失われゆく民主主義。

             

   ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 早朝の空気は、寝苦しい夜もなく

網戸で程よい気温にほっとさせられています。

 台風が去ってからは、冷房のお世話になることもなく

あの猛暑は、少し控えねかもしれないと

うれしい悲鳴でもあります。

 猛暑の中7月に、参議院選が、日本列島、むなしく駆け巡った

投票行動も5割を切るほどの内容に

自民党は言います?

主権者の信任を得たのでこれからは改憲論を

推し進める方向を打ち出して行きます。。

 これって、民主主義が反映されている内容なんて

とても言えるような結果でないことだけは明らかだ。

戦後二番目の低い投票行動…

これで憲法などとても語れる支持力とはとても言える内容ではない。

与野党の踏もうな国会論戦

大臣たちの失言、相次ぐ不祥事

一党独裁の棒弱ぶじんの政権運営

 これらを許してきたのも選挙行動であり

議員の無能な仕事を憂う前に自己反省と

有権者の後ろ向きな政治姿勢こそ何よりの反省ポイントです。

我々の社会を嘆いたり、政治に失望する前に

我々も成熟した投票行動ができますようにとひたすら願うばかりです。

アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローは、「人間は自己実現に向かって絶え

ず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化しました。

人間は機械ではないので、この図通りにきっちり段階を踏むわけではありませんが、人

間を心理学的に理解するのに役立つ考え方です。低次の欲求から順番に説明していきま

す。

1)生理的欲求

生命維持のための本能的な欲求で、食事・睡眠・排泄などが挙げられます。丸々三日間

飲まず食わずだと人間は理性を失います。そんな状態の人にルール遵守を説いても無駄

でしょう。

2)安全の欲求

事件や事故に巻き込まれない、経済的に安定している、健康状態が良好である、万が一

健康を損ねても社会保障制度により最低限度の生活が約束されている、などが挙げられ

ます。

3)社会欲求と愛の欲求

家族・地域社会・会社などの組織に属して、自分は必要とされているという感覚です。

人間にとって住所不定・無職・天涯孤独という状況は耐え難いものです。

4)承認の欲求

例えばサラリーマンならば、上司から評価されたい、後輩・部下から尊敬されたい、肩

書きや権限が欲しい、などが典型的ですね。この欲求が強すぎて自己中心的な態度をと

り続けると、組織内で疎んじられ、誰からも相手にされなくなります。

5)自己実現の欲求

天職を得て、自分の能力を存分に活かして活躍するという状態です。サラリーマンでは

よっぽど運が良くないと難しいでしょうから、好きなことで独立起業して活躍するとい

うイメージでしょう。

欲求段階説を唱えたマズローによると、5つの欲求すべてを満たした人間には以下の15の

特徴が見られるといいます。(ウィキペディアより)

1.現実をより有効に知覚し、より快適な関係を保つ

2.自己、他者、自然に対する受容

3.自発性、素朴さ、自然さ

4.課題中心的

5.プライバシーの欲求からの超越

6.文化と環境からの独立、能動的人間、自律性

7.認識が絶えず新鮮である

8.至高なものに触れる神秘的体験がある

9.共同社会感情

10.対人関係において心が広くて深い

11.民主主義的な性格構造

12.手段と目的、善悪の判断の区別

13.哲学的で悪意のないユーモアセンス

14.創造性

15.文化に組み込まれることに対する抵抗、文化の超越

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これら15個の特徴には、民主主義社会を機能させるために重要なものがたくさん含まれ

ています。民主主義が根付いた暮らしやすい社会を実現するには、優秀な政治家をたく

さん国会へ送り込める優秀な有権者が育つ必要があります。

実際には政治家の劣化は目を覆うばかりですが、それは、有権者の劣化が原因です。ど

んな搾取政策を取られても諦めるばかりで政治には一向に関心を持たない。社会的弱者

をイジメることで欲求不満を解消する堕落ぶり。上に対して声を上げる勇気も気力もな

い。ウソと偏見の塊でしかない「常識」に流され、問題意識を持てない。目先の損得勘

定に支配され、道徳心もなく、自分の発する言葉に責任を持つこともできない・・・

現在の日本では、民主主義の前提ともいえる上記15個の特徴を身に付けるのが難しくな

っています。それは、低次の基本的な欲求が満たされていないのが大きな原因だと思い

ます。