母の日に寄せて。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 今日は母の日です。

そして雨となり、こんな日はいつもは母は、日ごろではできないごちそうを

私たち子どものために気持ちを込めて作ってくれましたよね。

 今日は、白いカーネーションを母のお墓に手向けるつもりでした。

でもまたの機会にぜひ行きますので待っててくださいね。

わが兄も61歳の若さで、定年間なしに急ぐかのように

母のもとに帰らぬ人として旅立ってしまいました。

 兄は甘えん坊の話好きなので

お母さんが疲れるほどに、話し込んでいることでしょうね。

 あなたの息子は、心配の種ではあったと思いますが

 あなた亡き後、猛烈に勉強し、鳥取王手の建設会社の

社長にまで上り詰めました。

晩年は褒めてやってほしいと思います。

 長男は、あいかわらずといったところでしょうか?

今はリンパのがんで、家族に静かに見守られています。

 孫はみな親を超えるほどの成長を遂げ

あなたが最後に見た義則は蓮常寺幼稚園に岡山に元気に通っていましたね。

 園子も今では一児の父となり頼もしいほどに成長し

兄夫婦が頼りの綱にしているくらいです。

そして芳江はあなたがいくらピアノを教えようと頑張っても

癌として受け入れませんでしたね。

でもその孫もおばあちゃんに似て、とっても優しく

3人の子持ちとなっています。

 今は障害施設で責任者として頑張っていますよ。

どうかご安心くださいね。

お母さんが、お花のお稽古で持ち帰っって植えていた挿し木は

昨年まであった菊を最後に亡くなってしまいました。

     亡き母への手紙

お母さん、沢山沢山お返ししたいことも

何一つできずにいます。

お母さんの膝の上に頭を載せて、耳掃除を定期的に

してもらった温かい思い出は今でも私の宝です。

幼い時に、疲れ切っていてもほんの読み聞かせを

いつも素敵な声で聞かせてくれてもいましたよね。

本当に限りない愛を注いでもらったことにありがとうの言葉しか浮かびません。

雨降りには仕事が休みの時はミシンで洋服づくりをしてくれていましたね。

本当によくしてくれてありがとう。

 お母さん、あなたから託された父のことは

あなたのようには見ることはできなかったけれど

私なりに一生懸命お世話したつもりです。

お父さんとは、最後まで許すことのできないバリヤーもありましたが

お母さんのおかげで、父の病気を境に受け入れられるようになったことは

お母さん、あなたに感謝します。

 お母さんの年齢をはるかに超えていますみこちゃんは

まだまだ赤ちゃんそのものです。

 お母さんは、不思議なくらいいつ寝ているのかわからないくらい頑張り続けていまし

たね。

 あなた亡き後、ご近所の人に伺ったのですが

何度か倒れこむように田んぼのヘリで倒れこんでいたそうですね。

 会社勤めと野良仕事の二馬力

やはり許容領域を超えていたのですね!

 そんな苦しい時でも、私たちに食事を作り続けてくれた

お母さんには感謝の言葉もないくらいありがとうを添えたいと思います。

 どんなに疲れ切っていても笑顔と動きだけは止めることがなかったことが

記憶に鮮明にあります。

 あの世で であったならば数限りなく話したいことがいっぱいあります。

お母さんが大好きだったケーキをおみやげにできるとよいのですが・・・?

     手を伸べて 母と語らう 虹の橋

うかいつまでも待っててくださいね。

たのしみにしておりますよ!

     東京新聞より。

5月13日のコラム

 <母さん お肩をたたきましょう/タントン タントン タントントン>。口ずさみ

ながら親子の姿が目に浮かぶ。童謡の『肩たたき』だが、よく知られた歌い出しの先も

覚えている方は、どれほどいるだろうか。歌は<母さん 白髪がありますね/タントン

 タントン タントントン/お縁側には日がいっぱい/タントン タントン…>と続く

ふと白髪を見つけて驚く子ども。作詞の西条八十は、そんな小さな心の揺れをえがいて

いる。

八十の母は目を患っていて曲が発表されたころには失明していた。詞には八十自身の経

験や思いも込められていることだろう。

ストレッチやヨガが広まり、街中にマッサージ店も増えた。そんな時代だが、親への肩

たたきは健在のようだ。家でのプレゼント用に肩たたき券をつくる幼稚園などは、今も

まだある。ネットでは、肩たたき券の束が同じ用途で売られていた。

肩こりを癒やすだけでなく、近づいて肩をたたきながら、何かを発見できる。そこに健

在の理由があるのではないか。いつもやさしい人に白髪が増えていたり、気丈とばかり

思っていた人の肌や肩に、老いと疲れがにじんでいたり。子どもにとって切なくはある

だろうが、その分優しさや感謝の気持ちを持つきっかけになる。

今日は母の日だ。肩をたたける幸せな方はいかがだろうか。気づかない母をきっと感じ

られるはずだ。

     ではご機嫌よろしゅうに。