中学生の税金に対する作文。

   ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 今日は暦の上では大暑

蒸し暑い日も多くありますがクーラーの登場はまだありません。

 山々は、朝霧の中にすっぽりかすんでいます。

 中学生の子供たちの税金に関する作文に触れ

 すっかり気持ちまで浄化されたような気がしている。

 みこちゃんも、義務教育が税金で支えられたお礼に

22年余りゴミステーションの管理を引き受けています。

でもこれも腰痛がひどくなりいつ辞めようかと

様子をうかがっているところがありましたが

下記の作文に触れとっても恥ずかしく

今では、「倒れこむまでやってやるぞ」と、噴気しているところ

大学に勤めていた叔母も

今はすべての役職から解放され、公園の清掃を 早朝

5時から起きて頑張っています。 「90歳」

この元気もボランティアと感謝もしています。

一握りの思いをどこかに届けて人生のエンディングが迎えられたならと

半径1メートルの生活エリアからのほんの少しの恩返し

 社会はお互いを支えあう互助会です。

 国にすがることなく自助努力も自分に戒めているところもないわけではありません。

 政府においても主権者の大切な税金。

優先順位とその必要性をしっかり精査してほしいものです。

そしてそれはしっかり検証こそが大切…

湯水のように使われている税金!

若者にこれ以上の借金だけは追わせてはならない。

 国の安心を 未来の子供たちに引き継ぐことができますように…

中学生の作文に触れ、未来もなかなか頼もしいものと

プラス思考が頭をよぎる。

 中学時代から問題意識を育てることができたなら

素晴らしいとただただエールです。

北海道音更町立下音更中学校3年

以前我が家に数十年前の中学校の英語の教科書があった。その中に日本が行っている国

際協力について書かれている個所があったのだが、特に「help」

と「support」の違いについての話が深く印象に残っている。

発展途上国の人達に直接お金をあげたり何かを作ってあげたりする(=help)こと

は難しいことではないが、それだけでは真の意味で彼らの役には立つことにはならない

。勉強を教えたり仕事のやり方を教えたりして彼らが自分達の力で生活していくための

力をつける(=support)ことこそが大切なのだ。そういう内容だった。

「なるほどなあ!」と、日本の国際協力の考え方・取り組み方に感動した。 平成三〇年

の日本の海外への経済協力費は五〇八九億円。これは一般会計歳出総額の約〇.五%に

当たるそうだ。

この大きな金額に対し、「自分達の税金をなぜ外国にあげなきゃならないんだ?」「外

国にお金を援助する余裕があるならまず国民に還元するべきだ」という意見も多くある

一瞬納得しそうになる。でもそれは、この世界の中で、これまでもこれからも、日本が

どの国からも助けられたことがなく、これからも絶対に他国からの援助を受けない、と

いう状況下でのみ受け入れられる意見ではないだろうか。 二〇一一年の東日本大震災

あの時、日本には世界各国から膨大な数の救援物資や寄付金が届いた。被災地の方々は

どんなにかありがたく心強かったろう。

私自身は被災していないが、海外の方の温かい気持ちに日本人として心から嬉しかった

高額の寄付をしてくれた国のリストに大国と言われる国名が並ぶ中アフガニスタンやセ

ルビア、バングラデシュなど経済的に豊かではない国々の名前がある。日本円で一日の

収入が二〇〇円くらいの国もある。それなのにその収入の半分にあたる金額を寄付して

くれる人達が数多くいたそうだ。そんなことまでしてくれる理由は、どの国も同じだ。

自分達の国が紛争や災害で困難の中にあった時、日本が助けてくれたからだ、と。

日本は壊れた病院や学校や道路を再建するだけでなく、その国で今後も現地の人が困ら

ないように、機械などのメンテナンスや清掃の仕方、維持していくためのノウハウを教

え、現地に根付きちゃんと機能していけるようになるまでしっかり指導する。寄付はそ

んな日本の支援に対する恩返しなのだそうだ。 人は一人では生きていけない、というこ

とは言い尽くされてきた言葉だが、国もまた一国では生きていけない。

「税金」という名のみんなの「思いやり」のキャッチボールは温かく尊い

このキャッチボールがこれからも続くように、私もわずかながらでも貢献していきたい

と思う。

内閣総理大臣

学べる幸せ

つくば市立みどりの学園義務教育学校8年 ガリアンド クリスティー

日本の小・中学生は、学校に通えることがどんなに幸せなことか知っているのだろうか

私はフィリピンで生まれた。十歳の時、日本で仕事に就いた父を頼って、来日した。そ

して、日本の学校に通うことになった。教室に入ると真新しい教科書が机の上に置かれ

ていた。写真やイラストの付いたきれいな教科書に、心がうきうきしたのを今でも覚え

ている。更に驚いたのは、その教科書は私の物になるということだった。

フィリピンでは、公立の学校に通う生徒は教科書を借りて勉強する。つまり、次の年に

は、その教科書を別の人が使うということだ。私立の学校は、教科書を買って勉強する

。だから、日本で教科書を無償で配ってくれるということに驚き、同時にとてもありが

たいと思った。

しかし、十歳の私は日本語が話せなかった。読むことも書くこともできなかった。教科

書に書いてあることが何も理解できなかった。でも、私は、私だけの教科書の内容を知

りたいと思った。だから、一生懸命に勉強した。ひらがなを覚え、テレビや友だちとの

会話で日本語の言葉をたくさん身に付けていった。

教科書に出てくる漢字には、ひらがなでルビをふった。そうして、私の教科書はどんど

ん私だけの教科書になっていった。

今、私は中学二年生になった。(私の学校では、八年生と呼ぶ。)今でも、私の教科書

の漢字には、所々、ひらがなのルビがふられている。そして、知らない言葉が出てくる

と、どんどん友達や先生に聞いて、新しい言葉の使い方を覚えている。そんな私に、友

達が、「なんでそんなに勉強熱心なの。」と聞いてきた。友達は、「勉強って、あまり

好きじゃない。めんどう。」と言った。

彼らは、この当たり前だと思っている日常が、本当はとても恵まれていることを知らな

いのだ。日本の法律と税金が小、中学生の学ぶ権利を保証してくれているのだ。

フィリピンでは、学校に通えない子供も多い。家族のために、田んぼや畑の手伝い、清

掃作業等のアルバイトをするのだ。水道や電気がなく、川の水をくみ、ろうそくで生活

している地区も多い。学校のトイレを使う時は家から持ってきたトイレットペーパーを

使うことも普通だ。

誰もが平等に学ぶチャンスをもらえる日本。それを支えている税金。日本の小、中学生

に勉強できる幸せをもっともっと感じてほしい。そして、家族や多くの人の税金のおか

げで、今の恵まれた生活があるのだと知ってほしい。

私も大人になったら、多くの子供達のため、そして、世界中の子供達が学校に通えるよ

うに、自分だけの教科書を持てるようになってほしい。その手伝いができるような大人

になれるよう、今日も頑張って勉強しよう。

総務大臣

「母が税金を納める日」

高松市立龍雲中学校3年

夏休みの間、私は母と一緒に出勤している。母が勤める会社は子連OKの会社なのだ。

幼稚園児や小学生に混じって経理担当の母の傍らで勉強をしている。 そんな毎日にもす

っかり馴染んだ八月十日、母が 「今日は源泉所得税の納付を忘れんようにせんと。」

と言った。聞くと社長さんや従業員さんのお給料から所得税をあらかじめ差し引いて、

そのお金を毎月一回経理担当の母が税務署に納めているらしい。 「今から税務署に行く

ん?私は会社で待っとったらええん?」 そういう私に母はこう言った。

「税務署とか銀行に行かんでもインターネットで納めることができるよ。」 母はパソコ

ンで、国税電子申告・納税システム(e-Tax)を立ち上げ、納税額を手慣れた様子

で入力し始めた。

「これが済んだら、インターネットバンキングで支払うんよ。」 「ふうん、便利やね。

前は納付書を手書きで作り、銀行の窓口まで行って支払っていたらしい。 「便利になっ

たわ。」

うれしそうに母は言った。

「五十日(ごとおび)ゆうて、五と〇が付く日は忙しいんよ。銀行も混むし。

このシステム使うようになってから気持ちに余裕ができたわ。」

私が物心ついた頃にはインターネットは当たり前のようにあったが、母からしてみれば

それは目を見張るものであり、それは納税の世界でも同じで日々進化をしているらしい

自動車税はクレジットカードで支払えるし、いろいろ便利になったよ。」 と微笑む母

中学生の私が、よりよい生活や教育を受けるためにたくさんの税金が使われていること

は学校で学んだり、身を持って感じてきたが、こんな風に税金が納められていたなんて

、母の仕事場について来なければ知るのはまだ先のことであっただろう。まだまだ知ら

ないことはたくさんあるが、小さい点と点が細い一本の線につながった瞬間であった。

複雑で面倒であった納税の手続きが日々楽になっているということは、それだけ我々に

身近になってきているということだろう。そしてそれは、税金の使い方について一人一

人が今までより考えるきっかけにもなるだろう。私が大人になった時は今よりもっとよ

くなっているだろうか…。いや、よくしなくては!!少しばかり真面目に将来について考

えてみる。夏休みの出勤も悪くないなと思った。

財務大臣

祖父と盲導犬ロボットと税金

学校法人文理佐藤学園西武学園文理中学校1年

僕の祖父は、四十九歳の時に病気で両目とも見えなくなりました。杖や人の肩などの支

えるものがないと、外では安全に歩くことができません。僕は、祖父と年に二回ほど旅

行に行きますが、祖父の手を僕の肩に置いて誘導をしています。近くをトラックが通り

過ぎるたびに、祖父の手にぐっと力が入るのが肌で感じとれます。毎回、僕が学校や家

族の話をして、祖父は最近のニュースなどについて話してくれ、とても楽しい時間を過

ごします。しかし、祖父は僕の顔を一度も見たことはありません。

僕は、小学一年生の頃からロボット教室に通っていて、祖父や、他の目の不自由な方が

より安全に楽しく生活できるようになるのに役立つ盲導犬ロボットを作りたいという夢

を持つようになりました。別れるのが辛くなるから盲導犬は飼わないという祖父に、「

おじいちゃん、僕が将来おじいちゃんの一生の友達になれる盲導犬ロボットを作ってプ

レゼントしてあげるね。」と言ってみた時にとても喜んでくれたことは、今でも忘れら

れません。

僕は今回の租税教室で、税金が一番多く使われているのは社会保障だということを学び

ました。祖父も、障害者年金をいただいたり、杖などの補装具費や住民税の控除を受け

たり、薬や医療費を無料にしていただいたりしており、その一部は税金でまかなわれて

いることを知りました。

「働きざかりの時に働けなくなって収入がなくなってしまい、これからどうしようかと

悩んだけれど、障害者年金や、いろいろな控除を受けられると知って本当に助かったよ

。」と祖父が話してくれました。

祖父が税金に助けられているのも、税金をきちんと払う人がいてこそだと思います。僕

の父は、小さな会社を経営していて、所得税や住民税だけでなく、法人税や関税など様

々な種類の税金を払っていることを、いつも僕や妹に自慢しています。僕の夢を応援し

てくれており、「小さくてもいいから自分自身に誇れる事業を興して、税金をたくさん

払い、社会に貢献できる大人になりなさい。」

と言ってくれます。僕はそんな父を誇りに思います。

日本眼科医会の発表によると、目の不自由な方は年齢とともに増えていき、日本の視覚

障害者の半数は七十歳以上、六十歳以上で合計七十二パーセントを占めているそうです

。これからますます進む少子高齢化社会は、目が不自由なお年寄りが増え、税金を払う

人は減るという社会だと思います。僕は、盲導犬ロボットで目の不自由な方の役に立ち

、税金もしっかりと払って、二つの意味で少子高齢化社会に貢献できる人間になりたい

と強く思いました。

文部科学大臣

「税」で繋がる支援の輪

日高町立門別中学校3年

日本では毎年のようにどこかで大きな災害が起こっている。地震津波、台風や豪雨な

どの影響で、町が破壊されていく。そんなニュースはほぼ毎年見る。

災害は被災者の心を痛め、また、ニュースを見た私たちの心をも痛める。 そんなとき、

ほかの国々から支援物資や寄付金が届けられたニュースや、レスキューチーム、ボラン

ティアなどが被災地に派遣され、捜索活動や救助活動、がれきの撤去作業などを行って

いるニュースを目にする。そういったニュースは私たちを前向きに、明るい気持ちにし

てくれる。

私はこれらのニュースを見たとき、正直、なぜこれほどまで日本に親切にしてくれるの

だろうと思った。支援活動を行った国々はアメリカなどの先進国だけでなく、アジア・

アフリカなどの発展途上国も含まれていたからだ。

その答えは「恩返し」だった。

日本は、私たちがさまざまな場面で払っている「税金」を使って、政府開発援助などと

いった国際貢献を行っているのだ。政府開発援助とは、先進国の政府が発展途上国に対

して技術協力や経済援助を行うことだ。日本はアジアの発展途上国を中心として世界各

国に援助を行っているそうだ。日本の政府開発援助によって救われた国々や、自国の災

害のときに日本の自衛隊に救われた国々が、日本が被災したときに、 「あのときはあり

がとう。」

という意味を込め、日本に多くの支援を行った。それは日本の手助けに対する「恩返し

」だったのだ。

税金がこのような使われ方をしているのは知らなかった。

「消費税なんてなければいいのに。」

と昔はよく言っていた。消費税がなければもう少し安く買える。だがそれは、税につい

て無知であるゆえの考えだった。私たち中学生が直接払っている税金といえば、消費税

くらいだ。たったの八%だが、どこかの国の誰かを救っているのかもしれない。そして

救われた国々が、災害による被害にあった日本を、私たちを救う。税金によって世界各

国が支援活動で繋がっていたことを知り、心を込めて、しっかりと、税金を支払うべき

だと思った。私が大人になったら、困っているどこかの国の誰かのためにも、責任を持

って納税したいと思う。

助け合う心

多賀城市立高崎中学校3年

「私たちの夢は国に税金を納めることだ。」

このセリフについて、あなたならどう考えますか。これは、私が何気なく見ていたドラ

マのあるセリフの一部です。この言葉は、私の「税金」についてのイメージを覆し、私

に「税金」を新たな視点から見つめ直すきっかけを与えてくれました。

ドラマの主人公は、障がい者の自立に生涯をかけて尽力した整形外科医。実在の人物が

元になっています。戦後間もない日本では、障がい者に対する福祉制度はまだ整ってお

らず、社会での扱いも決して良いものではありませんでした。そこで彼は、自ら起業し

障がい者に職場を提供することから始めました。

社会の一員として、平等で正しい扱いを受けること、それは非障がい者と同じように税

金を納め、国をつくっていくことだ、と彼は言いました。納税を権利として捉えたので

す。

私は今まで、「税金」について、「払わされているもの」という感覚で、どちらかとい

うとマイナスのイメージを持っていました。しかし、彼の言葉を聞いて、それは間違っ

ていたことに気づきました。社会の時間に、税金は社会保障や公共事業の経営などに当

てられていることを習いました。どちらも私たちの生活に無くてはならないものです。

学生の私にも、八パーセントの消費税を納められる権利があります。税金について視点

を変えただけで、私も国を支える社会の一員として認められた気がして、私はワクワク

しました。

また、私が税金の大切さを身近に感じたのは、七年前に発生した東日本大震災です。海

岸沿いの祖父母の家は津波で全壊し、私が好きだった町の風景は、震災前の面影すら残

さず消えてしまいました。およそ三か月後、祖父母はみなし仮設に移ることになりまし

た。それまでは親戚の家に寝泊まりしていたそうで、本当にありがたかった、と祖母は

話していました。がれきの撤去や道路の建設も進み、最近は町の様子も、少しずつです

が、震災前の状態に戻りつつあります。あの時、税金が無かったら、今被災地はどうな

っていたのでしょうか。

どこかに住んでいる、私たちと会ったこともないような人たちが払った税金が、復興の

ために使われ、現在こうして私たちが幸せに暮らすことができています。

「納税」のしくみの原点には、誰もが持つ「助け合い」の考えがあったことに私は気が

つきました。

私は今まで、教育費の恩恵を受け、そしてそれは成人するまで続きます。就職したら懸

命に働いて納税し、老年になったら様々な社会福祉サービスを受けることができます。

当たり前のことだけれど、全てが一人一人の努力で構成されているのです。私たち子ど

もは、この仕組みについて理解を深め、後世に正しく残していくことが使命だと思いま

す。

見えないようで、しっかり存在を持って私たちを支えている税金。その恩恵に感謝しな

がら、「助け合う」心を忘れず、きちんと納税して社会貢献できる大人になりたいです

税金が支える夢と未来

庄内町立余目中学校3年

小学校入学を間近に控えた九年前の二月、ランドセル贈呈式で新しいランドセルを贈ら

れた私は、希望に胸を躍らせたことを思い出す。私の住む庄内町では、次代の社会を担

う子どもたちが、健やかに育ち、自分の可能性を最大限に伸ばし、将来のまち・地域づ

くりの礎になって欲しいという願いから、小学校入学前の子どもたちにランドセルを贈

っている。また、地域住人が参画し、中学生夢サポート塾という学習会を開催し、私た

ちの夢を応援してくれる事業も数年前から起ち上がった。このように、私たちが安心し

て学ぶことができる環境を作ってくれることに、両親をはじめ、懸命に働いた納税者の

方々の貴重な税金が使われている。それは、当たり前のことに思われるが、私たち教育

を受けるものにとっては、ありがたいことである。

最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんは、十四才のとき、女性が

学校に行くことを禁じたタリバンに従わなかったことで銃撃された。

彼女の夢は、医者になること。しかし、女性であるがゆえに、その夢は無残にもくだか

れたのだ。世界には、社会的タブーから、教育の権利が奪われ、幼くして結婚させられ

たり、児童労働にかりだされたりする子どもも何千万といる。

また、紛争や貧困などで、何千もの子どもが命を落としている。マララさんは言う。「

教育こそが大きな影響力を与える。」と。

日本は、男女限らずだれでも無料で初等中等教育が受けられる恵まれた環境にある。教

科書の裏表紙に「これから日本を担うみなさんへ期待をこめ、税金によって無償で支給

されている。」という文が記されている。マララさんのように、学びたいという勉強へ

の飢餓感がある人たちにとっては、うらやましい限りだろう。貴重な税金によって支え

られている私たちの学ぶ権利を無駄にしないようにしなければならない。税金の大切さ

を伝えるための仕事につき、外国と日本の架け橋になりたいと思っている。そのために

、勉強にベストを尽くしている。日々学習する中で、新しい発見があると楽しい。自分

たちの夢に向かって後押ししてくれる町の夢サポート塾は、学習塾が近くにない田舎で

は心強い事業でもある。町の貴重な税金が私たちを未来に向かって羽ばたかせてくれる

、そんな環境で学べる自分を幸せに感じる。同時に、庄内町を、日本を支えていくこれ

からの未来は、私たちの世代に託されているという責任を重く感じる。

税金と私の人生

ふじみ野市立葦原中学校3年

私もとうとう人生を左右する、大事な節目を迎えることになった。親や学校の先生たち

と共に、自分にとって、最初で最後の高校進学について考える時期がきたのだ。

両親は私が幼い頃に離婚して、今は母親が女手一つ、中学三年生の私と一つ年下の妹を

育ててくれている。高校進学については、ずっと前から、公立高校を目指していた。大

変な思いをしながらも、ここまで育ててくれた分、必死に勉強して、学費が安く済む公

立高校に入学すると決めていたからだ。憧れの私立高校もいくつかあったが、学費が高

そうという固定観念もあり、なかなか私立高校に目を向けることはなかった。

しかし、中学三年生になり、進路について調べていると、驚くべき情報が見つかった。

自分が志望校として考えていたのが公立高校であったからこそ、その情報は今までの概

念を覆すようなものであり、同時に未来の進路が幅広くなったように思えた。

私はその時、「就学支援金」と「父母負担軽減事業補助金」という二つの制度を知った

「就学支援金」とは、私立高等学校に通う生徒を対象として、所得に応じて、国から支

給される補助金のことである。所得要件といっても、年収約二五〇万円未満から約九一

〇万円未満までという広い範囲で適用され、支給額は違ってしまうが、多くの家庭が利

用することができるのだ。また、私の家庭のように、ひとり親の場合や家計が急変した

家庭は、最大の支援金を受けることが出来るそうだ。

そして、私が驚いたのは、「父母負担軽減事業補助金」の方である。これも主に授業料

の負担・支援等の制度であり、国からの支援金に加え、埼玉県独自の上乗せ補助として

、成り立っていることが分かった。さらに施設費や入学金の免除まで、手厚いサポート

をしてくれるのだ。

国だけではなく、県からの恩恵も受けることになる。そのお金は、やはり税金で賄って

いたのだ。しかし、考えてみると、これらの支援だけでも相当な金額が必要である。莫

大な金額であるが、改めて、教育費という制度に助けられていることを実感し、感謝の

気持ちでいっぱいである。国民から集めた税金は、私たちが幸せな生活を送る為に、多

くのことに使用される。教育費は、受験の近い私にとって、一番身近な税金の存在であ

り、本当に助かっている。

低所得世帯と高所得世帯のバランスをあわせることは、とても難しいことだが、支援金

制度などによる税金の使い方次第で、私たち低所得世帯にとって、有難い存在になるの

だ。また、これから先、人々の生活を向上させていく為に、支援金制度のような税金の

使い方を広めていくべきだと思った。

こんな素晴らしい国に生きていることに私たちは感謝しなければならない。