海峡を挟む国と人。

             ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

大寒中の朝は、大地は大霜です。

アコンカグアの三浦さん、今回にかける準備万端の中での

引き返す勇気にはエールそのものです。

ドクターストップの元断念された有機は素晴らしいものがあります。

 三たびの海峡は胸 痛む思いで読み進めた本でもありました。

 戦後何年たっても戦争の爪痕の決着は隣国ゆえに

ことを複雑に展開しているように思えてなりません。

韓国人元徴用工への賠償支払いを日本企業に命じる判決が、韓国で相次いでいるからです。

 この問題に関連し日本政府は、六五年に実現した日韓国交正常化の際、有償二億ドル、無償三億ドル分を「経済協力」の名目で韓国政府に渡しています。

 この時交わした日韓請求権協定には、「問題は完全かつ最終的に解決」との文言が盛り込まれ、韓国政府も同意しています。

近頃では、韓国は民主化を果たし、市民の声が政治を動かすようになりました。

それが徴用工問題にも反映していきます。

 協定では決着済みでも「未解決」部分が残っているのなら、解決すべきだという考え方です。

 日本においても

 これは日本の捕虜として、シベリヤ抑留者として

戦後厳しい自然界の厳しさの中、サンドの食事にも事欠く中

伝染病、過酷ともいえる労働で幾多のお人が

シベリアで命をおとし手故郷を踏むことも許されなかった

多くの御霊がおられることにも思いをはせたい。

 韓国との歴史認識の相違はあるにせよ

強制労働者として現場にあったお人の

心休まる打開策も欲しいものです。

 戦争は国同士の問題ではありますが

戦地で戦う人は何も知らされていない平民であることだけは確かです。

 今、日韓間ではレーダー照射問題などを巡っても、激しい応酬が繰り返されています。

日本と韓国の一致を見ない戦いは終えることなく激化するばかりです。

これが戦争の終焉を見ない姿です。

日本の未来が平穏を破り9条改憲案を推し進めることは

決してあってはなりません。

日本は唯一被爆国です。

 戦後73年たった今なお、沖縄はまるで戦争の終わりがないも同然です。

  みたびの海峡のあらすじ

着いたのは造船所ではなく、北九州にある炭鉱だった。

 本書『三たびの海峡』は、朝鮮人の強制連行を主人公の河時根を通じて描いている。日本でいい仕事があるからといわれ、また誘拐同然のやり方で朝鮮人を無理やり日本に連れてきた。その数は百数十万人。彼らは炭鉱など危険な場所での仕事に使われた。

 本書は、その朝鮮人が強いられた奴隷労働の実態を正確に描いている。彼らは落盤に脅えながら1日15時間も労働させられた。粗末な食事のためにやせ細り、病死する者もいた。

 日当は2円ということになっていたが、食費などの必要経費を引かれ、会社が故郷への送金と貯金に回すという名目で、本人たちに現金はめったに与えられなかった。

 河時根は仲間と脱走を計画したが、事前に発覚し拷問を受けた。2人が死んだ。

 また、戦後の状況も記述している。終戦直後、河時根は日本人女性の千鶴を連れて故郷に帰った。しかし、故郷は彼女ばかりか、河時根さえも受け入れなかった。同胞から裏切り者と見られたのだ。

 それから四十数年。河時根は実業家として成功を収めた。そこに、日本に住むかつての仲間から手紙が来た。そして、三たび海峡を渡ることになる。

 海峡をはさむ国と人 週のはじめに考える(1月20日

     わが心のエッセンス。

.滅びる原因は、自らの内にある

http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2019012002000110.html