気が付けば同町世界のSNSのとりこに・・・!

     ご機嫌いかがでしょうか。

視界ゼロのみこばあちゃんです。

 今やSNS世界に参加できてない人は

貴重な存在かもしれないですね♪

人と対峙するよりすまほがよい!

 仮想世界の中で満たされるなんてあまりにもさみしすぎます。

 同町圧力の中に身を おけることは

限りない安心が得られるのだろうか。

実はそこは本物に見せかけた同町圧力の世界がSNSではないのか?

ばーば的には、単なる仮想世界ではないか

なんて思えて夢中になっている人が

不思議でなりません。

いくら事故が起きてもすまほは友達よりも大切なのかしら?!

スマホは自分の気持ちを埋めてくれるツールでもあり攻撃対象にも

いつだって変身してしまいます。

SNSにはハートなんてありはしません。

この度作家の

本谷有希子さんが

SNS減少を題材に書き下ろしたものが

芥川賞作品になってもいます。

「なるほどね」と感心させられました。

そんなあなたも傍から見るとSNS中毒に片足突っ込んでいるのかもしれません。

自分は大丈夫だと決めつけずに、フラットな目線でSNS中毒にはどのような特徴があ

るのか見ていきましょう。

1:暇があればSNSを開いている

現代人の多くは、「電車などでの移動中にスマホ、人と待ち合わせ中にスマホ、休憩中

スマホ」と少しでも暇があればスマートフォンを操作している人がほとんどです。

若者だけでなく、中年のおじさんやおばさんもみんな何かとスマートフォンを見ていま

す。

電話をしている人やメールやラインなどのメッセージのやり取りをしている人もいます

が、中にはゲームやSNSなどをする人も少なくありません。

もしこのような空き時間に何かとSNSを開く習慣がある人はSNS中毒の可能性があ

ります。

SNSを使うのは人の投稿などを見るだけと言う人もいますが、SNS依存になると自

分の投稿に反応がないかチェックしたりするだけではなく、友人の投稿に逐一反応する

ようになったり特に何かをするわけではなくてもSNSを覗くようになっているとSN

S依存になり始めているのではないかと思います。

2:周りの人がどのような生活をしているのか気になる

周りの人の生活などを気にする人は、なんとなく自分の生活が満たされてないような感

覚を持ちます。

そのため、自分がおかしいのか普通なのかをSNS上にある友人などの投稿を見る事で

知ろうとします。

このような人は自分の幸せがよくわかっていないことが多いように思います。

人が良いと思う事は良い事だと思い込んでいるため、それを真似すれば自分も満たされ

るのではないかと考えるのです。

このタイプの人が参考にするのが幸せ自慢型の投稿です。

みなさんもSNSで見たことがあると思いますが、恋人とイチャイチャしている写真を

アップしたり、旅行など普段と違うときの写真などを投稿します。

これがエスカレートしていくと芸能人のような自撮りをして投稿したり、おいしそうな

料理などの写真を投稿し、グルメリポートのような投稿や、外出して充実しているよう

に思われたい、あるいは自分でそう思い込みたいのか、SNSに投稿するために行動し

ているとも言えるような行動をするようになってしまいます。

3:SNSに投稿して反応が気になる

SNS依存のほとんどが投稿してから友人などからの反応が気になると言う事です。

私は以前フェイスブックを仕事で利用していた事があり、フェイスブックの依存なら経

験があります。

いいね!の数もそうですが、友人の数なども多ければ自分が人気者になったような気分

を味わえ、大げさかもしれませんがまるで芸能人になったような気分を味わえたり、自

分の投稿にいいね!やコメントが多数寄せられる事が嬉しく幸福に感じるなどの依存が

あったと今は認識しています。

依存している時はとにかく投稿した後の通知が来ることが嬉しく、反応がたくさん返っ

てくるにはどうすればいいのかなどを考える時間もありました。

しかし仕事を辞めてから、むしろ途中から自分でも何となく気が付いていたのかもしれ

ません。

それからはぱったりやらなくなりました。

一度離れてみて思ったのですが、SNS上でのつながりなど薄っぺらいもので、いいね

!が多いからと言って人気者なわけでも良い情報を与えているわけでもない事がわかり

ました。

私自身もそうであったようにいいね!は本当にいいと思った時だけにするものではなく

て、いいね!を付けることが相手への配慮になってしまっていたり惰性で取りあえず付

けとけば角が立たないからしていた部分もあるように思います。

     産経よりの引用です。

本谷有希子さん SNS社会の焦燥を描く 芥川賞後初の作品集「静かに、ねぇ、静か

に」 

 情報化社会の富を満喫する私たち現代人の、内なる悲鳴が聞こえてくる。本谷有希子

さん(39)が芥川賞受賞後初の作品集『静かに、ねぇ、静かに』(講談社)で描くの

は、写真共有サイト「インスタグラム」を始めとするSNS(会員制交流サイト)に翻

弄される人々。コミカルで皮肉が効いていて薄ら寒さも残る3編が並ぶ。(海老沢類)

                  ◇

 「私、SNSには疎いほうで…」と本谷さん。ところが昨年、友人との海外旅行で写

真や動画を共有する楽しさを知った。

 「実際に景色を見る時間より、そこで撮った写真をスマホで見る時間のほうが長くて

、しかも楽しかった(笑)。これって何かがねじ曲がっているし面白い。その違和感が

書く動力になったんです」

 同調圧力

 収録作「本当の旅」に出てくるのは、マレーシア旅行に来た40歳前後の仲良し男女

3人組。観光名所の洞窟やモスクを訪れ、屋台村で食事をしても満たされない。でも撮

った写真を共有すると、ひとごとのように「楽しそう」と言ってホテルのベッドで見入

る。無料通話アプリで常に陽気な会話を交わし、ポジティブ思考を忘れない。〈自由で

心地いいヴァイブレーション〉でつながる3人の、どこか浮遊感のある旅が軽快なタッ

チで紡がれる。

 「彼らを結ぶのは感覚を共有できる安心感。その関係性は私にはもろく見えてしまう

んです」。3人は写真に写り込んだ嫌な現実は画像編集機能で加工してすかさず排除す

る。そして楽しさだけをシェアし続ける。そんな彼らに終盤、理解が及ばない「本当の

他者」と向き合わざるを得ない不穏な出来事が降りかかる。「現実を好きなように彩っ

て充実することだってある。でも自分たちの世界から他者を消去して、小さな集団とな

ることで今度は同調圧力に捕まってしまいますよね。似た価値観だけで周囲を固めるこ

とには強さと弱さがある」

 ネットショッピングにのめり込み、夫にスマホを没収される主婦。自分たちの不遇ぶ

りを象徴するグロテスクな動画を公開しようとする夫婦…。ほかの2編を彩る人々の言

動もまたおかしく、痛々しい。ユニークな単行本のタイトルと相まって、SNSを巧み

に利用しているつもりでいつしか振り回されている現代人の焦燥が伝わってくる。

 「『SNSがあるのが当然』な世界で、どんな心象風景が生まれるのかな?って思い

があったんです。私も渦中にいるから批判したくないけど、怒りのようなものもある。

(情報のやり取りが)にぎやかすぎるよって。それが、やりきれなさや不気味さとなっ

てにじみ出ているかもしれない」

 視野広く

 若者の歪(いびつ)な自意識をねちっこく描いて注目されてきたが、一昨年の芥川賞

受賞作「異類婚姻譚(いるいこんいんたん)」では夫婦の不思議さをシュールにつづっ

てみせた。結婚、そして今年3歳になる長女の出産といった転機を経て作品の幅も広が

る。

 「個人的なことを離れ、今の『社会』について書くのはたぶん初めて。狭かった視野

が広く抜ける感じがしたんですよね。登場人物に思い切り意地悪になれるのも、すごく

気持ち良かった」。新たな鉱脈との出合いを喜ぶように破顔した。

                  ◇

【プロフィル】本谷有希子

 もとや・ゆきこ 昭和54年生まれ。平成12年に「劇団、 」を旗揚げ。主宰として

作・演出を手がけ岸田國士戯曲賞などを受賞。小説では23年に『ぬるい毒』で野間文

芸新人賞、26年に『自分を好きになる方法』で三島由紀夫賞。28年に「異類婚姻譚

」で芥川賞。ほかの著書に『嵐のピクニック』など。