瀬戸内寂聴 人生の講話。

   ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 おはようございます。

本日の日の出は5時37分とか。

限界集落の真夏の朝は4時にはすでに草刈り機のけたたましい

エンジン音が山々にこだましていた。

今は5時でも、里の初秋はとても静かです。

早起き鳥のさえずりさえも聞こえない秋の里。

 ニュースには日産自動車の西川社長まで4000万円もの不正報酬を

受け取っていたというからこれが日産の許される体質としたならば、解体的出直ししかないのではないのだろうか?

経済のけん引役でもあった大手企業の特異体質…

 瀬戸内寂聴さんといえば、波乱万丈の人生を

思いのままに生きてきたかのように思えもしますが

時折々の人生の苦渋の中に身を 投じてきたからこそ

語れるすがすがしくあの笑顔の向こうを想像したくなります。

一つとしてかんじることはできない!人生を 超越したお人ゆえの言葉にはその重みと

すがすがしい悲しみを超えたどこか安らぎの場所が

寂聴さんの言葉にはあり、気持ちがスート明るくさせる

不思議なエネルギーがある。

 瀬戸内寂聴さんは、92歳の時圧迫骨折、胆のうがんの手術

寝たっきり生活4か月の体力を 押して

93歳の時、京都から国会前の集会に突然参加を決め

死を覚悟で参加したという…

確か、安保法案の反対行動であったような気がしています。

これまで波乱万丈の半生を送ってこられた、作家・尼僧の瀬戸内寂聴さん。

戦争、離婚、許されぬ恋、ベストセラー作家としての日々、そして突然の出家……。そ

の起伏に富んだ人生において、寂聴さんは私たちと同じように様々な苦悩を抱き、それ

を乗り越えながら歩んでこられました。

ここでは、そんな寂聴さんが語る、いきいきと生きるための10の秘訣をご紹介します。

瀬戸内寂聴(せとうちじゃくちょう)

大正11年徳島県生まれ。東京女子大学卒業。21歳で見合い結婚し長女を出産するも、夫

の知人への恋心から出奔、京都へ身を寄せる。

文学活動を開始し、昭和32年「女子大生・曲愛玲」で第3回新潮社同人雑誌賞を受賞。官

能的な表現が批判され、文壇から締め出された時期もあったが、「かの子擦乱」「夏の

終り」などで人気作家となる。

51歳の時に中尊寺で得度。法話を出家者の義務と考え、京都・嵯峨野に結んだ寂庵で法

話の会を開催。豊かな人生経験を土台にし、ユーモアと含蓄含む法話は、全国で評判と

なり海外からも聴聞客が訪れている。

平成18年文化勲章受章。

瀬戸内寂聴さんが語る

いきいきと生きるための10の秘訣

1

怖がらないでね、人を愛した方がいいですよ。

やっぱり人は人を愛するために生まれてきたような気がします。

だからあんまり選り好みしないで、愛した方がいいです。

身を守って誰も愛さないでね、怪我もない代わりに、死んで泣くほどの人も誰もいなか

ったなんて、

そんな一生も寂しいですよね。

素敵な人だと思って愛したら間違っていて、つまらない人だったってこともあります。

その時はもうさっさと別れたらいいんです(笑)。

2

言いたいことを言いなさい。

嫁にも姑にも亭主にも。

言いたいことを言った方が胸がすっとします。

穴掘ってでも言った方がいい(笑)。

それが健康法の一つです。

3

和顔施(わがんせ)”といって、笑顔もお布施になるんです。

物をあげる“物施”や、人に親切にする“心施”というお布施もありますが、なかなか

できませんね。

でも和顔施ぐらいはできるわよ。

人に会ったらにっこりすればいいんですからね。

4

出会いというもの、縁というものはね、生きてる時に大切にしなきゃだめですよ。

明日はあなたが死んでるかもしれない、相手が死ぬかもしれない。

だから、今日好きだと思ったら、今日言ってくださいね。

5

もう済んだことは、忘れましょう。

私たちは「忘却」という能力を生まれた時から与えられているんですね。

日にちが経てば、どんな嫌なことも辛いことも自然に薄らぎ、忘れることができます。

だから人間は生きていかれるんですよ。

6

何か物事を始める時は、「これは必ず成功する」というプラスイメージを持ってくださ

い。

絶対に幸せになるぞっていう夢を描けば、本当にそうなるのよ。

私が初めて歌舞伎の脚本を書いた時ね、もし失敗してしまったら、せっかく今まで80年

もかけて築いてきたものがすべて崩れますからね、とても怖いことなんだけど、そうは

考えないの。

必ずできると思ってね、歌舞伎座の三階席まで満員のお客様が、ワーって手を叩いてる

ところをイメージするんですよ。そうしたらその通りになったの。

7

笑顔を忘れないでくださいね。

憂うつな悲しそうな顔をしてると、悲しいことが寄ってきます。

いつも朗らかに明るくしていれば、いいことが寄ってくるんですよ。

生きていれば、悲しいことも苦しいことも、腹の立つことも起こります。その度に姿勢

を悪くしてしまったら、悲しいことや苦しいことがもっともっと重くなるんです。です

から、「負けるものか」と上を向いて、気持ちを前向きにしていればね、自然とまたい

いことが起こるんです。

8

自分の身の丈にあった望みをいだくことですね。そうすれば欲求不満にならない。

私たちはそれを忘れて、到底自分の手に入らないものを欲しがるんですね。

小さな欲望でも満足することがあれば幸せなんですから、そのことに感謝してください

9

人間は、幸せになるためにこの世に送り出されてきたのだと思います。そして幸せとは

自分だけが満ち足りることではなくて、自分以外の誰かを幸せにすることだと考えてく

ださい。

自分自身の可能性をできるだけ大きく切り開いて生きること、これもひとつの幸せです

しかし、あなたがこの世に生きて送り出されたのは、誰かを幸せにするためなんですよ

自分の命は誰かの役に立つためにあるのだと考えれば、この世はむなしいという気持ち

もなくなるでしょう。

10

やっぱり自分が楽しくないと、生きててもつまらないですよ。だから何でもいいから、

自分のために喜びを見つけなさい。そうすると生きることが楽しくなりますよ。

苦しい苦しい、辛い辛いばかりじゃあ、生きがいがないですからね。喜びを見つけてく

ださいね。内緒の喜びの方が楽しいですね。楽しくないとつまらないじゃないの。もう

どうせ死ぬんですからね、あなたたちも死ぬのよ、やがてね(笑)。だから生きてる間

は全力を尽くして生きましょう。

いかがでしたか?

こうして文章で読むだけでも、心が明るくなる寂聴さんのお言葉の数々…実際に寂聴さ

んの声で聴いてみたい!と感じた方も多いのではないでしょうか。

下半身は?問われた寂聴さん 愛と平和とぎりぎりの半生

https://www.asahi.com/articles/ASM6S656NM6SPOMB014.html