北朝鮮、会談のすてっぷだけは大切に・・・。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 急転直下のような南北朝鮮会談がセットされた。

 またこれに加えて北米会談まで、しんこうのはこび!

 あれよあれよという間に気が付けばにほんはかやのそと??

国内状況も総理のポストさえ危ぶまれる昨今。

こくなんをどうせきにんをはたすのか??

 北の演出撃破それぞれが、把握のもとに行われる階段なのでしょう。

 北朝鮮がいくら核放棄を会談のテーブルに乗せたとしても

その、ノウハウは生存しているということです。

 北朝鮮の歌劇行動の先に会談を促すことは

これは今までの歴史が物語ってもいます。

 北朝鮮から真意を引き出すことはあり得ないとしても

そのカードの選択肢を狭くすることはかのうであるのではないのでしょうか?

 どちらの命が奪われても神様は悲しまれるに違いありません。

 まずは時間稼ぎにしろ、階段のセットが大切であるのではないのでしょうか。

     山系より。

【正論】今こそ対北政策で心すべきこと 防衛大学校教授・神谷万丈

北朝鮮の最高指導者が、初めて韓国側に足を踏み入れる。それは確かに画期的だ。自らの核を議

題とする交渉を断固拒否してきた北朝鮮が、非核化を含む協議のために米国と対話する用意が

あると表明し、トランプ大統領もそれに応じるという。刮目(かつもく)すべき変化に違いな

い。金正恩体制発足以来4度の核実験を行い、昨年だけで15回も弾道ミサイルを発射した北

朝鮮が、対話が続く間は核実験もミサイル発射も凍結するという。好ましい態度といってよか

ろう。

≪信じられぬ「非核化への意思」≫

昨年11月の「火星15」の発射により大陸間弾道ミサイルICBM)が完成したとし、金正

朝鮮労働党委員長が「国家核武力完成の歴史的大業、ロケット強国偉業が実現されたと矜持

(きょうじ)高く宣布」したばかりの北朝鮮が、「軍事的な脅威が解消されて体制の安全が保

障されるならば、核を保有する理由はない」「非核化の目標は先代の遺訓」と言い始めた。そ

れも決して悪いことではない。

にもかかわらず、北が「非核化に向けた意思を明確にした」(韓国・文在寅政権)とみるのは早

計だ。昨年来北が何をしてきたかを思い出してほしい。3月の新型高出力ミサイルエンジンの

燃焼実験の成功に始まり、7月には初のICBM「火星14」を発射。8月から9月にかけ中

距離弾道ミサイル「火星12」を2度にわたり北海道上空を通過させ、その間9月3日には6

度目の核実験を行い水爆実験に成功したと主張。11月29日には米国全土を初めて射程に収

めたとされるICBM「火星15」を発射。かくして北朝鮮の核とミサイルの脅威は、特に日

米にとって著しく増大した。少なくともこの現実を元に戻すための行動が伴わなければ、北の

「非核化に向けた意思」を信ずるわけにはいかない。

≪目くらまし戦術は常套手段≫

忘れてはならないのは、核とミサイルの開発に関する北のこれまでの行動だ。6カ国協議を含む

核・ミサイル問題をめぐる北との協議の場で、国際社会は以下の北の行動パターンを繰り返し

経験させられてきた。(1)危機を作り出して日米韓などに圧力をかけ、核・ミサイル計画に

ブレーキをかける見返りを求める(2)関係諸国は見返りの提供に同意し、交渉は妥結したか

にみえる(3)だがやがて、北の合意無視が明らかになる(4)北は新たな危機を作り、対話

の席に戻ることを交渉材料に、関係諸国からさらなる見返りを得ようとする−。

今回の北朝鮮の「微笑外交」にも、このパターンからはずれたところはみられない。昨年来の行

動によって、北朝鮮は日米韓との間の緊張を極端なまでに高めた。行動パターンの第1段階だ

。これまでは対話の席につくこと自体に見返りを求めてきた北朝鮮が、それなしで対話の姿勢

を示し、核とミサイルの実験停止に言及したことは確かに新しい。だが、問題は今後北朝鮮

何を求めてくるのか、そして核やミサイルに関して意味のある合意を達成するつもりが本当に

あるのかということだ。

北の脅威の実質的な削減につながる約束がなされ、北がそれを守ること。それが北との対話が「

対話のための対話」ではないといえるための最低限の条件だ。しかし、北には国際社会との合

意を繰り返し破ってきた歴史がある。金正恩体制下でも、核実験や長距離ミサイル発射の停止

などと食糧などの援助を約束し合った2012年2月29日の米朝閏日合意」はわずか半月

後に反故(ほご)にされた。

北朝鮮には「右にカーブを切る際には、予(あらかじ)め左に大きくカーブしておく」というパ

ターンも観察されてきた。何らかの問題で譲歩の姿勢を示さざるを得ないとき、北朝鮮は、そ

の前にことさらに緊張を高めるような行動をとることが多い。その後に強硬度を下げてみせる

と、実際以上に大きな譲歩をしたかのような印象を与えることができる。北は、こうした目く

らまし戦術を常套(じょうとう)手段にしている。

≪緩みない圧力をかけ続けよ≫

今回の北朝鮮の「微笑外交」は、まさにこの戦術の実践なのではないか。確かに北は、米韓との

緊張を和らげる行動に出た。だが考えてみると、その緊張は北自身の行動が高めたものなのだ

。しかも緊張が和らぐとはいっても、先に述べたように、過去1年間に高まった北の脅威は手

つかずだ。さらに言えば、仮に北がこの1年の核・ミサイル開発の成果を全て手放したとして

も、以前からあった核とミサイルの能力は残るのだ。

北がこうした行動パターンを変えようとしている可能性がない、と決めつけるのは得策ではない

。だが、その可能性を過大評価してはならぬ。北に対し、そうした変化を歓迎することを伝え

ると同時に、米韓と協調して緩みない抑止を維持して圧力をかけ続ける。北に核の全面的な放

棄を迫っていく。そのためには、安倍晋三首相とトランプ大統領の密接な関係が今こそ、最大

限活用されなければならない。北が目くらましやごまかしにより得をすることは許してはなら

ない。日米韓の協調を引き出すために、安倍首相の外交力が求められる。(防衛大学校教授・

神谷万丈 かみや またけ)