メモ人生は我が身を磨く宝。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 いつ何時だってメモることの大切さは仕事を

してきた人にとっては必要アイテムです。

 たとえテレビを見ていて記憶に止めおきたいことなども

メモを習慣にしたいものだ。

 ばばメモも、一日の作業効率までもわかろうというもの!

これも脳トレ化も!

病気年齢が女性で12年平均とか。

一年でも多く健康年齢でいたいものです。

近頃ではそこに置いたものさえ忘れるのは当たり前。

これもあの世に分割して送られているのかもしれませんね「トホホ」

メモルだけで気持ちがシャキッとします。

仕事等の依頼を受けた時やアイディアを思いついた時、あと回しにせず、まずはその場

でメモを取る習慣を付けたいものです。そのためには、デスクの上にメモとペンがすぐ

に取り出せるように、まだ移動中でもすぐにメモとペンが取り出せるようにしておく、

という工夫も必要となります。

 報告書を作成する際も、メモ一つあるのとないのとでは、その作成時間に大きな差が

生じます。メモがあることで報告書作成のヒントが得られるため、業務効率アップのた

めにも、必要不可欠の存在と言えます。

 中には暗記力に自信がある方もおられるでしょうが、相手を安心させるという観点、

またその後の業務効率を考えれば、どんな時でもメモは必ず取るようにするのがオスス

メです。どんな時でもスグにメモが取れるように、日ごろから準備はしておきたいもの

ですね。

野村克也「メモを取る習慣が弱者を強くする」 -

メモによって一軍定着かつて私が著した『野村ノート』(小学館)は、50年にわたる野

球界での生活の中で蓄積してきた私なりの考えを1冊にまとめたものだ。実はこの本のベ

ースとなったのが、現役時代から私が毎日のようにつけてきたいくつもの「メモ」であ

る。

京都の峰山高校から契約金なしのテスト生として南海ホークスに入団したのが1954(昭

和29)年のこと。プロ1年目は代打などで9試合に出場したものの11打席ノーヒットに終

わり、2年目も一軍に上がれないままファーム暮らしで終わってしまった。

「来年こそクビになるのでは?」そんな不安をつねに抱えていたが、努力だけは怠らな

かった。試行錯誤を続けながらほかの選手の3倍、いや4倍は努力していたと思う。その

結果、私はプロ3年目にしてようやく一軍に定着することができた。

私がメモを取るようになったのはちょうどこの頃のことだ。

メモを取るようになったのは誰かの助言などがあったからではなく、あくまでも自主的

に始めたものだった。私は頭が悪いうえに、人一倍不器用である。そんな私が相手チー

ムの打者や投手の情報を頭に入れ、攻略の糸口を見つけていくにはメモを取るしか方法

がなかった。そんなわけで、生きていくうえで必要だったから、私は自然とメモを取る

ようになったのである。

ロッカールームなどで私が始終メモをつけているものだから、周囲の人たちは私を「メ

モ魔」と呼んだ。メモしていたのは、主に相手打者の特徴(長所・短所)である。試合

のあった日はロッカールームや帰りの移動バスの中で、その日対戦した打者の対戦結果

をひもときながら、その打者の長所(好きな球種、コースなど)や短所(苦手な球種、

コースなど)を記していった。なぜヒットを打たれたのか、あるいは抑えることができ

たのかを考え、それらを克明にメモし、家に帰ってからそれらをノートにまとめた。

人間とは不思議なもので、1晩経つと前の日にあった細かいことのほとんどは忘れてしま

っている。私の場合、1試合マスクを被れば、どんなに少なくても約30回は相手打者と対

戦するわけで、その1打席1打席、1球1球を毎日脳に記憶し続けることなど到底不可能で

ある。だから私は、その日あったことはその日のうちに必ずメモするようにしていた。

夜中、メモを書き記しているうちにゲーム中の興奮がよみがえって眠れなくなってしま

い、気がつけば夜が白々と明けていたなどということもしょっちゅうだった。

毎日毎日、ちょっとずつメモを取っていく。これは実に地道な作業であり、根気を要す

ることだ。でも、こういった小さな積み重ねがあったからこそ、私は後に選手として301

7試合に出場することができ(日本プロ野球史上2位)、さらに監督として通算1565勝(

同5位)という成績を収めることができた。

メモは学びの宝庫だ

3年目に一軍に定着してからというもの、私はシーズン中はメモを取り続け、就寝前にノ

ートにまとめ、その積み重ねによって正捕手の座を獲得することができた。しばらく経

ってから以前書いたメモを読み返してみると、「あ、こんなことがあったのか」とか「

この時の自分はこんなことを考えていたのか」などと改めて気づくこと、反省すること

が出てきたりするから、そういった意味でもメモは「学びの宝庫」であるといえるだろ

う。

思えば学生時代、授業中に取っていたノートこそ、学びの原点である。私はそれほど優

秀な生徒ではなかったので、ノートをこまめに取るようなタイプでは決してなかった。

でも、大人になり、プロの世界に入ってから始めた「メモを取る」という作業はさほど

苦ではなかったし、メモを取れば取るほどその大切さを思い知った。

メモが学びの宝庫であることは、キリスト教の『新約聖書』や儒家の祖である孔子の残

した『論語』といった、先人たちが残してきた偉大な書物を見ても明らかである。『新

約聖書』は、イエス・キリストが布教活動の中で発した言葉を弟子たちが一冊の本にま

とめたものであるし、『論語』も孔子がその弟子たちと交わした問答が記録されている

。『新約聖書』は2000年、『論語』は2500年の歳月を経てもなお、人々の間で読み継が

れているのだから、私はその事実を目の前にして、メモの大切さを改めて思い知るとと

もに、メモが学びとなり、人を育てるのだと確信している。

現役時代、ほぼ毎日メモを取り続けていた私だが、ではいったいどのようなメモを取っ

ていたのか、ここで具体的にご紹介したいと思う。

先述したように私がメモしていたのは主に相手打者の長所、短所、そして投手のクセと

いったものである。とくに「投手のクセ」は短期間で変わる(その投手がクセを見破ら

れていることを察し、フォームを変える)ことが多く、メモを見直してはその都度、変

更点を書き込むようにしていた。

ある投手のクセとして当時の私はこんなことを書いている。

ワインドアップで帽子のマークが見えないとストレート、見えるとカーブ。

ワインドアップとは、投手が投球動作に入る前に両腕を頭の上に掲げるフォームのこと

で、この時、ボールの握り方によって両腕の開き具合にちょっとした差が出る。私はそ

ういった投手のクセに気づくたび、メモを取るようにしていた。ちなみにその投手に関

しては後日、メモに赤字で「ワインドアップでのクセは修正されている」と記している

。このように私は投手のクセの変化を見逃さないよう、つねに細心の注意を払って観察

し、新しい情報を得るとすぐに書き直していた。

投手のクセはフォーム以外にも、捕手の出したサインにうなずくときの「うなずき方」

などにも表れた。元読売巨人軍西本聖投手は切れ味鋭いシュートで打者を打ち取る好

投手だったが、その球種に人一倍自信があるものだから捕手がシュートのサインを出す

といつも以上に深くうなずくことが多かった。

プロセスを大事にする人はメモを残す

投手によっては自分が不得意な球種、あるいはその日の調子がイマイチな球種を要求さ

れた際に「自信のなさそうなうなずき方(あいまいなうなずき方)」をする投手もいた

。私は肉体的な変化に加え、そういった「投手の性格」も把握しながらクセを見抜くよ

うにし、それを毎日メモしていた。

手前みそだが、私は投手のこうしたさまざまなクセを見破るすべに長けていたのだと思

う。だからこそ、戦後初の三冠王や通算本塁打657本、通算安打数2901本(ともに歴代2

位)という好成績を収めることができたのだろう。

ヤクルトスワローズで監督をしていた時の正捕手の古田敦也、さらに楽天イーグルス

代の正捕手・嶋基宏、この2人に私はいつもベンチで語りかけていた。守備から帰ってき

た彼らに対し、「あの時投げさせた球種、コースの根拠は何や?」と。

捕手が配球を考えるとき、選択肢は大きく分けると次の形になる。

・高めか??低めか?

・ストレートか??変化球か?

・ストライクか??ボールか?

捕手が「投手に何を投げさせるか?」を考えるのは、これらを組み合わせた16種である

。ゲームはいま何イニング目か??点差は??ボールカウントは??アウトカウントは??

さらにその打者は前の打席でどのような対応をしたか??あるいは前の投球にどのように

対応したか??ベンチからのサインは??捕手はそういったことをすべて考慮したうえで

、投手に「次はこのボール」とサインを出すわけで、そこには確かな根拠がなければな

らない。

だから私が古田や嶋にその根拠を問うたとき、彼らが「直感で……」とか「何となく…

…」というような返答をしてきたときには「何を言っとるんだ!」と叱りつけることも

たびたびあった。

結果よりもプロセスが大事

私は現役時代から捕手としてつねに「結果よりもプロセスが大事」と思ってやってきた

。適当に出したサインで相手打者を抑えたとしても、次に生かすことのできない根拠な

き配球では何の意味も持たない。根拠のある配球なら、たとえ打たれたとしてもその失

敗を次に生かすことができる。

これは野球に限らず、いろいろな仕事においても同じことが言えるのではないだろうか

。「結果を出せば何をしてもいい」とばかりに仕事をしていても、そのような適当なや

り方では長く結果を残し続けることは決してできない。

プロセスを大切にしたいなら、常日頃から「〇〇とは?」と問題意識を持って考え、自

分なりの答えをメモし続けることが重要である。

毎日、何でもいい。「この仕事の意味は?」「利益を上げるには?」「どうやったら相

手に喜んでもらえるか?」そういったことを問い続け、自分なりの答えをメモしてみた

らどうだろう。同じ質問でも、時が経てば答えが変わることもある。その変化を「自分

の成長」として確認できるのも、メモの大きな利点といえよう。

長く結果を出し続けている人、あるいは社会から評価される成功者たちは皆つねに「〇

〇とは?」と根拠を問い続けている。皆さんにもぜひ、そんな「プロセスを大切にする

生き方」をして             ほしい。