労働者が労働者としての扱いが期待されたい!!

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 過労死防止法は制定されたものの、日本にはブラック企業

沢山あり大手企業においてもその過労策はといえば

法律の網の目をくぐる企業も少なくはなく

幸せを求めて労働してもその果実に浴することなく

過労死、うつ症などの限界的労働はやむとは思えず

当事者が声を上げ続ける必要性は

これからの課題として、法に守られていたつもりが

そうでなかった事例はこれからも検証し続ける

国民の目の協力は大切ともいえる。     

 不眠不休のビジネスモデルを労働者自身もnoといえる職場に

ろうどうしゃじしんもこころがけるひつようもあるのではないでしょうか?

過労死等防止対策推進法(いわゆる「過労死防止法」)が平成26年11月1日に施行されま

した。 この過労死防止法により、今後過労死についてどのような対策が講じられること

過労死の問題に詳しい関西大学森岡孝二教授によれば、働きすぎに起因する過労死と

いう言葉が広く使われるようになったのは1988年から。日本の状況が欧米に伝わり、海

外でも「KAROSHI」で通じるほど大きな社会問題となって四半世紀が経つというのに、過

労死はいまだ後を絶ちません。過労による精神疾患や若者の過労自殺が増加するなど、

事態はむしろ深刻化しています。

厚生労働省の調べによると、2012年度に長時間労働などで脳・心臓疾患を発症し、労災

認定を受けた人のうち、死亡者は123人。うつ病などの精神障害で労災認定された人のう

ち、自殺者(未遂を含む)は過去最多の93人にのぼりました。

労働者が会社に、労働条件や職場環境の改善を申し出るのは容易ではありません。また

個々の事業者も、企業間競争が激化するなか、自社だけを改善するのは難しいと二の足

を踏みがち。国が主体となって総合的な対策を講じなければ、過労死や過労自殺の広が

りに歯止めをかけることはできない――かねて「過労死防止法」制定の必要性が叫ばれ

ていたゆえんです。

2011年11月には、過労死遺族や支援する弁護士らの呼びかけで過労死防止基本法制定実

行委員会(略称:「ストップ!過労死」実行委員会)が結成。法律の制定を求める100万

人署名の運動が展開され、政治を動かすきっかけとなりました。13年6月には超党派の議

員連盟が発足し、同年12月に野党共同提案の形で法案を提出。与党・自民党の修正を経

て、現在開会中の通常国会で成立する見通しです。

同法の最大のポイントは、過労死の防止対策を効果的に進める責任が国にあることを、

初めて明記した点にあります。国が取るべき対策としては、過労死の調査研究や国民へ

の啓発、相談体制の整備、過労死問題に取り組む民間団体への支援などが盛り込まれ、

調査研究や取り組みの結果を毎年、報告書(白書)にまとめることも義務付けました。

また、労働者や経営者の代表、専門家、過労死遺族から成る「過労死等防止対策推進協

議会」を厚労省に設置。法案成立を受けて、具体的な防止策を盛り込んだ過労死防止大

綱の検討を進める運びとなっています。

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「今も名を呼んでます」 高橋まつりさん母、命日に手記 (12/25)

 広告大手、 電通の新入社員で3年前のクリスマスに過労自殺した高橋まつりさん(当

時24)の母幸美(ゆきみ)さん(55)が、まつりさんの命日の25日にあわせて手

記を公表した。「長時間労働パワハラがなければ、(まつりさんは)今も元気で働き

、大声で笑っていたはずだ」とし、「大切な娘を守ることができなかった私の苦しみは

消えることはありません」とつづる。

 来年4月からは順次、労働時間規制の強化と緩和の両方が盛り込まれた働き方改革

連法が施行されるが、幸美さんは「過労死、過労自殺を防止するには改革とはほど遠い

もの」だと指摘。「すべての業種職種で長時間労働やハラスメントをなくすような法改

正や取り組みがなされることを望みます」と訴える。

 まつりさんの死が一つのきっかけとなり、長時間労働の是正に向けた取り組みを進め

る企業も出ている。そんな社会の変化を感じつつも、「世界がどんなに変わろうとまつ

りの苦しみは消えることはなく、まつりは人生をやり直すことはできません」と記す。

 幸美さんは今月、厚生労働省の過労死等防止対策推進協議会の委員に就任した。「ま

つりと同じ苦しみを持って生きる人をなくすため、過労死・過労自殺をなくすため、微

力ながら声を上げ続けていく決意です」と、手記をしめくくった。(松浦祐子)

高橋まつりさんの母、幸美さんが公表した手記(全文)は次の通り。

まつりの命日を迎えました。去年の12月25日クリスマス・イルミネーションできらきら

している東京の街を走って、警察署へ向かいました。嘘であってほしいと思いながら・

・・。前日までは大好きな娘が暮らしている、大好きな東京でした。あの日から私の時

は止まり、未来も希望も失われてしまいました。息をするのも苦しい毎日でした。朝目

覚めたら全て夢であってほしいと、いまも思い続けています。

まつりは、あの日どんなに辛かったか。人生の最後の数か月がどんなに苦しかったか。

まつりはずっと頑張ってきました。就職活動のエントリーシートの自己PRの欄に、「逆

境に対するストレスに強い」と書いていました。自分が困難な境遇にあっても絶望せず

あきらめないで生きてきたからです。

10歳の時に中学受験をすることを自分で決めた時から、夢に向かって努力し続けてきま

した。凡才の私には娘を手助けできることは少なく、周囲の沢山の人が娘を応援してく

れました。娘は、地域格差・教育格差・所得格差に時にはくじけそうになりながらも努

力を続け、大学を卒業し就職しました。

電通に入ってからも、期待に応えようと手を抜くことなく仕事を続けたのだと思います

。その結果、正常な判断ができないほどに追い詰められたのでしょう。あの時私が会社

を辞めるようにもっと強く言えば良かった。母親なのにどうして娘を助けられなかった

のか。後悔しかありません。

私の本当の望みは娘が生きていてくれることです。まつりの死によって、世の中が大き

く動いています。まつりの死が、日本の働き方を変えることに影響を与えているとした

ら、まつりの24年間の生涯が日本を揺るがしたとしたら、それは、まつり自身の力かも

しれないと思います。でも、まつりは、生きて社会に貢献できることを目指していたの

です。そう思うと悲しくて悔しくてなりません。

人は、自分や家族の幸せのために、働いているのだと思います。仕事のために不幸にな

ったり、命を落とすことはあってはなりません。まつりは、毎晩遅くまで皆が働いてい

る職場の異常さを指して、「会社の深夜の仕事が、東京の夜景をつくっている」と話し

ていました。

まつりの死は長時間労働が原因であると認定された後になって、会社は、夜10時以降消

灯をしているとのことですが、決して見せかけではなく、本当の改革、労働環境の改革

を実行してもらいたいと思います。形のうえで制度をつくっても、人間の心が変わらな

ければ改革は実行できません。

会社の役員や管理職の方々は、まつりの死に対して、心から反省をして、二度と犠牲者

が出ないよう、決意していただきたいと思います。そして社員全ての人が、伝統を重ん

じることに囚われることなく、改善に向かって欲しいと思います。日本の働く人全ての

人の意識が変わって欲しいと思います。

     ◇

 まつりの幸せが全て奪われたクリスマスの日から3年が過ぎました。

 あの日までの24年間まつりの幸せが私の幸せでした。

 まつりと一緒に見る空の青、山の青、海の青、花の色、すべてが輝いていました。

 生まれる前から慈しみ育てた、自分の命より大切な娘に先立たれた悲しみと苦しみは

言葉では言い表せません。

 まつりのいない今でもまつりのことばかり思い、まつりの名を呼んでいます。

 ちいさい頃から平凡な私を超え、自分の人生を自分で選び懸命に生きてきたまつり。

 電通での長時間労働パワハラがなければ、今も元気で働き、好きな場所へ行き、美

味(おい)しいものを食べ、大声で笑っていたはずです。

 いつものように「お母さん大好き」と言って抱きしめてくれたはずです。「どんなこ

とがあっても大切な娘を守る」それができなかった私の苦しみは消えることはありませ

ん。

 電通は、まつりの生まれた年に社員の大嶋一郎さんが亡くなり「不幸な出来事が二度

と起こらないよう努力します」と誓いました。しかしまつりの命が犠牲になりました。

 電通は再び労働環境の改革を誓いました。

 何十年も放置されていた大企業での取り組みは大規模なシステムの導入や業務の改善

と適切な人員の配置、社員教育、かかる費用は膨大なものになるでしょう。

 不眠不休で命を犠牲にするビジネスモデルが異常で間違っていたと言う意識の改革が

必要なのです。会社も社員も非常識な文化や成功体験を捨て改革の意識を共有して本気

で取り組み、電通単体でだけでなく電通グループ全体で改善を行い、犠牲者を二度と出

さないよう本気で取り組んでほしいと思います。

 昨年電通労働基準法違反で罰金50万円の有罪判決を受けましたが、上司に関して

は不起訴処分になりました。私は検察審査会に申し立てをしましたが、今年7月に不起

訴相当が決定しました。他の管理職も同様な労務管理をしていてひとりだけ処分すると

不公平になるからと言う理由がありました。サービス残業も深夜労働も労基法違反もみ

んながやっているから処分されないと言うのは納得できません。

 過労死を防止するためには労働基準法違反の罰則を強化する法律の改定が必要だと思

います。

 働き方改革関連法が今年6月に成立し来年4月から施行されます。過労死、過労自殺

を防止するには改革とは程遠いものだと思います。すべての業種職種で長時間労働やハ

ラスメントをなくすような法改正や取り組みがなされることを望みます。

 人手不足や経済発展や国民的イベントが人の命を大切にしない理由として許されては

いけません。人の命は人件費と言うコストではありません。経営者や労働者、国民全て

の人が意識を変えなければいけません。

 日本の社会全体で働く人の命と健康が守られることを望みます。

 まつりの死から働き方が変わった職場があると聞いています。

 世界がどんなに変わろうとまつりの苦しみは消える事はなく、まつりは人生をやり直

す事はできませんが、まつりと同じ苦しみを持って生きる人をなくすため、過労死・過

労自殺をなくすため、過労死等防止対策推進協議会委員としても微力ながら声を上げ続

けていく決意です。