五木ひろゆき,おいおいライフご機嫌に…♪

「『孤独』の肯定」 五木寛之さん「老人の自立と養生」を語る (2018年3月31日

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 3割もの高齢者人口の在り方には、社会問題としての課題ともなっています。

健康年齢と、死亡値とのギャップは10年以上とか。

これを視野に努力と生き方の姿勢までも問われているように思います。

 みこばあちゃんの友人は80歳ながらとてもお元気でその暮らしぶりにはあきれ返る

ほどの食欲と、元気ぶりに感心させられますのに、その友人88歳は今なお現役で

習字と短歌教室、さらに野菜作り

保存食をご近所の人とご一緒に展開し販売までしておられるとか・・・

本当に感心しきりです。

出来ないことばかりを数えながら、悔やんでいても

一日は容赦なく過ぎ去っていきます。

 熟年ゆえの時の駿もあるのだと教えてもいただけてます。

 御子ちゃんもおかげで、世間様にあまりとらわれなく、孤独を良しとするようになっ

てからの日々は、とっても楽々ライフご機嫌に過ごすことができています。

 年とともになくなりつつあるものは、受け入れながら

残存機能最大限に過ごすことにシフトしてからはとても楽しく過ごすことができていま

す。

皆それぞれの、自分に合った暮らし方に、シフトすることで、楽々ライフのエンジョイ

も様々です。

出ずっぱりがお好きな人もたくさんおられます。

着飾っての外出のお楽しみもそれはそれでご機嫌ライフでありましょう。

 御子ちゃんは、音程連れの童謡をカラスに聞かせては

あきれ返られてもいます。「ニコ」

享作本だよりにオカリーナに挑戦の日々でもあります。

これもまた1時間を限度に大空一杯に吹いています。

 鶯の声に合わせて「ホーホケキョ」と

それ風に吹いてみるとまた鶯から「ホー、ほけきょと帰っても来ます。。

     山系より。

09:00)

 ネガティブな印象の強い「孤独」を肯定し、ありのままの「老い」を受容して豊かに

生きよう-。作家、五木寛之さん(85)による超高齢社会を生きる指針「孤独のすす

め-人生後半の生き方」(中公新書ラクレ)が30万部のヒットとなっている。寂しさ

や不安にとらわれない前向きな孤独とは? 老境に達せずとも心得ておきたい人生の課

題だ。今も雑誌、夕刊紙で連載7本を抱える“スーパー老人”に、実践の伝授を請うた

。(重松明子)

西部邁氏の自裁

 人類がかつて経験したことのない超高齢社会が到来している現在、孤独への恐れが強

くなるのは当然ですが、孤立しなければ大丈夫。孤独は悪いものではない。

 お釈迦様は「天上天下唯我独尊」と、唯一の存在である自分でいることが尊いと説い

た。他と協調しながら個を保つ。それが孤独です。僕は、論語の「和して同ぜず」とい

う言葉をよく使っていたのだけれど、雑誌「正論」4月号の評論家、西部邁(すすむ)

さんの遺稿に「これだ!」という、すごくいい言葉があった。

 哲学者、オルテガ・イ・ガセットの引用で「トゥゲザー・アンド・アローン」。しか

し、西部さんは自裁されてしまった。深い理由は誰にも分かりません。遺稿を読むと、

社会と自分との間にズレが生じてきて、ジャーナリズムや世間が以前のように自分の論

に関心を寄せなくなったという、むなしさがにじんでいた。「トゥゲザー」がなくなっ

た「アローン」。暗愁(あんしゅう)にとらわれていたのか。

 世の中から取り残されてしまったような寂しさや不安は誰にでも起こる。老いの現実

を受け入れ、自立と養生に努める“良い孤独”状態に身を置くことが大事です。

“アンチ”アンチエイジング

 アンチエイジングの考えには大反対ですね。80歳から良い仕事をした親鸞ですら「

文字も忘れ候」と書いてるんだから。老いを自覚しなさすぎるのが問題。体力も判断力

も落ちているのにパワーのある車を乗り回して事故を起こしたり、社会に迷惑をかけて

はいけない。シフトダウンが必要です。自分の衰えを直視できれば、残された可能性も

見極められる。クロールができなくなっても平泳ぎ、それがダメなら犬かきでも(笑)

 健康維持も一つの戦い、自分との対話です。僕は昨年、戦後初めて病院へ行きました

。股関節が痛くなってレントゲンを撮られて、大学入学時の健康診断以来、2度目の(

医療)被曝をしました。

 病院に行って驚いたのは、なんで世の中こんなに病人が多いんだろうということ。僕

は健康診断も受けないので、真剣に自分の体の声を聞けると思っている。社会保障の世

話にならないように、毎日あれこれ養生の実験を面白がってやっています。医学の専門

書やアメリカの最新リポート、東洋医学の本も読む。

それぞれ、ありのままで

 今は骨を強くするために衝撃を与えようと、歯磨きのときに100回くらい飛び上が

っています。クギをも溶かす胃の野性的な力を維持するために、週のうち2日はかまず

に食べるということもやっています(笑)。間違ったらそれは自分の責任だけど、今の

ところうまく自分の体をコントロールできている。20歳の頃の体重55・5キロを維

持するため毎日測って、1キロ増えたら食べ過ぎだ、減ったら食事をちゃんととらなく

ちゃと。

 健康法なんて何がいいのか、個々で違うのが当たり前。心の持ち方だってそうだよ。

 「トゥゲザー」が苦手なら無理に社交的にならなくていい。そういう、ありのままの

自分を肯定することこそ、良い孤独なんです。(談)

 ■五木寛之(いつき・ひろゆき) 昭和7年、福岡県生まれ。生後まもなく教職にあ

った両親とともに朝鮮に渡り、22年に引き揚げ。早大露文科中退。デビュー作「さら

ばモスクワ愚連隊」で注目され、「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞。代表作に「青春の門

」「朱鷺の墓」「風に吹かれて」など。