阿部政権の着地はいかに??

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 永田町には、何やら新風を呼び込む動きとささやきが

複雑に不協和音を バックグラウンドに展開されようとしています。

 これ以上のだめ維持が続くと、政権を維持する能力がそがれても仕方がない

今の安倍政権のじったいではなかろうか?

では続投を願う総理にだれが鈴をつけるのかと言えばそれは主権者です。

今後のシナリオはいろんなところでささやかれてはいるが

今回の主権者の声が十分反映される反省からの出発であってほしいと

願わずにはいられません。

 やはりおごりは周囲が見えなくなる怖さを痛感します。

総理には骨太の精神も必要とは思いますが

それは、自己保身でなく、国民にその英知が

届けられたならと思います。

 仕事のできる人は、あれもこれもと自己評価など

表明されなくても国民はきちんと認識することは可能です。

     東洋経済より。

3つのシナリオ、連休前後に流れが決まる 政策もズレてきた安倍政権、「幕引き」への道

「もり・かけ」に自衛隊の日報隠し、さらには財務事務次官のセクハラと問題が相次ぎ

安倍晋三政権の動揺は収まりそうにない。9月に予定される自民党総裁選での3選も、

黄信号から赤信号に変わりつつある。政権はなぜ窮地に追い込まれたのか。今後の展望

はどうなるのか。

「常識的な初期対応をしていれば、こんな騒ぎにはならなかった」と、ある自民党の閣

僚経験者は森友・加計学園問題を振り返る。

大阪・豊中市の国有地を森友学園の小学校用地として格安で払い下げたことが発覚した

とき、安倍首相が昭恵夫人に小学校の名誉校長を直ちに辞めさせて、払い下げの経過を

調査させるといった「常識的な対応」をしていれば、これほど大きな事件には発展しな

かったというのだ。実際には、首相は自身や昭恵夫人が払い下げにかかわっていれば首

相も国会議員も辞めると断言。大きな政治問題になっていった。

加計学園の問題はどうか。大学新設の許認可を申請している加計孝太郎理事長は政府の

利害関係者。だから安倍首相は、加計氏が「腹心の友」であっても首相在任中はゴルフ

や会食などは慎む、大学の許認可は延期するという「常識的な対応」を取っていれば、

これほどの問題にはならなかっただろう。

衆参両院の国政選挙で圧勝を続け、政権も5年を超える中で、「驕り」や「慢心」が出て

一連のスキャンダルにつながったのは間違いない。

経済や外交も転換点、政策もミスマッチに

政策も時代とのミスマッチが目立つようになってきた。

アベノミクスの金融緩和は、米国が着々と進める金融緩和策からの「出口戦略」と乖離

してきた。裁量労働制の対象拡大を含む働き方改革も、「長時間労働の是正が先決」と

いう流れとは懸け離れ、関連法案から裁量労働制に関する部分を削除する事態に追い込

まれた。

北朝鮮問題では、「圧力」重視で臨んできたが、韓国が「対話」を推進、トランプ米大

統領も米朝対話に動きだした。

財務省福田淳一事務次官のセクハラ問題では、本人が否定を繰り返した。財務省側の

「調査」では、被害者に名乗り出ることを求め、麻生太郎副総理・財務相も問題に真摯

に向き合う態度とは程遠い。財務省も麻生氏も「上から目線」の対応が続いた。セクハ

ラには厳しい世論の批判を浴び、政権全体のマイナスイメージに直結した。

安倍首相は、総裁選で3選を果たし9年間の超長期政権を樹立することを視野に入れたの

だが、「国民の飽き」(自民党の派閥領袖)は顕著になってきた。

そして今後の展開である。可能性は3つ。

第一は、9月の総裁選前に退陣するケースだ。もり・かけ疑惑は収まらず、防衛省の日報

問題、セクハラ問題も響いて内閣支持率の低下に歯止めがかからない。4月の訪米に続い

て5月には日中韓の首脳会談が東京で開かれ、安倍首相のロシア訪問も予定されているが

、「外交で政権浮揚を目指す」(首相側近)ことはかなわず、国会混乱の責任を取る形

で退陣に追い込まれる。「6月退陣の可能性は徐々に大きくなっている」(自民党幹事長

経験者)との見方がある。

その場合、後継の総裁・首相を選ぶ自民党総裁選をどうするかが焦点となる。全党員参

加の総裁選をしている余裕がないので、国会議員都道府県連の代表者による投票とい

う案も出てくるだろう。党員票に期待する石破茂元幹事長にとっては不利、国会議員

票なら期待が持てる岸田文雄政調会長には有利となる。安倍氏の出身派閥の細田派、麻

生氏の麻生派という党内第一、第二勢力の動向が注目される。

第二は、安倍首相が夏まで政権を維持し、9月の総裁選直前に「不出馬」を表明するケー

スだ。相次ぐ不祥事による支持率低下で、安倍首相の自民党内求心力も弱まり、総裁選

に向けて石破氏の勢いが増す。2012年の総裁選で争って以来、安倍氏にとって石破氏は

宿敵。当初は「党内融和のシンボル」として幹事長に起用したが、信頼関係はない。「

石破氏にだけは後継首相をやらせたくないのが、安倍氏の本音」と首相側近は話す。安

倍氏としては余力を残したまま退陣し、後継に岸田氏を指名して石破氏の流れを阻止す

るという戦術を取る可能性が大きい。

第三は、逆風をしのいで9月までに政権の勢いが回復し、安倍氏が総裁選で3選を目指す

ケースだ。石破氏や野田聖子総務相らも立候補して接戦となる。岸田氏が出馬と安倍氏

への加勢のどちらを選ぶかがポイント。「ここで出馬しなければ、政治家として終わり

だ」(自民党の閣僚経験者)という見方が強まる中で、岸田氏が名乗りを上げれば、い

っそう混戦模様となる。激しい総裁選は党内に亀裂を残すだろう。

自民党は選挙での議席減が避けられない

ただ、留意すべきなのは、誰が総裁になっても2019年夏の参院選自民党が苦戦を強い

られるのは確実だということだ。2013年の参院選は第2次安倍政権誕生直後の「ご祝儀」

自民党が圧勝、その議員が改選を迎えるため、議席減は避けられないからだ。

こうした中、安倍首相の周辺からは「衆院解散・総選挙で局面転換」という声が聞かれ

る。国会が混乱しているため野党への牽制を狙った発言だが、安倍首相は「行政に対す

る信頼を回復するため、ウミを出し切る」と言っており、行政の立て直しを進めるのに

立法府である国会の衆院を解散するのは筋違いだろう。与党の公明党の賛同も得られな

い。何よりも、解散なら議席を減らす可能性が大きく、「危険なばくち」(自民党幹事

長経験者)である。

安倍政権が総裁任期満了を待たずに幕を閉じるのか、それとも粘り腰を発揮するのか。

大型連休前後の与野党の攻防や世論の動向が大きなカギを握っている。