中国南部、犬肉市場の旅!
ご機嫌いかがでしょうか。
視界ゼロのみこばあちゃんです。
中国の肉市場も、動物愛護の観点から世界からのクレームを受けて
犬の解体は禁止されていますが、とは言っても生活圏もあり
中国南部地区ではまだまだ肉料理が、観光客にもふるまれているとか!
でも日本の加工食材の多くも中国で処理されているのですから!
我が家でできるだけ作りたい食卓でもあります。
犬猫まで、中国では日本がウナギを食べる感覚で
習慣性になっているとか
文化の違いも知識としての認識がいるのかもしれません。
みこちゃんは中国の餃子などは食べることがためらわれます。
東洋経済からの引用です。?
「犬肉市場」、中国南部に行ってわかった実態 -
旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ【最新版】中国の玉林(ユーリン)市で夏至
の1週間、犬肉を食べる祭りがある。だが近年、ヨーロッパを中心とした国々からバッシ
ングされている。僕としては非難する気はまるでなく、今のうちに見ておこう!!とい
う気持ちで玉林市に向かった。
玉林市は中国の南部にある地域だ。緯度は沖縄より南、台湾と同じくらいの場所になる
。かなり暑い地域だ。ネットで情報を調べてもほとんど出てこない。日本人はまず訪れ
ない地域なのだ。もちろん日本からの直行便はない。
上海、桂林市経由で玉林市へ向かう
上海で乗り換えて桂林市へ行き、1泊する。桂林市は観光地として有名な場所だ。1番人
気は漓江(りこう)下りだ。中国の山水画の世界そのものの風景を見ながらゆっくりと
川下りする、とても優雅な船の旅だ。
僕は、さほど興味がなかったのだが、ガイドに「桂林に来て川下りしない。あなた初め
て。絶対したほうがいいヨ」と強気で押されたので、体験した。確かに風景は雄大で気
持ちよかったが、まあ10分もすると飽きてくる。
船の屋根に登って自撮り撮影をしているのは、カラフルな服を着込んだ中国のオバサマ
たち。日本の繁華街や観光地でもたまにお見かけする彼女たちが、やいのやいの騒ぎな
がら写真を撮っている。風情はあんまり感じなくなる。その間、子どもたちはどうして
いるかと言うと、客船のソファでつまらなそうにスマートフォンやゲームをいじってい
た。どこの国も変わらないものである。
ちなみに桂林市でも犬肉は食べる。玉林市とは違い、冬の寒い時期に食べることが多い
らしい。
桂林市から高速鉄道(日本で言う新幹線)に乗って玉林市に向かった。これがまたなか
なか乗車するのが大変だった。ガイドに頼んでチケットを取ったのだが、かなり強面の
駅員と面談しパスポートチェックをしてやっと駅構内に入れた。飛行機に乗るレベルの
警戒だった。
中国の高速鉄道は速いので乗ってしまえば、すぐ近くと言われていたが、それでも4時間
ほどかかる。ちなみに、中国の高速鉄道は、基本的に日本の新幹線よりも速い。時速300
キロ以上の速度で移動する路線が多いのだが、南部は山が多いため日本と同じくらいの
スピードだという。
新幹線だと東京―広島くらいの距離感だ。さすが大陸である。「中国の高速鉄道の車内
はマナーがなっていなくて、ゴミだらけでぐちゃぐちゃだ」という動画を見たことがあ
ったので、期待していたのだが、とてもキレイだった。
大声でしゃべったり、電話や音声チャットをしたり、パソコンの画面で大音量で映画を
見たりゲームをしたりしている人はいたが、誰も気にしていないようだった。それらの
行為は中国ではマナー違反にはならないようだ。多少騒々しいが、気軽でいい。
犬肉は日本で言えば「うなぎ」のようなもの
お昼頃に玉林に到着した。外に出ると、強烈な日差しに出迎えられた。緯度で言えば、
沖縄よりも南なのだ。僕は帽子をかぶって街に出た。
玉林市は広西チワン族自治区という少数民族の現住地の1つだ。少数民族と言っても、玉
林市の人口は500万人を超える。日本で言えば、福岡県レベルの都市だ。
ガイドと共に街に出た。玉林市は、亜熱帯地域であり、歩いているだけで汗がしたたり
落ちる。いかにも南国なゆるい雰囲気が漂っている。街には信号はほとんどない。交差
点でも自動車が好き勝手に曲がっている。バイクはノーヘルメットで、3~4人乗りが当
たり前だ。バイクはほとんどが電動式になっていて、スーッとほとんど音を立てないで
走る。ただみんな、ひっきりなしにクラクションを鳴らしているので、エンジン音が静
かだというメリットは生かされていない。当然、渋滞になっているし、頭から血を流し
て泣いているオバサンもいた。
なかなかアジアンで良い風景だが、「犬肉祭り」が開催されている様子はない。イメー
ジでは派手な看板が出て、犬の頭をガンガンかち割りながらバーベキューをしているイ
メージだったが、全然そんなことはなかった。
買い物をしていた中年のオジサンに話を聞いてみる。「犬肉祭りというのは開催されて
いないよ。夏至のシーズンには、犬肉を食べようって慣例があるだけだよ」とのこと。
日本でいう、土用の丑の日にウナギを食べるようなものだという。ちょっとガッカリす
るが、実際、犬肉レストランはこの時期、大繁盛するらしい。
「普段から1?2週間に一度は食べるよ。別に珍しい料理じゃない。長年の風習だったのに
、急にインターネットでたたかれて困っているんだ」
インターネットにたたかれたせいで、犬の生体販売(生きた犬をオリに入れて売る)は
政府からの要請で中止になってしまったそうだ。ちなみに韓国の犬肉市場も次々に閉鎖
に追い込まれている。「犬肉を売るのも厳しくなっている。みんなピリピリしているか
ら気をつけなよ」と言われた。
市場を歩いていると丸焼きになった犬肉を調理しているオバサンがいた。カメラを構え
ると、オバサン、鬼の形相で包丁を持って飛び出してきた。「また来たのか!!?いいか
げんにしないとたたき切るよ!!」と怒鳴る。切り包丁片手に怒鳴られるのはかなり迫
力がある。料理されてしまってはたまらないので、ほうほうのていで逃げ出した。
気になる「犬肉レストラン」の実態
犬肉を調理している市場や屋台はたくさんあったが、どこもけんもほろろに断られた。
動物愛護系の人たちが直に、そうとう嫌がらせをしたらしい。こっちは話を聞きたいだ
けなのに、残念である。屋台では、看板がわりにヤギやブタの頭を台に載せている。犬
だけないのはむしろ差別じゃないかって思う。
ガイドに、「夜になったらいちばんにぎわっているレストランに行きましょう。写真も
たぶん撮れるよ。それまでは観光しましょう」と言われた。観光といっても、玉林は見
るべきものは特にない。台湾人が造ったという、やたらとでかい金ピカの大仏があるく
らいだった。ただ、観光地でない普通の町並みというのも楽しかった。全体的にはのん
きなアジアの都市だが、裏路地に入ると赤いペンキで国のスローガンが書いてある。
「富強、民主、文明、和諧・自由、平等、公正、法治・愛国、敬業、誠信、友善」と中
国共産党が2012年以降広く宣言している「社会主義核心価値観」がでかでかと貼られて
いる場所もある。ザ・共産国家!!という香りがしてよい。その横に、「淋病、梅毒治
せます」なんてポスターなどが貼られているのもまた楽しい。
夜になって、玉林市でいちばんにぎわっているという犬肉レストランに行った。「第一
家脆皮肉館」というお店だった。
昔は店名に“狗(犬)”の文字が入っていたのだが、時流にそって消したそうだ。夜と
いっても、南国なので夏至の18時くらいは昼間のように明るい。そのお店は交差点沿い
に数店舗並んでいた。
確かにすごくにぎわっている。お店の前には、丸焼きになった犬肉が何体も吊るされ、
何人もの職人が、でかい肉切り包丁でバンバン、肉をたたき切っている。
店内店外には100人以上のお客さんがいて、皆鍋をガツガツと食べている。小さな子ども
を連れた家族、若いカップル、会社の仲間たち、と客層はそれぞれ。とても楽しそうだ
った。
メニューを聞くと、「汁あり鍋」と「汁なし鍋」の2種類だけと、とてもシンプルだった
。ぶつ切りにした犬肉を甘辛いタレで絡めてある。スパイシーでおいしかった。ガイド
も一緒に食べる。「う?ん。桂林のがおいしいね。玉林は固いよ。あ、ここの部分おいし
いよ」と言って、ひょいと肉片を渡してくれた。足の肉球だった。確かにコリコリして
うまい。現地の人に混じって犬肉料理を食べていると「ああ、地元に根づいた文化なん
だな?」と実感した。
レストランで話を聞くと、中国国内でも玉林市の犬肉食に対しては非難が高まっている
らしい。
「季節ごとにいろいろな肉を食べる。犬はスタミナがつくって言われているから、夏や
冬に食べる。もうずっと前から。ヨーロッパ人に文句言われる筋合いはないね。牛や豚
だってかわいいし、かわいそうだしね。北京や上海の奴らは犬肉を食べる文化がないか
ら、勝手に文句ばかり言うんだ。そして、愛護団体を名乗る奴らが、犬を運ぶトラック
を襲って、犬を盗んでいった。それってもうボランティアじゃなくて、盗賊だよな?」
ボランティアたちは、犬を解放して育てるとして飼い始めたが、すぐに資金が尽きてし
まったらしい。全頭、餓死してしまったと笑いながら教えてくれた。
夏の時期は牧場で育てた犬だけでは数が足りず、ペットの犬を盗んできて食べることも
あると聞いた。その話も聞いてみた。
「最初はペット泥棒はよくないと批判が出た。だけど、犬を飼っている人たちは大体マ
ナーが悪い。鳴かせるし、ふんもさせる。だからペット泥棒がさらってくれて、静かに
なってよかったとみんな喜んでいる。だから今は文句出ない」とのこと。めちゃくちゃ
な話ではあるが、クールな中国人っぽい考え方だとも思った。