積極的平和主義とは?

   ご機嫌いかがでしょうか。 視界ゼロのみこばあちゃんです。

おはようございます。

師走はまさに時だけをがむしゃらに奪っていかれるかのように

気が付けば年末はいつものパターン!

 日本列島にいて、私ときたら、自分に都合の良いニュースにばかりのめりこみ

平成の戦いの時代にすっかり身も心も平和主義におぼれきってきた!

 世界のどこかでは絶え間ない戦争は続いているというのに…?

 百歳時代お金がないと嘆き

これは賞味期限切れ、あらこの食材は腐っているとポイ捨て

お金がなくても憲法の保障にひもじい思いをすることも少なくなってきています。

これこそが平和ボケなのだろう…

 安倍総理の言われる積極的平和主義とは

軍事にかじを切ることなのだろうか?

 日本独自で平和を堅持することはできないため

憲法9条まで改憲する必要性が迫られている状態が日本の今の立場か?

日本の中だけでは見えてこない日本の立ち位置…?

これは日本から出たことのないばあちゃんのつぶやき!

  東京新聞よりの引用。

中村哲さん死亡 憲法の理念を体現した

 平和憲法のもとでの日本の国際貢献のありようを体現した人だった。アフガニスタンで長年、人道支援に取り組んだ医師中村哲さんが現地で襲撃され死亡した。志半ばの死を深く悼む。

 紛争地アフガニスタンでの三十年近くに及ぶ活動の中で、戦争放棄憲法九条の重みを感じていた人だった。軍事に頼らない日本の戦後復興は現地では好意を持って受け止められていたという。

 政府が人道復興支援を名目に、自衛隊を派遣するためのイラク特措法を成立させた後は、活動用車両から日の丸を取り外した。米国を支援したことで、テロの標的になるという判断だった。現地での活動は続けた。「活動できるのは、日本の軍人が戦闘に参加しないから。九条はまだ辛うじて力を放ち、自分を守ってくれている」。二〇一三年、本紙の取材にそう語っている。

 その後も集団的自衛権の行使容認や安保法制など、憲法の理念をないがしろにして自衛隊の海外派遣を拡大しようとする政府の姿勢を苦々しい思いで見つめていた。

 安倍晋三首相が掲げた「積極的平和主義」を「言葉だけで、平和の反対だと思う」と批判していた中村さんは、真の平和につながる道は「日常の中で、目の前の一人を救うことの積み重ね」と考えていた。

 ハンセン病患者などの治療のため一九八四年にパキスタン入りし、九一年からアフガニスタンでも活動を始めた。「対テロ戦争」を名目とした米英軍の空爆武装勢力の衝突など戦火は絶えず、大干ばつも地域を襲う。中村さんの目の前には常に不条理な死と苦しむ人々がいた。

 二〇一八年には、アフガニスタンから、日本の民間人としては異例の勲章を受けた。緑化のための用水路建設や、長年の医療活動が高く評価された。国連難民高等弁務官として難民支援に貢献し、先日亡くなった緒方貞子さんとともに、日本が目指すべき国際貢献の姿として、その光を長く記憶にとどめたい。

 今、政府は中東海域への自衛隊派遣の年内決定を目指している。米国が主導する「有志連合」への参加は見送ったものの、派遣の必要性や根拠に乏しい。米軍などの軍事行動と一体化していると見られる懸念は消えない。

 軍事的貢献に傾いていく今の姿を認めてしまってよいのか。中村さんの志を無駄にしないためにも、立ち止まって考えたい。  

まず序論から始めたいと思います。

安倍晋三首相がこのことを懸命に主張しているのはなぜなのか。一部には、非常に軍国主義的なことを言い出したのではないかとの批判がありましたが、全く的外れです。安倍さんの頭の中には、「世界情勢が変わった」ということがあるのです。

例えば今年(2014年)3月、ロシアがいきなりウクライナのクリミア地方を領土に組み込みました。あれは少なくとも100年、歴史の針を逆戻りさせた暴挙です。というのは、第2次世界大戦後の世界と戦前の世界では大違いであるからです。

●1928年以来、「戦争」は禁止されている

戦前の世界は帝国主義の時代ですから、戦争をすることが国権の表現として認められていました。しかし、第1次大戦の惨禍を嫌というほど味わった1928年、各国の代表が先覚者として集まり、パリで不戦条約を結びました。

この条約の前と後では、世界史が変わるはずなのです。これ以前の戦争は国権の発露であり、「たたかれたらたたき返す」「殴っていいのだ」という世界です。しかし不戦条約の後、基本的に戦争は禁止、戦争をすることは犯罪になりました。国家間の戦争という行為は認められなくなり、「侵略」あるいはそれに対する「制裁」しかないと、世界のリーダーたちが確認したはずなのです。

実際には、その直後に第2次大戦が起きてひどい目に遭いましたが、それを繰り返してはいけない。「あれは全部犯罪行為だ」ということになった。だからこそ、日本やドイツは国際連合で断罪されたのです。国連憲章の中に「敵国条項」があるのは、先の不戦条約に反していたからです。

このことをわれわれはあまりよく知りませんが、世界史をきちんと勉強している人は、これらを正当に踏まえています。

プーチン政権による引き金がアジアに連鎖している現状

ところがウラジーミル・プーチン大統領は、平然とそれを破るという、あり得ない行為に走ったわけです。この先がどうなるのか、とても不透明になりました。

そのようなシグナルが送られているため、中国が「場合によっては、やれるのではないか」と考えている可能性もあります。尖閣列島も南沙列島も西沙諸島も、隣国への脅威以外の何物でもありません。もちろんロシアほどの暴挙には至っていませんが、「エニタイム、やってやる!」という感じが見え出してきているので、まことに問題です。

さらに、北朝鮮という国が何を始めるか分からない。日本にはっきり照準を合わせたミサイルを設置し、核弾頭を持つ国家ですから、何をするか分かりません。

そのため、この日本周辺は「世界の中で最も危険な地域」だとすら、いろいろな人から指摘を受けているのです。

●世界史が再編される中での「積極的平和主義」の主張

加えて、イラクや中東の問題もあります。イラクでは、サダム・フセインアメリカにより始末されてしまいましたが、彼はスンニ派に属していました。アメリカはこれを倒すため、ヌーリー・マリキ氏というシーア派の巨頭というべき人物を首相に据えました。

このマリキ首相の統治が相当苛烈なものとなったため、今やスンニ派が非常な巻き返しを見せています。少数派のクルド民族とも一緒になり、イラクが分裂するのではないかという状況です。

ところが、アメリカはこれについてほとんど手を出さない。43代ブッシュ大統領の時代には国運を賭けて戦いましたが、バラク・オバマ大統領は「米国は世界の警察官ではない」と、平気で公言しています。

このような状況下、世界史が急激に変わりつつあるのではないかという認識を、安倍さんをはじめ政府関係者は持っているのだと思います。平和は祈っていれば与えられるものではない。自分で努力し、国際協力をしてつくり出し、維持しないと駄目である。それを「積極的平和主義」というのだという主張は、そこから来ているわけです。