自死家族からのメッセージ!

       ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 みこちゃんは遺族ではありませんでしたが

職場の知人の自殺に遭遇しやり場のない思い出

どれだけ苦しんだかしれません。来る日も来る日も自責の念の嵐に

不眠は続きやがて事故バランスまで崩れていきました。

これは職責を果たすことでどうにか乗り越えることはできましたが。

自殺された男性は42歳と晩婚で楽しい家庭が気づけたことを

心から喜んでいた矢先、職場に一人いるところにやってきて

いきなり土下座され、多額のお金を都合してほしいと

床に頭を擦り付けて無心され、実情把握もしきれないままに

そんなお金は持ってもおらず理由も聞かないままに丁寧に

お断りするしかありませんでした。

そのお人柄は借金などするような人には見受けられませんでした。

なぜその時の空気が読めなかったのか?

とっても悔やまれてなりません。

それから3日後に職場の屋上から飛び降り自殺されたのです。

昼休みには何気ない会話はしていたものの

決して浸しい間柄ではありませんでした。

だけれどもどれほど悔やみ誰にも語れぬ思いを抱えた日々はそれだけで抜け殻のような

不確かで富裕描写のように自分が自紙に追いやったのではと

攻め続け、半年くらいはどのように暮らしてきたのか記憶さえ飛んでしまっています。

でもないお金を差し出すこともできずかといって

他社に話すこともためらわれました。

知人の自紙においても精神が崩れてしまうのですから

家族の思いはいかばかりかと思います。

 みこちゃんも天国で、自紙に追い込んだ彼にあったなら

でもこれは何度誤っても取り返しのつかない罪深いものでしかありません。

できたなら土下座をして許しを請いたいとは思いますが・・・・!

 自死遺族の約束の向こうにに触れ

家族の長い闘病のたびに寄り添い、ゴールの先が見えない中での

寄り添いの大変さ、本人の心の悲鳴まできちんと受け止めることの困難さを

本には徒労されてもありました。

自死を受け入れてなお生かされる家族のなんと

険しくもあり、まるで九十九おりの坂道にも似た

ような人生を引き受けて生かされる

道筋にも心を寄せたいもの。

うつ病への認識の甘さ

自死の家族のメッセージ。

私の夫は約二年間うつ病を煩い、回復期に二人が暮らしていた部屋

で大量の安定剤とお酒を一度に摂取し、この世を去りました。夫はうつ病になってから

はお酒を一切飲んでいませんでした。安定剤とお酒の大量摂取は、うつ病による発作的

な行為だと私は思っています。

夫の調子が悪くなり、亡くなる前日に私は夫を病院に連れて行きま

した。私は医師に、入院を夫に勧めてほしいとお願いしました。しかし、本人が嫌がり

医師が大丈夫だろうと判断したので、入院せず帰宅しました。私は、夫を入院させなか

ったことを今も後悔しています。

うつ病は、まだ解明されていないことが多いですが、脳の神経伝達

物質の働きが悪くなることで起きると言われています。またストレスなどが引き金にな

る場合もありますが、何も原因がないまま起こる場合もあるそうです。注1

うつ病による希死念虜は、本人の気持ちの持ち方や家族の愛情でも

止めることはできません。主治医も私も夫も、うつ病による希死念虜について認識が甘

かったのだと思います。

私は生きる、そして誰も責めない

夫はやさしくて頼りになり、私にとって一番大切な人でした。夫の

死により私が信じていた全てが崩壊し、私の生きる価値はなくなったも同然でした。し

かし、私が死んだら家族はもっと悲しむ。夫の死を巡り家族が責め合えば、家族はもっ

と不幸になる。だから私は死んではいけない。私の心に誰かを責める気持ちが生まれて

も、それを本人に言ってはいけない、ととっさに思いました。

「一心不乱に泣き、できるだけ自分が安心できる人としか会わない

こと」

若くして配偶者を亡くした友人の言葉に、私は従いました。また、夫

の死のショックから、私自身がうつ病になる可能性もあるので、不眠と体重減少が続く

場合は、躊躇せずに病院に行こうと決めました。

号泣する日々

絶望、悲しみ、後悔、自責の念、怒り、戸惑い、無力感、喪失感に

襲われ、夫の死後約3ヶ月間、私は毎日号泣していました。うつ病を理解しない社会、

医師、病院関係者、家族、友人、私を遺して逝った夫、神、私自身、全てに怒りを向け

ました。

「…すれば良かったのに」「がんばって」「早く忘れて」「立ち直っ

て」「運命だから仕方がない」「ペットや友人を亡くして悲しかったから気持ちがわか

る」「あなたは恵まれている」こうした周囲の人たちの言葉に、私は傷つき、怒り、時

には発作的に死にたくなりました。言った人たちは、悪気はなく私を元気付けたかった

のでしょう。しかし、私に心の余裕はありません。このままでは私と周囲の人たちは傷

つけ合うことになると感じ、心療内科のクリニックに通うことにしました。私の希望で

薬は処方してもらわず、カウンセラーに自分の感情をただ語るだけです。

励ましも慰めの言葉もいらない

周囲の人から言われて傷ついた言葉を、夫の生前私も多くの人に言

っていたことに気付きました。

励ましの言葉は私の感情を否定し、慰めの言葉はその人の想いの押

し付けにしか感じられませんでした。慰めになったのは、私の感情や想いを否定せず、

意見せず、判断せず、評価せず、解釈せず、何かと比較せず、ただ聞いてもらうだけで

す。

家族、友人、自死遺族会、カウンセラー、教会の牧師夫妻、電話相談

に、私は夫への想いと様々な感情を言葉にし、話し続けました。すると、号泣ではなく

静かに涙を流す日が多くなり、泣かない日も増えました。同時に私の生きる価値が再構

築され、周囲の人たちへ改めて感謝の気持ちを持てるようになりました。また、自分自

身と他者への怒りを許しに換えるための努力をしています。しかし、今もふとしたこと

で、悲しみ、後悔、怒りなどの感情が一気に溢れ出ます。決して消えることのないこの

悲しみを、大切に抱えて生きていくつもりです。

夫と伴に

私は、今も夫と繋がっていると感じます。「私も死にたい」と私が

夢の中で泣いていると、「死んで僕が喜ぶと思う?」と夫は言い、「誰のせいでもなく

うつ病だったから仕方がなかったんだよ」と、夫は何度も夢で私に伝えてくれました

命には必ず終わりがきます。私は自分の命を終える日を楽しみにし

ています。それは、死後、夫と再び会えると信じているからです。私は生かされている

限り、その日を大切に生き、うつ病自死を少しでも多くの人々に正しく理解してもら

うこと、遺族支援など、夫の想いと伴にできることをしていきたいと思います。

注1:厚生労働省ホームページ うつ病とは、原因・発症の要因

http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_depressive.html

「約束の向こうに」

  私は、夫との約束「司法試験を受験すること」を心の

拠り所にして、夫が自死した後も、司法試験の勉強をすることで何とか生きてきました

今私は、弁護士として、日々仕事に励んでいますが、夫との約束を果

たしても、私の悲しみや後悔は決して消えることはありません。今なお、夫との約束の

向こう側にある何かを求めて走り続けています。遺された私にできることは、弁護士と

して、自死の問題や自死遺族を取り巻く問題に取り組むことだと思っています。

自死する人を少しでも減らしたい。誰にも、私と同じような悲しみや

苦しみを感じてほしくない。だから、自死がなぜ起こるのか、遺族がどれほど悲しみ悩

み苦しんでいるのか、多くの人に知ってもらいたい。多くの人の理解と協力を得たい。

そのような思いから私が書いた本「約束の向こうに」の最後に、私から皆様宛にお手紙

を書きましたので、そのお手紙をここに掲載させていただきます。皆さまの心に私の願

いが届きますように・・・

  読者の方々へ

どうか、がんばりすぎないでください。

疲れたら、無理しないで、休んでください。

いろんなことを一人で抱え込むこともあるでしょう。

でも、一人で悩みを抱えないでください。

一人で苦しみを抱えないでください。

そして、これ以上、自分を責めないであげてください。

これ以上、自分を傷つけないであげてください。

誰かに、どこかに、助けを求めてください。

あなたの力になる人が必ずいます。

  自死遺族の方々へ

もう自分を責めないであげてください。

許してあげてください。

つらくなったら、助けを求めてください。

誰かを頼っていいんです。

誰かに甘えていいんです。

笑ってもいいんです。

だから、笑うことができるようになったなら、笑ってください。

でも、心から笑えないから、笑ってもどこかむなしくなるかもしれま

せん。

いろんなことを考えると、なかなか笑えないかもしれません。

それでも、笑ってください。

少しずつ、本当に少しずつですが、何かが変わっていきます。

あなたは、幸せになっていいんですから。

亡くなった大切な人のためにも、あなたが幸せになってください。

  自死遺族の周りの方々へ

どうかそっとしておいてあげてください。

けっして、責めたりしないでください。

あなたの優しさで受け止めてあげてください。

怒ったり、泣いたり、不安がったり、いろんな感情をぶつけてくるこ

ともあるかもしれません。

受け止められれば受け止めて、もし受け止められなくなってきたら、

そっと距離をとってください。

立ち直ろうと懸命にもがいているのです。

どうか温かく見守ってあげてください。

 あなたの優しさをみんなへ

「公開自殺会議」で遺族が語ったそれぞれの過去 -

https://toyokeizai.net/articles/-/266547