北朝鮮はやはり北朝鮮でしかない!

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 北朝鮮についてはそれぞれがそれなりの分析はすでに終えてもいるはず?

 北朝鮮が前面公開のもと核廃棄に向けての作業公開を

予定しているものも、世界に向けての政治的パフォーマンスとしてしか

理解など難しいといわざるを得ない。

 核実験をしようと思えば、いつ何時でもできるだけのノウハウは

北朝鮮には既にあるともいえる。

多くの経済と犠牲のもとに手にした核をとても手放し、平和条約に道筋を見い出すなど

とはとても考えられない。

 なによりこわいのがちゅうごくのうごきではないのか?

南北を一つにまとめ、中国の支配下に置くことで

独裁者としてそのシナリオに向け着実に

実効支配の基盤づくりは怠ることはないともいえる。

     東洋経済より。

安全性と実効性に疑問符 北朝鮮の核実験場閉鎖を信用してはいけない

[ソウル/ワシントン?15日?ロイター] - 北朝鮮の核実験場閉鎖は、予想以上に難しい

作業だ。トンネル崩壊作業に失敗すれば、放射性デブリ(ごみ)が拡散しかねない。放

射性物質を埋めたとしても、再び掘り起こされて兵器に再利用される可能性が残る。

また、たとえ実験場の全トンネルを破壊したとしても、北朝鮮のエンジニアが新たに核

実験を行う場合、新しいトンネルを掘れば済む──。

豊渓里(プンゲリ)にある核実験場のトンネルを、爆発物を用いて来週崩壊させると北

朝鮮が表明したことを受けて、軍縮専門家はこのような懸念を提示している。

北朝鮮政府は、破壊作業を国際メディアに公開すると公言しているが、技術査察官を招

いていないため、実際どれほどの実効性が担保され、安全性が確保されるのか、軍縮

門家や核科学者は疑問視している。

地盤が不安定化しているとの報道も

昨年9月に北朝鮮が過去最大の核実験を実施した後に、同実験場の一部で地盤が不安定化

しているとの報道もある。

さらなる爆破措置は不必要なリスクを招く恐れがある一方、北朝鮮は、より安全で信頼

性の高い方法で閉鎖することができると、ソウル大学原子力工学科のソ・ギュンリョ

ル教授は指摘する。

「爆破は理想的なやり方ではない。爆破ほどの派手さはないが、コンクリートや砂、砂

利でトンネルを埋めるのが最善だ」と同教授は述べた。

北朝鮮が水爆だと主張する9月の実験も含め、過去の核実験の大半が行われた複合トンネ

ルの1つでは、今でも高濃度の放射線が検出されていると、同教授は付け加えた。

だが、地下核実験場用のトンネルやシャフトには一般的に、放射性物質が外に漏れ出す

前に、核爆発の爆風によって閉鎖されるよう設計されている。北朝鮮は6回の実験を行う

中で、放射線漏れを防ぐ方法を習得したとみられている。

「うまくやれば、放射線が外に放出されるリスクはない。だが問題は、トンネルが再使

不能な状態で閉鎖されるかどうかだ」。核危機グループのディレクターで、オバマ

米政権で核不拡散担当の特別補佐官を務めたジョン・ウォルフスタール氏はそう語る。

「トンネル数本の破壊をもって、将来的な核実験再開に物理的障壁ができたとわれわれ

が考えることだけが、考えられるリスクだ」

厄介な過去の閉鎖事例

北朝鮮は、核実験場の閉鎖により、実験を終了する一方で核兵器保有し続けた他の核

保有国の例にならおうとしている可能性があるとアナリストは指摘する。

ソ教授は、核兵器への再利用や闇市場での売却が可能な物質を北朝鮮人らが掘り起こす

事態を防ぐには、トンネル閉鎖や関連施設の破壊に加え、豊渓里の実験場全体の保安が

必要になると話す。

実験場閉鎖を巡る過去の事例は、時に面倒で、長期化している。

米国は1999年、カザフスタンにある旧ソ連時代の実験場を100トンのダイナマイトに匹敵

する規模の爆破で破壊しようと80万ドル(約8822万円)を拠出した。

プルトニウムの山」として知られたこのセミパラチンスク実験場は、ベルギーとほぼ

同じ面積で、冷戦期には少なくとも340回の地下実験を含む456回の核実験が実施された

同実験場の清浄化と保安には、17年の歳月と1億5000万ドルの費用がかかったと、ハーバ

ード大ベルファーセンターの報告書は指摘している。

1960年代にサハラ砂漠で13回の地下核実験を実施したフランスは、「核実験施設は完全

に破壊し閉鎖した」としており、国際原子力機関IAEA)の2005年の報告書は、アルジ

ェリアにあった同実験場の大半で「ほとんど残留放射性物質が検出されなかった」とし

ている。

だが地元住人やアルジェリア政府は、放射線に汚染された岩やほこりが地下から漏れだ

した1962年の「ベリル事故」も含めた過去の実験によって、現在も続く環境破壊や健康

被害が残されたと主張する。

中国やパキスタン、インドも、過去に地下核実験を行ったことが知られている。1989年

に初期段階の核開発計画を放棄した南アフリカは、実験を行う前に地下のシャフトなど

を閉鎖した。

一方米国は、ネバダ州の核実験場で少なくとも828回の核実験を実施している。1992年以

降、米国の核実験は行われていないが、同実験場はいまも稼働状態だ。

恒久的かつ不可逆的

核の専門家は、核実験場の閉鎖計画は、少なくとも6月に予定される米朝首脳会談を前に

した歓迎すべき政治的ジェスチャーだと指摘する。

だが同時に、実験場閉鎖は、米国が求める核開発計画の「完全かつ検証可能で、不可逆

的な解体」の最初の一歩とは必ずしもならない、と警告する。

国務省は、実験場破壊を確認するオブザーバーや、国際監視員の現地入りを北朝鮮

に要求したかとの質問には明確に答えなかった。

「完全に査察可能で恒久的かつ不可逆的な実験場の閉鎖は、(北朝鮮の)非核化の鍵と

なる一歩だ。さらに詳細を把握したい」と同省広報担当者は述べた。

豊渓里からわずか100キロ地点で国境を接する中国は、閉鎖を監視、もしくは支援する可

能性については何も表明していない。

「私の理解では、北朝鮮はそのような要請を中国に行っていない」と、中国外務省の報

道官は15日述べた。

北朝鮮金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が、虎の子の核兵器を完全に手

放すことを疑う関係者は多いが、仮に金委員長が核計画を縮小したとしても、それには

長い時間が必要になるとアナリストは指摘する。

金正恩が、実験場閉鎖など反対を受けにくい行動に一方的に踏み切り、監視団なしに

実施することを懸念している」と、ワシントンにある国際科学テクノロジー政策研究所

シャロン・スカッソーニ教授は語る。「そうなれば、北朝鮮が、普通ならば歓迎され

る行動を取る一方で、その検証ができないという複雑な事態に陥る」

(Josh Smith and David Brunnstrom?翻訳:山口香子、編集:下郡美紀)