリティー・オブ・ライフ(QOL、『生活の質』のこと)を改善するアプローチ」とさ

れている。早期に緩和ケアを取り入れることで、QOLが向上し、生存期間(予後)も延び

るというデータもある。

 進行がんの患者を対象にしたアンケートでは、「自分のがんは治る」と答えた人は8割

にも上ったという。「治したい気持ちは否定しません。ただ、治療効果が期待できない

過剰な抗がん剤で苦しむ人が多い。頑張りすぎてしまうと、治療のための人生になって

しまい、本人も家族も疲弊します」。治療の目的は、病気を治すためだけではない。QOL

を保ち、いい人生を送るためでもある。

 がんと付き合うために必要なのは三つの「あ」だと勝俣さんは言う。「がんと診断さ

れても、焦らず、慌てず、諦めない。がんは治らないから人生はおしまいだと考える。

それは全く違います。人生を諦めないことが何より大切です」

「がんになる前に知っておくこと」上映情報

新宿K’s cinemaで公開中。大阪、京都、名古屋など全国順次公開

公式ウェブサイト :http://ganninarumaeni.com/

     わが心のエッセンス。

人間の体内には、百人の名医がいる。