特養における「見取り介護」に報酬加算。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 今年は医療と介護の同時改定となります。

目玉としては特養などにおける(看取り)に介護報酬が加算されたことでしょうか。

 独居老人の最後が病院でなく特養で見取りが介護保障に支えられ

終末を施設で看取られることは安心がプラスされることになります。

でもこの施設の選択は、どこでもとはいかないため

入所前の下調べが求められます。

民間における、終末の一括サービスなどの民間業者が企業を展開していますので

これには信頼の手続きにおける困難さもあるため

社会福祉協議会がそのサービスの提供いただけたならと思います。

 これからの終末自然死を希望している人もたくさんおられると思います。

人生のゴールインはわがテーマとして

可能な限りシミレーションできたらと思っています。

     産経より

。【ゆうゆうLife】医療・介護報酬改定 特養の看取り環境を整備

    山系より。医療と介護、双方の努力実るか

介護サービスの価格にあたる「介護報酬」が今年4月から変更される。報酬の改定は3年に1度

で、今回は高齢化の進行に伴う“多死社会”の到来に向けて、終末期の環境を整備した。特別

養護老人ホーム(特養)では、たんの吸引など医療も必要な人を受け入れられる施設への報酬

を新設。特養と契約する非常勤医(配置医)が入所者を緊急に診察したときの報酬も創設した

。暮らし慣れた特養で、本人の望む「看取(みと)り」ができるか、注目される。(佐藤好美)

外部医療職の訪問も

人件費の高騰などで収支が悪化している特別養護老人ホーム(特養)について、厚生労働省は今

回の介護報酬改定で基本的な報酬を引き上げた。また、たんの吸引などが必要な入所者を受け

入れられる施設の報酬を新設した。

さらに、配置医が、深夜や早朝に入所者を緊急診療した場合の報酬を新設。実際に「看取り」を

行う施設の報酬も上積みした。入所者の重度化が進むなか、本人の希望に合った場所での看取

りを促すものだ。

特養で看取りを行った場合にはこれまでも、施設には一定の上乗せがあった。住み慣れた場所で

最期を迎えたい、迎えさせたいという入所者や家族の希望もあり、看取りを行う施設は増えて

いる。一方で、今でも看取りのためにだけ病院に救急搬送する施設もある。

理由の一つは、特養と契約している配置医が施設で看取りをしたときの評価が、深夜や早朝の対

応が必要にもかかわらず、介護報酬では明確になっていないこと。

配置医は一般に、週1回程度、入所者の「健康管理」に訪れる。主な業務は健康管理であり、も

ともと、急な容体変化や看取りの対応は想定されていない。そのため、施設を訪問する頻度や

緊急対応など診療内容や契約は、医師と施設によってまちまちだ。

実際、厚労省が介護報酬を検討する専門分科会に示した資料でも、配置医が施設に緊急対応した

頻度について、1カ月に「0回」と答えた特養は4割を占め、休日では「0回」が6割。緊急

対応に医師が消極的にも見えるが、正当な評価がないことが原因だと指摘されていた。

もう一つの課題は、看取りの評価は、介護報酬だけでなく、診療報酬にもあるが、片方しか算定

できないこと。施設で介護職と医師が入所者を看取っても、特養側が介護報酬を加算されると

、医師側は看取りに関する診療報酬の加算を受けられない。

平成30年度は医療と介護の同時改定の年にあたることから、厚労省は診療報酬改定で、この改

善も図る。外部の医師が特養で看取りを行った場合は、一定要件の下で特養側も医師側も報酬

を受け取れるようにする。また、これまでは特養に外部から訪問看護師が入ることはできなか

ったが、入所者の終末期に訪問看護師が入り、サポートできるようにする方針だ。

入所負担増なさそう

個々の介護報酬の引き上げにより、一般には利用者負担も上がるが、介護保険には所得に応じた

負担限度額がある。世帯に住民税を課税される人がいなければ、施設入所費自体には負担増は

なさそうだ。

今回の介護報酬改定では、特養や新設される「介護医療院」など、「施設サービス」の報酬引き

上げが目立つ。自宅での生活を支える「在宅サービス」では、終末期の患者を多く抱える訪問

看護ステーションの報酬を引き上げる。また、これまではケアプラン(介護計画)の臨機応変

な変更が手続き上、難しかったが、簡素化する。がん末期などで容体の変化が著しい患者に柔

軟に対応できるよう、ケアプランを作成するケアマネジャーの報酬も引き上げ、在宅で最期を

迎える人の環境も整えていく。

「人は亡くなる」心の準備に意義

横浜市にある特別養護老人ホームの施設長は、今回の介護報酬改定について、「たんの吸引など

、医療が必要な人の受け入れをしている施設を評価してもらった」と歓迎する。

特に注目しているのは、施設看取りがきちんと評価され、環境整備が進みそうなこと。看取りの

できない施設では、容体が悪化すると、ギリギリまで施設で対応し、最後は救急車で病院に搬

送する。「だが、搬送中や搬送直後に病院で亡くなると、事件が疑われ、警察が介入すること

もある。その苦労は、われわれも十分に承知している」(施設長)。

実際、この施設長の特養も、少し前まで看取りができなかった。配置医が緊急時には対応してく

れなかったからだ。6、7年かけてアプローチした別の医師に対応してもらい、看取りができ

るようになったのはここ数年だ。

だが、現行制度では特養側と医師側の双方が同時に看取りの報酬を受けることはできない。だか

ら、この特養では、医師に看取りの診療報酬を受けてもらい、自分たちは対価をあきらめてい

る。

職員には負担が生じている。“そのとき”が近づくと、見守りの介護職を増やし、施設の看護職

も呼び出しに対応する。

施設長はこう話す。「職員は今は、人は亡くなるんだと心の準備をし、特養の存在意義もそこに

あると考えるようになった。医療側の努力も、施設側の努力も双方を評価してもらえるように

なるとありがたい」