シリア戦争、武力は平和解決を遠くする。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 この穏やかな空の元、シリアの内戦が

8年目に突入しようとしています。

これまでに数える死者はおよそ35万人ともいわれています。

シリア難民は1000万人越えとされています。

 この泥沼化の原因は、果たしてなんでありましょう?

 すべて犠牲者は無関係のシベリア市民お一人お一人です。

 バックアップに大国ロシア、北朝鮮などの背景を得て

収束なき戦線がいたずらに繰り広げられ

 これの仲介者である国連までが機能不全に陥っているため

悲劇の傷口は拡大傾向を たよるしかないのがじったい!

この度、アサド政権が「サリンなどの化学兵器」を用いたことで

サリン兵器の撲滅なのか、威嚇なのか攻撃態勢に踏み込んだ。

 シリアの奮戦は、武力行使は、最短距離の解決策とは

ほど遠くなるにすぎない。

 平和的解決こそが望まれる。

 世界情勢においても、国連の意義を高めつつ

中国の武力を背景に、世界の海洋進出を独占上にと

その計画を着々と進めており、この脅威に立ち向かう世界一致の協力体制で

中国にも対峙しなければならない大切な時期

自己利益ばかりに終始していたのでは

一歩も平和解決など望むことは皆無である。

「米の攻撃もアサド政権も許せない」日本在住のシリア人 (4/15)

 米国のトランプ政権が再び、シリアへの攻撃に踏み切った。故郷に残した家族や、生

まれ育った街はどうなるのか……。国内のシリア人や支援にあたってきた人たちに、怒

りや落胆の声が広がった。

シリア逃れた「戦場のピアニスト」、米軍攻撃を批判

特集:シリア情勢

 「米国の攻撃も許せないが、アサド政権も許せない。一番かわいそうなのは、市民だ

」。東京都内でアラビア料理のレストランを営むシリア人のアルクド・イブラヒムさん

(46)は憤った。

 かつて都内の別の場所でレストランを開いていたイブラヒムさんは、2011年にシ

リアに帰国した。しかし、その直後に内戦が激化。トルコに避難した後、再び来日。現

地では兄や友人が暮らす。内戦で知人や子どもたちが亡くなるのを見てきたといい、「

もう一度、平和な国に戻ってほしい」と期待を込めた。

 東京都渋谷区の「アップリンク」では14日から、シリアでの市民メディアの苦闘を

伝えるドキュメンタリー映画の上映が始まった。上映後のトークイベントに参加した都

内在住のシリア人ジャーナリスト、ナジーブ・エルカシュさん(44)は「(今回の攻

撃は)シリアが抱える問題の根本的な解決にはつながらない。対立をあおらず、冷静な

対応をして」と語った。

 トークショーでは観客から「現状を知りたい」との質問が相次いだ。「シリアは複雑

な問題を抱えている。日頃から、関心を持ってもらいたい」

 イラクでシリア難民の教育支援にあたる認定NPO法人「IVY(アイビー)」(山

形市)は昨年、7千着のコートを現地の難民キャンプに届けた。枝松直樹代表理事は「

暴力の連鎖は問題の解決にはならないのに」と肩を落とす。「避難民が新たにうまれる

ことになる。私らの活動は何なのか、限界、無力感を感じてしまう」

 トルコでシリア難民の支援などを続ける国際NGO「難民を助ける会(AAR Ja

pan)」の名取郁子支援事業部長も「市民が巻き込まれてしまわないか心配だ」と不

安視しつつ、「新たな武力攻撃が終結を早めるとは思えない。国連安全保障理事会など

政治の場で、話し合いで解決してもらいたい」と訴えた。

     中国新聞より。

米英仏のシリア攻撃 情勢の混迷、深めないか

2018/4/15 米英仏3カ国がシリアへの軍事攻撃に踏み切った。トランプ米大統領は、シ

リアのアサド政権が反体制派の拠点地区で化学兵器を使い市民を殺傷したと断定し、攻

撃を指示したという。

 化学兵器の使用は決して許されない。だが、武力で事態が打開できるのだろうか。混

迷がさらに深まることを懸念する。

 トランプ政権は昨年4月にもアサド政権が化学兵器を使用したとしてシリアを攻撃し

た。だがその後も使用が疑われる悲劇は繰り返されてきた。軍事介入で、化学兵器の使

用が終わるという保証はどこにもない。

 問題は国連安全保障理事会の枠組みが解決につながっていないことである。これまで

連日協議を続けても一向に妥協点を見いだせなかった。拒否権を持つ常任理事国の中で

、アサド政権の後ろ盾となっているロシアと米英仏が対立しているからだ。

 アサド政権は一貫して化学兵器使用を否定しているため、使用した勢力を突き止める

独立調査機関の新設が課題である。にもかかわらずロシアの反対で、合意の見通しも立

たなかった。ロシアには何か後ろめたいことでもあるのか疑いたくなる。

 英国のメイ首相は、攻撃について「現実的な他の選択肢がない」と述べた。ロシアの

いる国連安保理では結束した対応が期待できないという判断なのだろう。だがそれでは

3カ国とロシアの溝は深まるばかりで、和平への道は開けないではないか。

 現にロシアは、米国がアサド政権による化学兵器使用を確認したとしていることに「

でっちあげだ」と否定。米英仏の軍事攻撃に対しては「許し難い国際法違反で主権国家

への根拠なき攻撃だ」と猛反発している。

 シリアでは、過激派組織「イスラム国」(IS)が各国による掃討作戦で壊滅状態に

陥った後、連携していた諸勢力がそれぞれの利益優先で動いている。そこに大国も交え

たパワーゲームと化しているのが現状だ。

 トランプ氏はISの力が弱まった昨年来、財政負担などを理由にシリアからの米軍の

早期撤収も視野に入れる。長期的な関与は望んでおらず、今回の軍事攻撃も、示威効果

があればいいと考えているのではないか。

 米国はオバマ前大統領時代、アサド政権の化学兵器使用を巡って軍事攻撃を警告しな

がら見送った。トランプ氏はかねてそれを批判してきた。昨年4月にまた疑惑が持ち上

がると、米軍単独での攻撃に踏み切った。今回も同様の判断なのだろう。支持率が低迷

する中、今秋の中間選挙をにらんだ国内向けのパフォーマンスに見える。

 一方のロシアは、米国が大量破壊兵器保有を理由にイラク戦争に踏み切り、フセイ

ン政権を倒した経緯から、「シリアに同じことをさせない」と敵意を強めている。

 だがこうした大国の姿勢は国際社会の対立を深めるばかりだ。シリア問題が人道危機

であることを忘れてはならない。

 国連のグテレス事務総長は声明を発表し、全ての国連加盟国に対し、「事態を悪化さ

せ、シリアの人々をさらに苦しめる行動」を止めるよう自制を求めた。安保理理事国に

も「国際平和と安全の維持」という安保理の責任を果たすよう訴えている。原点に返り

、力に頼らぬ和平を探る必要がある。