本当に死にたい人なんて一人たりともいません。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのミコばあちゃんです。

人の心の悲鳴にたどり着くことなどあまりないと思っています。

「死にたい」の裏返しは今の現状から逃避したいということではないのでしょうか。

ミコばあちゃんも未遂者です。

私の場合は現実逃避とは異なりました。

自分が生き抜くことで誰かに迷惑をかけ続けることが

耐えられない環境でした。

存在することで迷惑をかけ続けることは

生きることよりつらい選択でした。

それならば遠隔地に思い切っていけばよいことだけのことですが

もうその時には単独行動などできる環境ではなく、また人だよりの苦手な性格でもあり

まさに袋小路に追い詰められた状態でした。

自分が消去されることで相手の気持ちが少しでも楽になるのであれば

その選択しかないと決断に迷いはありませんでした。

実行は発見が早かったために、3日間の意識不明で生還してしまいました。

それからの日々は言葉に言い尽くせないほどのいばらの道でしかありませんでした。

 悶々とした日々の中から得た結論は当事者との絶縁の道でした。

天涯孤独を選択したことになります。

もう、どのようなことがあろうと後を振り返るまいと決めてもいました。

それからはもう、自分を生きようと決意してからの行動は積極的でした

今ではおかげさまで明るく元気にたくましく今を生きている自分がここにいます。

地面をはいずるように生きさせていただいているおかげで、上しかない生き方はとても人の在り

方、人の息遣いまで感じ取れるようにもなりました。

これからは残存機能性一杯に、今できる私を大切に生かさせていただける皆様に感謝しながら木

漏れ日を頂きながら静かな日々でありたいと思います。

決して贅沢などは望むものでもございません。

心の栄養は皆様の寄り添いでございます。

ありがとうの日々を大切に太陽に向かっていたいです。

     朝日コムより。

「死にたい」と打ち明けられたら 僧侶が語る寄り添い方

京都自死・自殺相談センターの竹本了悟さんに聞く

 死にたい。消えたい。神奈川県座間市で9人の遺体が見つかった事件は、「死」を思うほどの

つらさを抱える若者の姿を浮かび上がらせた。そのような心に寄り添うには、どうすればよい

のか。京都市で7年以上、自死問題に取り組む民間団体がある。電話とメールで受ける相談は

年に約4千件。その代表を務める僧侶の竹本了悟さん(39)の言葉は、ひとつのヒントにな

るかもしれない。

《この団体はNPO法人「京都自死・自殺相談センター」(愛称・Sotto〈そっと〉)。電

話相談は毎週金・土曜の夜7時〜翌朝5時半に受け付けている。夜から明け方は、死にたい気

持ちが強まる時間帯とされる。》

〈座間9遺体事件〉

 かかってくる電話の一言目は聞きづらいんですよ。深刻な内容のときは特に。か細い声です。

ずっとひとりきりで、人としゃべっていないのでしょうね。もしかしたら、すでに死ぬ準備を

しているのかもしれません。だから受話器をとって最初に発するひと言から、精いっぱいのぬ

くもりを伝えようとします。

私たちは「死ぬより生きるほうがいい」という価値観を大前提にしていますよね。今回の事件で

も「『死にたい』というのは本当は『生きたい』のはずだ」というコメントに納得したくなる

。でも当事者が「死にたい」というときは、やはりその方向に振れているのだと思いますし、

まずはその心を感じ取ろうとすることが大切です。

こちらからは「そうか、死にたいんか……」としか言えないかもしれません。それでも、ぴたり

と相手の横にいて心の波に一緒に揺られようとします。小さいころ、親に痛いところを触れて

もらっているだけで、痛みが和らぐ気がしたでしょう? けがをしている心も「手」を当てれ

ばぬくもりが伝わると信じています。

《メールでの相談も受け付ける。6割近くが20代以下で、小・中学生と思われる相談もある。

一つの返信案ごとに複数の相談員が話し合って文面を練り上げる。》

文字なので心を感じ取りづらい面はあります。ひと言だけ「死にたい」と書いたメールもけっこ

う多く、心配になります。何千字も書いてくる方もいますが、何往復でも応じます。心の居場

所をつくるという意味で、臨む姿勢はメールも電話もまったく一緒です。

《月に1度、つらさを抱える人が集まる「おでんの会」も開いている。食事をしたり、悩みを語

り合ったり。参加した20代の女性はこんな感想をつづった。「おでんの会に来させてもらっ

た時は楽しいひとときを過ごすことが出来ますが、一人になるとまた死にたい気持ちがわきお

こってきます。でも、定期的におでんの会があることで、どうにか生きることができているよ

うに思います」》

おでんの会は、しんどいときに「自分のことを分かってくれる場がある」という感覚を持っても

らうため。大海原を泳いでいて、浮いている丸太につかまってちょっと休憩する感じでしょう

か。その程度しかできないけど、「その程度」が今の社会に必要とされているのだと思います。

生きることは誰にも代わってもらえない。生老病死(しょうろうびょうし)というように生きる

こと自体が「苦」の一つです。人って本質的に孤独であるうえに、「誰にも分かってもらえな

い」という絶望的な孤独感はつらいですよね。

みなさんの職場や家族にも「死にたい気持ち」を抱える人がいるかもしれません。気付かれまい

と隠している場合も多いでしょう。もし打ち明けられたら、あるいはSOSに気付いたら、丁

寧に接してください。何かせねばと気負わなくていい。他者を丸抱えすることはできないもの

です。ただ、温かく隣にいてあげてほしいと思います。(聞き手・構成 磯村健太郎)

「死にたい」と打ち明けられた際の対応例

▽戸惑っても話をそらさずに、まずは丁寧に聞く

▽死にたい気持ちを大事に受け取り、「死んではだめ」と否定しない

▽「こうしたら」と助言するよりも一緒に考える

(同センターによる)

〈京都自死・自殺相談センター〉 竹本さんら浄土真宗本願寺派の僧侶が中心となって2010

年に設立。ただし宗教色はない。昨年は電話相談が2543件、メール相談は1382件。相

談用の電話番号は075・365・1616。詳しくはホームページ(〈http://www.kyoto-js

c.jp〉)で。