普通とアスペルガ−症候群の狭間の人も沢山おられるはず。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのミコばあちゃんです。

 漫画家の野波さんのご主人は「アスペルガーの経度障碍者

結婚後に診断されたという。

ご主人の日常を描いた漫画はすでに8巻を迎えているという。

会話においても言葉も普通とまるで変わりがないので普通と思って結婚されていたようだ。

所が暮らしとなると普通がわからなくなるほどである。

この漫画に共感している人はあまりにもたくさんおられる。

普通とアスペルガーのはざまで苦しんでいる人は少なくないはずである。

 我が兄も就職も普通にし、人付き合いもかなり広く

趣味も多く、御盆、樫木、しるじゃわんなど作り

漆に至るまで人には任せられないほどのこだわりでもある。

兄嫁の友達が来ても自作をとうとうと長時間にわたり話し続け

友の興味外であることなどまるで空気が読めない。

人を深く気づつけることも平気で言っておきながら

あくる日はケロッとしてまるで何もなかったようにふるまうため

当惑してしまう。

兄嫁が足が痛そうにしていても家のことは何一つしようともせず

掃除がしていなければご機嫌斜めとなり、ならば自分ですればよいのだが

それは全く守備がいのようなふるまいとか・・・?

母親が食事作りにはこだわって食卓を丁寧に暮らしていたこともあって

兄嫁の食事のまずさを平気でどこでも話姉をほめることなどまるでない。

相手を思いやる行為がまるでできず

随所でおかしいのではと思わされることはおおいい。

他人を ほめることがあまりにも少ない。

趣味のための道具を買いそろえたがり、姉からぼやかれてしまうと

 ミコばあちゃんのほうが申し訳なく思いついついお金を用立てる習慣がついてしまってもいる。

姉が悲鳴を上げるほどともに生活することが苦しくなったなら

引き受けたいと覚悟もある。

 だがおい夫婦に理解もあり兄も息子にだけは

どういうわけか一目もふたも雲おいていて素直に従うところが理解できない。

でも息子が兄を見てくれそうなので、経済援助はできないけれど

愚痴だけは聞いてやれたならと思っている。

人からはまるで変人ぶりがわからないため、苦労はするが

病気であると思えているだけでどこか救えたりもする。

でも実刑は医師の診断を受けたわけではない。

ミコばあちゃんも今では少し理解を示す努力もできるが

これはお互いに苦しんだことなのでしょう。

なんだか病に気づいた人はそこここにおられそうである。

「あらあの人も、この人も」といった具合で自分もお仲間なのかもと思ったりしています。今で

今では兄嫁もすっかりあきらめきってやり過ごし方の極意も板についている。

長年見てきて、目の前のこまっている人には手を貸すことはあるけれど

近所の人でも「こんな時はお困りだろうな」といった継続的な関わり合いができない。

初めから相談などできない人と思っていたので頼ることなどない。

今もって男嫌いは兄の影響のようだ。

せめて人に寄り添えることのできる人になってほしいのは願いでもありますが

これも神様のいたずらなのかもしれません。

何一つ相談などしては来なかった。

     産経より。

「旦那(アキラ)さんはアスペルガー」夫を描き続ける漫画家がみつけた「普通なんてどこにも

ない」

漫画家の野波(のなみ)ツナさんは、発達障害の1つ「アスペルガー症候群」の夫との日々を赤

裸々に作品に描いている。コミックエッセー「旦那(アキラ)さんはアスペルガー」シリーズ

(コスミック出版)で、すでに8巻を数える。描き続ける理由は何なのだろうか。

大切なことを共有できない

発達障害は、生まれつき脳の機能に障害があるために起きると考えられている。アスペルガー

候群はその発達障害の1つで、「自閉症スペクトラム障害」に含まれる。人との意思疎通や交

流が難しい、とされ、(1)社会性(2)コミュニケーション(3)想像力−に困難や障害が

あるのが基本的な特性だ。

性格や環境によって個人差はあるが「特定のものごとに強いこだわり」「場にそぐわない言動」

「他者の気持ちを想像できない」「規則や習慣にこだわる」−などの特性もみられる。

野波さんは、1994年、編集者だったアキラさんと結婚した。アスペルガー症候群だとは気づ

かなかった。

物事の優先順位が付けられず、思ったことをそのまま言ってしまうアキラさんの行動は、次第に

トラブルを引き起こすようになる。

自宅の購入は任せきりにされた。突然仕事を辞めた。将来のことを話し合いたくてもできなかっ

た。否定されるのが怖いのか、黙ってしまうからだ。知らぬ間に300万円の借金。結局、自

宅は売却する羽目に…。

「悩んだり、困ったりしているときに話し合いができなかった。大切なことを共有できない生活

に疲れました」

野波さんは振り返る。

「ほかにもいるはず」とエッセー漫画に

結婚から16年が過ぎた2010年、知人から宮尾益知(みやお・ますとも)医師を紹介された

発達障害に詳しい宮尾医師は、アキラさんがアスペルガー症候群だと診断した。

アスペルガーという言葉は知っていましたが、もっと特別だと思っていました。アキラさんは

普通の学校に通い、普通に就職していた。だから診断を受けて驚いたし、同じような人がほか

にも大勢いるはずと考えました」

だから、アキラさんとの日々を漫画に描いた。そして、11年1月に1巻「旦那(アキラ)さん

アスペルガー」が発売されると想像以上の反響があった。

「うちの夫のことかと思った」

野波さんのブログにも100通を超えるメッセージが届いた。その年の秋には2巻目を出版。そ

の後も、子供たちの視点から描いたり、アスペルガーの夫やパートナーを持つ女性の悩みを取

り上げたりと、さまざまな角度から描き続けて8巻まできた。

「メディアに取り上げられるのは、就労や人間関係に困難を抱える重篤な状態の方であることが

多い。だから、アキラさんのように発達障害でも仕事をしていたり、結婚をしていたりという

と、『たいしたことがない』と思われてしまいがち」

しかし、アスペルガーは、言語能力や会話能力に明らかな問題がないから発見されにくく、周囲

から「男の人ってそういうもの」「よくある話よ」と苦しみを理解されないがゆえに追い詰め

られてしまう家族も少なくないのだ。

発達障害の人と暮らす人がいる、ということを知ってもらえたら」

アスペルガーの夫との日々を描き続ける、切実な理由を語る。

短所が長所に…恋愛時代は気づけなかった

最新の8巻「アスペルガーと知らないで結婚したらとんでもないことになりました」では、さか

のぼって出会いから結婚までを描いた。

「どうして気づかなかったの?」

アスペルガーの夫やパートナーを持つ人がよく言われる言葉だが、「アスペルガーの人は恋愛時

期に魅力的に映るんです」と説明する。

最新刊では、「結婚前に分からないことがある、ということを言いたかった」。

流れに逆らわないアキラさんの生き方を、野波さんは「ガツガツしていない」と好ましく感じた

。披露宴では野波さんを「私の宝」と熱烈に表現してくれた。思ったことを迷わず口にするの

アスペルガーの特性だとは、後から知った。

「今なら気づくことがたくさんある。当時は何も知らなくて、思い違いをしていた。そのことに

向き合わなくちゃいけないのはつらい作業でもありました」

家族の記録…「誰も悪くない」と思えた

シリーズは8巻20万部と出版不況と呼ばれるなかで支持を集めている。今年になって電子書籍

版も発売され、新たな読者の獲得も続いている。

家族にも変化があった。11年の春にアキラさんと別居したのだ。おかげで関係は改善されたし

、これまでに起こったことを落ち着いて振り返る機会にもなった。

「『普通』にとらわれていたことに気づきました。普通の夫婦、普通の家族、と理想を追ってい

た。でも、普通なんてどこにもないし、よその家庭をまねする必要もない。よそと違うから不

幸でもない」

アキラさんに家族が振り回されたのは確かだが…。

「別居して、お互いにストレスから解放された。子供2人も良い子に育ってくれている。『普通

』の形にこだわって一緒に住み続けていたら、子供もストレスだったでしょう」

アキラさんの特性を理解することで責める気持ちも、自分を嫌いになることもなくなった。

「誰かが悪いわけではない、と見つめ直せたのが良かったですね」

しかも、お互いが過ごしやすくなるヒントも見つけた。

「私たちが日常で無意識にやっていることでも、できないことがある。アキラさんは『ごちそう

さま』とか『いただきます』とか言えなかった。ならば、ルール化すればいいだけ」

近所に住むアキラさんは、野波さんの家に子供を訪ねたり、突然お菓子を持ってきたりする。

新刊をアキラさんに見せ、「描いてほしくないことがあったら言ってね」と感想を求めると、「

4コマ漫画なのにオチが弱いですね」と返ってきた。「感想を聞いても、批評が返ってくるん

ですよね」と野波さんは苦笑いする。

「描き終えるたびに、これで最後と思うんですが、しばらくすると描きたいことが出てきます」

“家族”の記録は、まだまだ続きそうだ。(文化部 油原聡子)

アスペルガー症候群 人との意思疎通や交流が難しい「自閉症スペクトラム障害」(ASD)の

1つ。生まれつきの脳機能障害が原因とされる。「社会性」「コミュニケーション」「想像力

」に困難がある。言語能力や会話能力に明らかな問題がないため発見されにくい。幼少期に見

過ごされ、大人になってから「生きづらさ」を感じて気づくケースも増えている。大人の発達

障害専門外来も出てきている。