墓じまいは時代の要請かも。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 お寺に近い山間地域には、彼岸参りの車、お寺の鐘も

ひっきりなしに鳴っていたように思いますが

残念ながらその風景は遠いい過去のものとなってしまいました。

 田舎にしては多くの檀家を抱えていましたが

近頃では墓じまいをする人も少なくありません。

墓守は草取りと共に年寄りには大変でもあるし都会の子供が

規制することも少なくなりさみしい限りです。

 これからは墓を持たない時代の始まりになることでしょう。

 昭和の中期のころは霊園が新聞広告を賑やかしていた時代も

今は幻となってしまいました。

     新聞からの引用です。

広がる「墓じまい」 少子高齢化や家族の関係希薄化で、新規申し込みの10倍 (2018

年9月22日 18:45)

 自分や家族らの墓を撤去して寺などに返還する「墓じまい」の動きが相次いでいる。

墓を新たにつくる希望者の約10倍に上る地区もあり、霊園などからは運営への影響を

懸念する声も出ている。家族の形が多様化する中、少子化や血縁関係の希薄化で誰にも

墓を託せなかったり、家族の手間や経済面の負担軽減を考えたりして決断に至るケース

が多いという。23日はお彼岸の中日。墓を近隣に移す「改葬」や遺骨をまとめる「合

葬(がっそう)」、ビル型の納骨など、新たな弔いの方法を模索する人も増えている。

 大阪府北部の箕面(みのお)市、茨木市、豊能(とよの)町にまたがり、府内最大の

約2万4千区画を有する「大阪北摂霊園」。昭和48年以降、近隣のニュータウン住人

を中心に申し込みを受けてきたが、昨年度は新規の墓設置の申し込みが約30件だった

のに対し、墓じまいの申し出は10倍近い286件となった。「この状況が続けば、運

営に影響も出かねない」と、霊園を運営する大阪府タウン管理財団の担当者は懸念する

。墓じまいはこの10年間で、約1400件に達しているという。

 遠方にある祖先の墓を近くの場所に移すなどの「改葬」も増えており、厚生労働省

衛生行政報告例によれば、平成28年度の全国の改葬件数は約9万7千件で、5年前か

ら約2万件も増えた。

× × × 

 秋田市は今春、住民の悩みの深さを目の当たりにした。多くの人の遺骨をまとめて埋

葬する「合葬墓」(1500体分)の利用者を募集したところ、希望者が殺到。利用枠

は即日、埋まった。

 初期費用1万7千円以外にお金はかからず、埋葬後は管理を委託できる。こうした条

件も多くの人をひきつけた要因とみられるが、同市の担当者は「希望者から聞こえてき

たのは『自分の墓を託す人がいない』『子や孫に負担をかけたくない』といった切実な

声だった。合葬墓の需要がこんなに高いとは」と驚く。今後、さらに1500体分の合

葬墓を整備する方針という。

 長野県小諸(こもろ)市は、合葬墓の永代埋葬権をふるさと納税(24万円)の返礼

品としている。2月の受け付け開始から寄せられた問い合わせは約400件。市の担当

者は「すでに27人の申し込みがあり、その約7割は東京都や埼玉県などの首都圏から

のものだ」という。

× × × 

 大都市圏でも新たな弔い方法が模索されている。東京メトロ千代田線などが走る町屋

駅(東京都荒川区)から徒歩数分のところに、ビル型納骨堂「東京御廟(ごびょう)」

がある。

 外観は白い5階建てビルだが、室内は仏壇が置かれて静謐(せいひつ)な雰囲気が漂

う。参拝所でICカードをかざすと機械が作動。扉が開き、故人の遺骨が墓石に納めら

れた形で運ばれてくる。傍らにはデジタル写真の遺影、花も飾られていた。「老いが進

む中、通いやすい場所に祈りの拠点があることは重要。しっかりと管理してくれること

もありがたい」。父親のお参りにきていた葛飾区の男性(61)は満足げに笑った。

 運営する町屋光明寺の大洞龍徳(おおほら・たつのり)住職(48)は「屋外のお墓

と同じようにお参りにきてもらい、家族の絆をつなぐ場所としていただきたい」と語る

 葬儀・お墓コンサルタントの吉川美津子さんは「これからは『継がなくてもいいお墓

』はさらに注目を集めるだろう。一方で家族の絆を次世代にどうつなぐか、といった視

点も重要だ。残される人々が心穏やかにお参りできる場所となるかも考え、弔いの方法

を模索していくべきだ」と指摘する。(三宅陽子)